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リューターの削る系先端工具、ロールサンダーとシリコン

こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

前回は時計を彫っている様子を書きましたが、このブログも「彫金 彫り方」の検索で一番上に上がっているようですね。アリガタイ

今回は彫金で使用するリューターの先端工具の中でも削るアイテムに関して紹介します。

「リューター・先端工具が何かとかもうわかってるからwww」って人は

目次の「ロールサンダー」の項目から読んでください。(これをクリックしても飛べます。)

目次

リューターの削る系先端工具、ロールサンダーとシリコン

このブログでは彫金(金属に模様を彫る事)と合わせて研磨、鍛金などなど全般的に彫金の工程に関して書いています。

私は全て手作業でやっていますが電動工具のリューターも使っています。

豆兵士のアイコン画像豆兵士

リューターってなに??

電動で先端が回転し彫金作業(彫金以外も含める)を効率的に進めることができる工具です。

フットペダルを付けることによって足元の踏み込みで回転数を調整することもできるのでとっても便利、ミシンみたいなものだと考えると想像しやすいです。

私が使っているリューターはこちら↓

このブログで紹介する先端工具は紹介しているリューター以外では使えない、または付け替えチャックが別途必要になる可能性がありますのでご了承ください。

リューター自体に関してはこちらをご覧ください。

【2020年版】彫金に使用するリューターと先端工具を選ぶときのポイント。

先端工具って何ぞや??

豆兵士のアイコン画像豆兵士

先端工具って何??

リューターは先端に別売りの工具を付けて使います。これが先端工具です。

リューターは「ルーター」って呼ぶ人もいるんでどっちも正解です。

先端工具は【ビット】と呼ばれます。何人か【バイス】、あと【ポイント、ポインター】って呼ぶ人もいますね。私は齟齬がないように【先端工具】と呼んでいます。

ロールサンダーを付けたリューター
ロールサンダーを付けたリューター

多種多様なものがあって用途によって付け替えて使います。

私のような彫金を独学でやっているような人間が初めて工具屋さんにリューターの先端工具を買いに行くと

「どれを何に使っていいかマジでわかんねぇ…。」

前知識なしで行くと間違いなくこうなります。

リューターの先端工具以外はなんとなく形状と、そばに書いてあるポップのようなものがあるのでわかるのですが、先端工具は膨大な数があるのでポップも少なくてわかりにくいものが多いです。

聞きづらいと思いますがお店の人にしっかりと聞いて買うようにしましょう。

勘で買うと「買ってみたけど使い道がない。」という事が起きます。

彫金に使用するリューターと先端工具を選ぶときのポイント。

↑こちらの記事でも解説しましたがどんな工程に使う物が必要か??というのを確認してから買うのが無駄遣いを抑える方法です。

研磨用先端工具タンポポ
研磨用先端工具タンポポ

どの先端工具を使っても変わらないでしょ?とお思いのあなたに

超変わる

同じ種類の先端工具でもどこの会社のものか?または素材が何かによって違いが大きいです。

使っているリューターとの相性もあると思いますが、せっかく買ってきた先端工具が数回の作業で使い物にならなくなることも普通にあります。

リューターの先端工具の選び方

削る・磨く・穴を開けるなど用途に合わせて選びます。

ではとりあえず彫金をできるようにするにはどの先端工具を使ったらいいのか?

このブログで言う【模様を彫るという意味に限った彫金】ではリューターはほとんど使いません。

彫金を施すまでの金属造形と、彫った後(仕上げ彫りじゃなくて造形での彫りの後)に少しだけリューターを使うぐらいです。

仕上げ彫りの角が丸まる(ダレる)ので仕上げ彫りの後は基本的に磨くにしても布にピカールとかコンパウンドをつけて手で磨きます。先端工具で使ったとしても研磨ブラシぐらいです。

このように全体の工程の中でもリューターを使う工程と使わない工程があるので、使う工程で自分がどのように使いたいかに合わせて選んでいきます。

ロールサンダー

ロールサンダー#1000
ロールサンダー#1000

サンダーは雷の方じゃなくてヤスリの方、紙やすりがサランラップみたいに巻き付いている先端工具です。

削りたい面に当てて削ります。

紙やすりが高速で回転しているので、結構な速度で削れますが紙やすり側もヤスリ面が摩耗してあっという間に使えなくなります。

ある程度使ったら表面を剥いて新しい面を出して使っていきます。

使っているうちにだんだんと細くなっていきます。

紙やすりの番手、数字が小さい方が面が粗くなるのでだんだんと番手を大きくして最低でも#1000までかけてから研磨するときれいに仕上がります。(写真のものは1000番)

リューターの使い方にまだ慣れていない時は、このロールサンダーが一番使いやすいです。

理由は#120の粗さのロールサンダーを除いてグリグリ当てても削り過ぎるという事がほぼないからです。

ただあくまで紙やすりなので#120(粗め)以外は微調整に使う程度で、例えば厚みを0.2mm以上削りたい時には#120以外は向いていません。

ロールサンダーは工具の加工に不向き

今回は金属の工具の加工についてですが、タガネなどの工具の形を大きく変える加工にロールサンダーを使うのは完全に時間の無駄です。

最後の仕上げで磨く段階でちょっと使うぐらいですね。

炭素鋼やハイス鋼を素材にした工具を造形していくには完全に削る力が足りないうえに、ムキになってロールサンダーをあてていると無駄な熱を与えることになるので工具の状態が悪くなります。

