彫金のロウ付けのやり方、液体フラックスの使用方法「混ぜる」

フラッ液体フラックスとホワイトフラックス
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今回の読む彫金教室は前回に引き続き液体フラックスの使い方について書きます。

彫金の液体フラックスを使ったロウ付け方法の一例としてご覧ください。参考になれば幸いです。

液体フラックスとホワイトフラックスどちらにも利点はあり、今回のロウ付け方法は両方の利点を合わせた使用方法の紹介となります。

液体フラックスとホワイトフラックスそれぞれがどのようなものであるかを確認したうえで今回のロウ付け方法を行うとより使用感が掴みやすくなります。

過去のフラックスの記事にも一度目を通してみてください。

前回の記事はこちら↓

ろう付けで液体フラックスを使ってみたのでレビュー

液体フラックスの使い方を紹介しています。

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目次

彫金のロウ付け、液体フラックスの使用方法レビュー追記。

前回、液体フラックスの使い方に四苦八苦していた私ですが、使い始めた工具は余すところなく使いこなしたいタイプなのでもっと使いやすい方法はないかと色々と試しました。

その結果いい感じの方法を見つけたので共有します。

あくまでホワイトフラックスと液体フラックスをある程度使用した経験がある前提の内容になります。

それほど難しい内容ではありませんがある程度ロウ付け作業に慣れた方向けです。

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液体フラックスホワイトフラックスを混ぜる(青白フラックス)

ホワイトフラックスと液体フラックスを混ぜます。

ごく少量のホワイトフラックスを液体フラックスで溶きます。

ホワイトフラックスが多いと火を当てた時にブクブクと沸騰して動くようになってしまうので少なめに。

・ホワイトフラックス

 メリット

  • 溶かしたロウを広げやすい
  • 追いロウ・追いフラックスしやすい

 デメリット

  • 火を当てるとブクブク動くので狙ったところからロウが動きやすい

・液体フラックス

メリット

  • ピンポイントでロウ付けできる
  • 火ムラを予防できる

 デメリット

  • ロウを置く場所がシビアになるので、弱い火力でロウ付けする場合は火を当てる場所もピンポイントになる。 
  • 追いロウ・追いフラックスほぼ不可
  • ロウ付け面の状態(汚れがある等)に影響を受けやすい

混ぜることで両方のデメリットが無くなってメリットだけになります。

ただどの程度混ぜた物が、使用者の感覚に合っているかは人それぞれなので興味のある方は試してみてください。

両方の使用感に慣れるのも必要だとは思いますが、どっちかを買って使いにくく感じている方は一度試してみる価値はあると考えます。

以下、液体フラックスホワイトフラックスを混ぜたものを「青白フラックス」と呼称します。

それぞれのフラックスについてはこれらの記事をご覧ください。

ホワイトフラックスを使った基本的なロウ付け方法の紹介

【彫金アクセサリー】自宅でできる金属のロウ付けのやり方と道具を解説!

液体フラックスの使用方法の紹介

ろう付けで液体フラックスを使ってみたのでレビュー

ロウ付けを試してみた内容

この写真のロウ付けを行った時も、青白フラックスを使用しています。

今回のロウ付けは銀ロウを使用しています。

試してみた内容は

  1. ロウ付けに使用する銀ロウのサイズ
  2. ロウ付けにかかる時間
  3. 液体フラックスのみホワイトフラックスのみのロウ付けとの使用感の違い

1、ロウ付けに使用する銀ロウのサイズ。

前回の記事でも書いた通り、液体フラックスを使用する時は大きなサイズのロウは向いていないと感じました。

それを踏まえて、ホワイトフラックスを混ぜた場合どの程度の大きさまで溶けやすくなるかを確認したいと思ったので、先端のロウ付け箇所ほどロウを大きくしています。

これによってどの程度の加熱時間で溶けるかと、反対側のロウ付け面が同時に溶けないかを試しています。

結果としては狙った部分と反対側のロウが溶けてグラグラすることはありませんでした。

プリンスの小口バーナーで行っています。

この小口バーナーはスペック上1300℃まで出るそうですが、私は何回か机から落っことしてブローの炎(シュゴーッと出る炎)がいまいち集中しない状態で使っているのでおそらくマックスで1300℃出ていないはずです。

ちなみに液体フラックスを使用する際、拡散した炎だとロウ付けはやりづらいです(私の肌感覚)。

しかし今回の青白フラックスの場合、私のちょっとガタが来ている小口バーナーでも簡単にロウ付けが出来ました。

もちろんロウ付けする以上全体的な温度管理は必要になりますが難易度はかなり下がっているはずです。

2、ロウ付けにかかる時間

普通にホワイトフラックスを使用した時とあまり変わりません。

細かな調整が必要ない場合、大口バーナーを使えばあっという間に終わります。

液体フラックスのみで温度管理しながらロウ付けするよりもはるかに時間短縮できます。

3、液体フラックスのみホワイトフラックスのみのロウ付けとの使用感の違い。

先述した通り、うまく混ぜれば両方のフラックスのいいトコ取りになります。

 ホワイトフラックスと液体フラックスを混ぜるメリット

  • ブクブクしない
  • ロウ付け面の多少の汚れは焼き払える(切削油が残ってたら厳しい)
  • ロウを広げやすい&ピンポイントのロウ付けがしやすい(混ぜ具合によって調節可能)

使ってみた感覚は「ブクブクしないホワイトフラックス」です。

ホワイトフラックスがブクブクして使いづらいという方はこちらをご覧ください。

ろう付けでフラックスの火の当て方を紹介、丁寧なろう付けで作業への理解を深める。

まとめ

思い付きで試してみましたが超便利で、あまりにも便利なので「専門学校とかでは必須項目として教えられることかもしれないなぁ。」と感じるレベルでした。

独学で勉強しているとたまに大当たりな出来事がありますが、今回はまさにその大当たりです。

興味のある方は、液体フラックスとホワイトフラックスを混ぜるのを是非お試しください。

今回のフラックスを使用したロウ付けはシルバーや真鍮を対象にした方法なのでアルミのロウ付けについてはこちらをご覧ください。

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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