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シルバーアクセサリーを黒くする燻し液の使い方。

シルバーアクセサリーをちょっと黒くしたいなぁ、重い色にしたいなぁ。という時に使う燻し液。

実は薬局でも買えるようなアイテムで黒くできるのですが、専門店で売っているようなものと使用の注意点を紹介します。

目次

シルバーアクセサリーを黒くする燻し液の使い方。

現在、一番ポピュラーに使われているのがこの商品「銀黒」だと思います。

というか他のものを最近お店であまり見なくなりましたね。

燻し液の反応は硫化反応を利用したもので、シルバーアクセサリーを着けたまま温泉に入ったら真っ黒になってしまったという事があると思います。それと同じことですね。

昔は薬局で六一〇ハップ(むとうハップ)という温泉の元が売っていてそれを使っていたんですが、色々あって製造中止になりましたね…。

シルバーアクセサリーを黒くするときの使用方法

ここでは「銀黒」などの使用方法を紹介します。

ただ銀黒は基本的に筆で塗るだけで黒くなるので解説はあまり必要ないと思います。

通常の燻し液の使用方法

  1. 熱湯に燻し液を少量混ぜてその中に浸け込む方法
  2. 水と燻し液を混ぜた溶液にガスバーナーで熱したシルバーアクセサリーを浸す方法

それでは順に説明します。

いつも書いてますがガスバーナーを使う場合は火事に気を付けてください。

燻し液は硫黄のニオイがするので苦情が来る可能性があります。

※トラブルになっても筆者(上谷)とIMULTAの関係者は一切の責任を取りません。

①熱湯に燻し液を少量混ぜてその中に浸け込む方法

この「熱湯に燻し液を少量混ぜてその中に浸け込む」方法が基本です、商品を買った時の使用方法に記載されています。

熱湯に少量の燻し液を混ぜて軽く混ぜます。

黄色い溶液が出来上がるのでその中に黒くしたいシルバーアクセサリーを沈めてしばらく待てば全体が真っ黒になっています。

どのくらい漬け込むかは好みですが、しっかりと燻しの膜がついたものは多少磨いて黒光りさせることが出来るので5分以上は沈めておいた方がオススメです。

燻しはシルバーの銀自体が黒くなっているのではなく表面に黒い幕が張っている状態です。

短時間漬け込んだだけだとそのあと磨く工程ですぐに剥がれてしまいます。

ただうっすら燻された方が好みだよという方もいらっしゃると思うので、漬け込む時間は色々と試してみてください。

黒光りさせるために磨かない状態だとボンヤリ黒い感じ(灰色寄りの黒)になります。

燻した後は水で表面を軽く洗い流します。

燻し加工をしたものをすすぐ用の水を一つ用意しておくと便利です。

・メリット:一気に大量のアクセサリーを黒くすることが出来る、ムラなく黒く出来る事。

・デメリット:クサい。においが充満しやすい。

※私はデメリットに感じませんが、過去に他の人が言っていた中では「クサい」というのがありました。

その時は燻し溶液を大量に作って一気に燻し作業をしていたので部屋中に硫黄のニオイが充満していました。

温泉のニオイ、硫黄のニオイが苦手な人にはデメリットに感じると思います。

少量でも多少ニオイはしますが、趣味でやる人が少量の燻し溶液を作るぐらいで苦情は来ないと思います。知らんけど。

②水と燻し液を混ぜた溶液にガスバーナーで熱したシルバーアクセサリーを浸す方法

簡単に言うと①で使った溶液をそのあと再利用する時の方法です。

基本的に作った燻し溶液は捨てません。

ただ冷えていると硫化反応が起きないので、今度は突っ込むシルバーアクセサリーの方を熱くします。

とはいえ燻し溶液に突っ込んだ時に「ジュワッ!!」と音が鳴るぐらいまで熱する必要はないので、軽く熱して燻し溶液に入れて、出してまたガスバーナーで熱しての繰り返しになります。