ちょっと専門的な話で

「最後に焼き入れして硬くすればいいじゃんwww」

と言う方がいるかもしれませんが、ちゃんと熱処理して焼き入れ・焼きなましができる人間はそもそも仕上げ以外の金属造形にロールサンダーは使いません。時間の無駄だから。

さらにアクセサリー作り初心者にオススメな先端工具

小さく切った紙ヤスリをつまむ先端工具のマンドレールが、初心者には一番お勧めです。

マンドレールを買って100円で買える紙やすりを切って挟んで使った方が慣れないうちは効率がいいです。

マンドレール
マンドレール

マンドレールは先端工具の芯の部分の棒の名称です。

細く切った紙やすり
細く切った紙やすり

市販されている紙やすりをハサミでチョキチョキ切って挟みやすくします。

紙やすりを挟んだマンドレール
紙やすりを挟んだマンドレール

紙やすりを挟んだら巻きつけて使います。

細かい作業には不向きですが全体の凹凸をなくして均したい時はとても便利です。

非常にコスパがいいのでオススメです^^

シリコンポイント

シリコンポインター
シリコンポイント

名前の通りシリコンでできた先端工具です。

個人的には先に紹介したロールサンダーよりもシリコンポイントの方が使いやすいのですが、一か所に力がかかりやすいので均等に削る・磨くには慣れが必要になります。

柔らかくて弾力性があるので使いやすい先端工具です。

ただアクセサリーやジュエリーを研磨するうえでどの順番で研磨をかけていくかを考えながら作業できないと逆に時間がかかります。

しかし削る効率などで言うと、荒仕上のシリコンポイントを使えば上記のロールサンダーの何倍も作業が早くなります。

荒仕上のシリコンポイント
荒仕上のシリコンポイント
荒仕上のシリコンポイント
荒仕上のシリコンポイント

最終仕上げに使うシリコンポイントは金属面にグイグイ当ててもあまり減りませんが、画像で紹介している荒仕上げのシリコンポイントはすごい勢いで減っていくので(とは言っても一個60円ぐらい)、初めはガンガン使い捨てるぐらいの感覚で使いこむのをオススメします。

※減る=消しゴムのように使った分だけ減っていきます。

商品名はシリコンポリッシュなんですね~。

ポリッシュは磨くって意味ですけどこれは鬼のように削れるのでいくら当てても光りません。

油断すると指とか爪ががっつり削れるので気をつけましょう、きつめの擦り傷みたいのができます。

削ると同時にシリコンポイントもカスになって舞うので作業中はマスク必須です。

先端工具は使っていると熱くなる

高速で回転する紙やすりやシリコンポイントをシルバーなど貴金属の表面に押し付けて作業をするので、長時間押し付けていると持っている金属は熱々になります。

手の皮が厚くなるまではとてもじゃないけど持ってられないです。

※たまに手の皮が厚いことをドヤッてくる人がいますが別に手の皮を厚くする必要はありません。

効率的に作業をしないとジュエリーが痛む

例えばロールサンダーでバカみたいに時間をかけて摩擦熱で手が熱い熱いと言ってる時間は無駄ですし、意味のない熱を与えるのはあまりよくないので作業は効率的にやった方がいいです。

白い荒仕上のやつが一番便利ですね(写真のシリコンポイント)、ドイツのEVE社製のやつ。

何がいいってシリコン部分だけを付け替えて使うこともできるので廃棄するときも簡単。

他のマンドレール(リューターに差し込む金属の棒の部分)と一体化しているもの(松風のやつとか)は使い終わった後ただの金属の棒になります。

私は削って毛打ち(彫る前の下書き、点描)用の棒にしますが、普通はしないと思うのでEVE社のやつをオススメします。

このドイツのEVE社のシリコンポリッシュが世界で一番使われてるんですって。

ただ松風社製のやつは合体してる構造上薄いやつがあって、それが絶大に使いやすいです。

薄いとクニャクニャ曲がるんで側面を使って磨いたりもできます。

シリコンポイントについては別の記事で詳しく書いています。

アクセサリー作りに便利!!彫金のシリコンポイント

リューターの削る系先端工具、ロールサンダーとシリコンまとめ

彫金でリューターを使う時に一口で「削る」といっても色々な先端工具が出てきます。

今回紹介したロールサンダーとシリコンポリッシュは比較的初心者でも使いやすくきれいに仕上げられるものとして紹介しています。

必要に応じて買い足していくのがベストですが、とにかく何を買ったらいいかわからないという方は使いやすいものから揃え始めると苦手意識が芽生えなくていいと思います。

金属の先端工具「スチールバー」に関しては種類が多岐にわたり、使いやすい・使いにくいの前に「何に使うのか」を考えて選ぶ必要があるのでまた別の記事で紹介します。

もっとガンガン削りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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