彫金パネル

こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

 

さて今回は彫金ハウツーの第11回。

ただ今まで投稿してきた練習方法が基本になるので今までのを十分にできるようになったら全部彫れます。

始まり始まりー

さて今回からは基礎ではないです、趣味で「彫金やってみたいな~。」ぐらいの人はあんまり読む意味がないです。

というのも今回紹介する方法は物凄い地味でコツコツした作業なのでお仕事としてやる方以外には多分モチベーションが上がらないと思います。

 

そんな注意書きを読んでもまだ読んでみたい人はどうぞお読みください。

 

鋤彫り(彫り落とし)

今回は鋤彫り(すきぼり)です。別名では「彫り落とし」、むしろ私はこっちで呼んでいます。

あれこれ本を読んでいたら「鋤彫り」の名称があったので今回はこちらで紹介します、多分これが正式名称だと思うので。

what’s 鋤彫り

鋤彫りは模様周りの金属を彫り落して高さを下げていく彫り方を指します。

模様周りの金属部分を彫って無くし、物理的に模様が高い位置に来るので模様が目立つようになります。

高肉彫り(高彫り)なんかにも使われますね、これは技術云々ではなく完全に根気の作業になります。

ひったすら彫る、面積広いと「我慢大会かな?」ってレベルで黙々と彫り下げる。試されます色々と、、

 

どのくらい彫り下げるの?

どのくらい彫り下げるかは人次第&デザイン次第です。

大事なのは均一に彫り下げて模様が目立って見えるようにすることです。

0.2㎜彫り下げる場合と0.4㎜彫り下げる場合だと労力が全然違います。

0.8㎜の厚みがあるもので目いっぱい彫り下げるとかなり立体的に見えるようになるので、

大げさでなく平面から飛び出しているように見えます。

 

しかしかなり時間がかかります。

手作業でひと彫りひと彫り彫っていくので広い面積を彫り下げる場合などは想像を絶する労力がかかります。

高さを出したいだけであればワックスで立体的なモチーフを作ってロウ付けした方が手っ取り早いのでそちらをオススメします。

 

鋤彫りの利点

基本的に鋤彫りは無垢の素材(立体的なものがあったら中が空洞ではなくミッチリと詰まった素材)に使います。

彫金の中でも完全な彫刻作品を作るような感覚です。つなぎ目などが一切ない状態になるので頑丈な仕上がりになりますしロウ目(ロウ付けしたときのロウがついている部分)などの変色もなくなります。

 

How to 鋤彫り

鋤彫りはその名前の通り鋤のように表面を彫り取っていく彫り方なのでできるだけ片切タガネは平面で刃幅いっぱいに使って彫っていきます。当然狭いところは刃先などを使って彫ります。

真横に刃をペタッとつけて彫るのは意外と難易度が高いので少し傾けて彫って、その時の刃の深さを基準に彫ると後々全体を整えやすいです。

「片切タガネの彫り方練習その5」にしていますがきれいに平面に彫れるのであれば、どのタガネを使っても問題ないです。

・コツ

鋤彫りは平面になるように彫っていくので技術的に優れているかどうかよりも、「どの順番で彫っていくか、どの順番で彫ったらキレイにできるか。」という丁寧な彫り方が重要になります。

例えば彫りを入れる順番でも跡が残りやすい彫り方の順番そうでない順番があります。

最終的に平面にする場合、平面にならしたタガネで叩いて彫った跡をならしていく事もしますが、練習の段階としてはタガネのみでどのくらい平面に彫れるかを試してみるのがいいと思います。

 

・今回のメリット

今回の鋤彫りの練習をするとタガネの刃を入れた後に金属面と平行に彫るのがうまくなります。

最終的に曲面に彫る時は金属面に対してどのような角度で彫っているかわかっているかどうかが大事になります。

銅や真鍮の場合そこまで重要ではないですが、硬いステンレスだと刃を深く入れすぎるとあっという間に刃が欠けますし、柔らかい金などを彫る時は深く入りすぎると抉ったような跡になるうえに修正できませんので基本が身につく彫り方とも言えます。

 

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

 

IMULTAショップ

オンラインショップで伝統の彫金技術で模様を彫り上げたジュエリーを販売していますので、是非一度ご覧ください。

IMULTAの公式ストアで見る >

 

彫金を施したスターリングシルバーのzippo
彫金を施したスターリングシルバーのzippo

↑私は普段このように金属に模様を彫り入れるオーダーも承っています。

オーダーをご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

彫金のオーダーについて問い合わせる >

 

彫金関係の工具はAmazonプライムに入っておくとポイントや配送の面で非常に便利なので入っておきましょう。

Amazonプライム無料体験を申し込む >

各種ソーシャルリンク

SNSのフォローはこちらからお願いします。

\FOLLOW ME/

Twitterをフォローする

Instagramをフォローしに行く

IMULTAのYoutubeを観る

 

 

他の彫金の彫り方について知りたい方はこちらから↓

彫金タガネ4種と彫り方の紹介

関連記事

こんにちはIMULTA(イムルタ)彫金師の上谷です。 15年ほど彫金師として勉強して現在IMULTAという自分のブランドを立ち上げて彫金師をやっています。   さて今日のブログのテーマは「彫り」です。 あま[…]

彫りサンプル

 

 

彫金パネル
最新情報をチェックしよう!

彫金のやり方、片切りタガネの彫り方の最新記事8件

NO IMAGE

IMULTA彫金師の上谷

IMULTAというブランドを展開している彫金師の上谷(ウエタニ)のブログです。彫金のハウツーとかお手入れの方法とか嫁さんのあるあるとか勝手気ままに書き連ねてます。気になる事があったら気楽に聞いてください。答えられる事は丁寧に答えます。わかんないことはわかんない。気が向いたら読んでみてください。