イメージ的には沈めた後に周りに付いてる燻し液を温める感じです。

メリット:燻し溶液があれば手軽に燻し加工が出来る事。

「せっかく熱湯で溶液を作ったからいっぱい燻さなきゃ!!」っていう強迫観念が発生しないですね。

1個2個のシルバーアクセサリーを燻す時に向いてます。

デメリット:「入れっぱなしにする」というような放置が出来ない、慣れないうちはムラができやすい事。

雑にやるとムラが出来ます。

1個1個丁寧に加工する必要があるので、慣れるまでは結構めんどくさいと思います。

シルバーアクセサリーを燻した後に黒光りさせる

通常、燻し溶液に浸けて黒くした後は少し磨きます。

そうすると黒光りして重厚な雰囲気が際立ちます。

どの程度磨くは人それぞれですが、私の場合はデザイン的に所々わざと剥がしたりグラデーションにしたりと、除去する場合もあります。

ただ自分の狙ったとおりに剥がれれば問題ありませんが、燻し加工の後に燻し膜を剥がさないように研磨する時に、燻した膜にムラがあった場合狙っていないところまで一気に剥がれることもあります。

以前紹介した3Mの研磨ディスク(ピンク)で磨いてバリバリ取れるようだとちゃんと燻せてない状態です。

研磨ディスク(青)だと、ちゃんと燻せていてもバリバリ剥がれてしまうので黒光りさせたい時は研磨ブラシで丁寧に磨きましょう。

手で磨くのもいいですが先端工具を使うのがオススメです。

ブラシ系の先端工具は回転数を考えて使わないとあっという間に毛が抜けます。

消耗して工具として使えなくなるという意味でも気を付ける必要がありますが、真鍮ブラシの場合飛んだ毛が肌を露出していると抜けた勢いで刺さることがあるので注意してください。

作業中に目を保護するためにメガネは必須です。

私は彫りの加工をする時に金属面の輝きから目を保護するために、常にJINSのパソコンメガネをかけています。

ちなみに研磨作業や粉じんがかなり舞うであろう時は水中眼鏡をしています。

彫金の作業は知らないうちの粉じんを吸い込んでいるような状況もあるので、保護マスクはちゃんとしておきましょう。

燻し加工をした後に黒光りさせるための研磨作業の場合も、研磨剤を使用しなくても剥がした硫黄の膜が舞います(イメージ的には細かい紙吹雪みたいな感じ)。

多少吸い込んでも何ともないかもしれませんが、積み重なると呼吸器の疾患につながりそうなので私はマスクも常にしています。

最悪薬局で売っているようなマスクでも守れるのでちゃんと着けましょう。

シルバーアクセサリーを燻し終わった後の保管

燻し液本体の保管

しっかりとキャップを占めて

「日の当たらないところに保管する」←超重要です。

日の当たるところに置いておくとあっという間に劣化して使えなくなります。

白いガサガサした結晶が吹き始めたらかなりまずいです。

水やお湯と混ぜた後の燻し溶液

まずは燻し液の入れ物の話になりますが、光を通さない方が望ましいのでガラス以外のもので蓋が出来るものがオススメです。

釜めしの入れ物みたいのがいいですね。

ただ陶器の場合、密度が薄い容器は浸食して漏れ出してくることもあるので気を付けましょう。

そして当然ですが、日の当たらない暗い場所に置いておきましょう。

燻したシルバーアクセサリーのお手入れ

しっかりと燻されていれば簡単に燻しの膜は取れないのでそこまお手入れを気にしなくてもいいと思います。

シルバークロスで軽く磨けば雰囲気を損なわずにキレイにすることが出来ますが、過去のお手入れの記事で紹介した浸ける込み系の薬品は沈めたとたんに燻しが取れてしまうので使わないように気を付けましょう。

逆に燻しを取りたい時はこの薬品↓に入れればあっという間に取れます。

ただこの薬品は10秒以上浸け込むとシルバーアクセサリー自体が傷む可能性があるので気を付けてください。

まとめ

今回はシルバーアクセサリーの燻し加工に使う燻し液の使い方について紹介しました。

こぼしたりすると結構悲惨なので気を付けましょう。

 ちなみに燻した後に軽く水洗いする必要がありますが、シンクにそのまま流したりするとシンクや排水溝などの金属部分が燻されて大変なことになるので雑な扱いはやめましょう。

集合住宅の場合、最悪弁償する必要が出てくるかもしれません。(修繕費)

黒く燻し加工をする事で、「なんか物足りない…。」と感じていたものが他のどこにもないスーパーオリジナルアイテムに変身するので是非一度試してみてほしいです。

今回紹介した通り燻し液の使い方は結構手間がかかるので、自宅でやってみたい方は銀黒で試してみてください。

かなり簡単に黒染めすることが出来るのでオススメです。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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