ヒートクレイ固定

こんにちはIMULTAの上谷です。

独学で彫金を15年たちまして現在はIMULTAという自分のブランドを立ち上げて彫金師をやっています。

こないだTwitterで「ヒートクレイを使う時に木製のヤニ台を使った方がいいの?」

というやり取りをしている方がいたので書きます。

 

ヒートクレイ

まずは件の

「ヒートクレイを使うのに木製のヤニ台は必要か?」
使い方によるけど多分いらない。
そしたら何のためのヤニ台やねん。ってことになってくるので順を追って説明します。
まずはヒートクレイに関して。

ヒートクレイとは

元々ヒートクレイに似た商品で「ヒートフォーム」と言うのが販売されていたんですが、ヒートフォームが販売中止になってヒートクレイが出てきました。

※ヒートフォームが販売中止になった理由はわかりません。

 

使い方は火やお湯で温めて柔らかくなったら、シルバーなどの固定したい貴金属を押し付けるなり丁寧に寄せるなりして固定します。

個人的な感覚としては温めた後の粘性がそこまで高くないので、ヒートフォームよりも雑に使っても扱いやすい工具です。
ちなみに他の記事で紹介している固定アイテムのモデリングコンパウンド松脂よりも使うのが簡単です。

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ヤニ台のいる理由、いらない理由

市販されている木製のヤニ台は画像のもので私も1個持ってます。

くぼんだ部分に柔らかくなった松脂やモデリングコンパウンド・ヒートクレイを流し込んで使います。

 

市販のヤニ台がいる理由

ヤニ台を使うと多くのヒートクレイを使わなくても固定できる状態・形状にできるのが利点です。

ヒートクレイのみで強度も考えてこの形を作るとなると、最低でも60g分ぐらいは必要になります(あくまで最低量)。

さらにヒートクレイだけで固定した場合は固定したものを外す時に火であぶると全体的に変形する可能性があるので、

狙ったところだけ柔らかくするには慣れが必要です。

 

・大きく薄くすると冷える時に変形しやすい。

温めたヒートクレイの成形に慣れてきて、より少ない量のヒートクレイで多くのアクセサリーを固定する事が必要なシチュエーションが出てくると場合があります。

 

ヒートクレイの量が少ない場合、彫金台に挟む部分は薄く、さらにシルバーを固定する部分も広く薄くなります。

その状態で温めてから彫金台に移そうが、めんどくさがって彫金台の上で直接炙って変形させようが

冷える時に薄い部分が変形して反ってきます。

その結果彫金台からちょっと浮いたような状態になるので次の作業に移れず固定のやり直しになります。

ヤニ台に固定している場合は、ヒートクレイがヤニ台にも張り付いているので冷える過程で反ったり変形することがありません。

そのため自然冷却を待つ必要が無いので、急いでる時はヤニ台ごと水に沈めたりしてます。

画像で紹介しているものは「ヤニ台(小)」と書いてありますが、大きいヤニ台は市販されているのを見たことがないので私は自分で作りました。

ホームセンターで売っている木材をノコギリで切ってヤニを流し込む部分はフライス盤でくぼませてます。

 

市販のヤニ台がいらない理由

いる理由の逆です。

大きく広く使う必要がないのであれば60g分ぐらいのヒートクレイを使えば1つのものを固定するには十分です。

「趣味で少し使ってみる。」ぐらいであれば正直ヤニ台が無くても問題ありません。

ただ先述した通りヒートクレイのみでの成形は慣れるまで苦労するのでヤニ台を買っておいた方が簡単です。

 

ヒートクレイの使い方

火であぶるのが一番基本的な使い方で柔らかくしたい所だけ火であぶります。

部分的に柔らかくする場合は、松脂と違って焦げにくいのでバーナーの火はブロー(火がシュゴーッと出る状態)の状態で狙ったところだけを集中的に熱します。

 

全体的に熱する場合は転がしながら熱していけばいいのですが、

私はめんどくさいので全体的に成形させる必要のあるヒートクレイはクッキングシートに包んで電気ケトルに沈めています。

60℃ぐらいで柔らかくなるので程よいところで引き揚げて形作ります。

沸騰したお湯でやるとドロドロになるので温度調節機能のない電気ケトルの場合、放置するのはオススメしません。放置する場合はクッキングシートに包んだヒートクレイをさらにジップロックに入れて沈めましょう。

炊飯器の保温機能を利用すると入れっぱなしでも安全です(※食事用とは別の炊飯器を使ってます)。

 

念のため言っておくとヒートクレイが沈めてある電気ケトルは工具として使っているので

そのお湯を使ってコーヒーを入れたりはしません、飲食用はまた別に持ってます。

 

固定した後に外したり、再度固定したり。

いちいち火であぶって、つけたり外したりはめんどくさいので

物によっては火を使わなくても着けはずしができます。

 

最初に固定する時に固定するモノの下に鉄ヘラ(またはスパチュラ)をかませます。

硬くなった後にテコの原理でヘラを動かせば火であぶらなくても外すことができる上に

固定した部分の角がそこまで変形しないので、木タガネなどで固定したいものを打ち込めばもう一度がっちりと固定できます。

立体的なものには使いにくい方法ですが平面的なものはこの方法でいけます。

まとめ

木製のヤニ台がいるかどうかは行う作業によって変わってきますが、

簡単な作業であれば冷やす過程での反りも起きないので

まずは無しでやってみて、うまくいかなければヤニ台を買うか作るかすればいいと思います。

 

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

 

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