【彫金師のお仕事】LOGOSのステンレスワイングラスへの彫金

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こんにちは彫金師の上谷です。

独学で彫金を始めて15年たちまして現在はIMULTA(イムルタ)という自分のブランドを立ち上げて彫金師をやっています。

自分でシルバーアクセサリーを製作して販売するのと並行して、お客様の持ち物の金属製品に彫金模様を施すオーダーを受けています。

彫金は伝統工芸の一つで古くは奈良時代からある技術です。

こんな書き方をすると縁遠く感じますが、ありがたい事にオーダーを多くいただいております。

今回はLOGOSのステンレス製ワイングラスです。

(※掲載されているものは依頼主の許可を頂いています。)

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目次

LOGOSのステンレスワイングラスへの彫金

前回のスノーピークのチタンマグカップに続いて、キャンプ用品シリーズという事でLOGOSのステンレスワイングラスに彫金模様を彫り入れました。

デザイン自体はビクトリアン調のリーフ模様です。

他のオーダーサンプル例の記事をご覧いただいている方ならお馴染みと言うか、IMULTAではよく彫らせていただいているモチーフですが、あくまでデザイン自体はオリジナルで曲線の美しさを感じられるように彫っています。

デザイン自体は金属面の直接マジックペンで描き込んでいきます。

細かくあれこれと書き込んでいくので第三者から見るとごちゃごちゃしているだけに見えますが、描き込んだ線の中から最適のものを選び取って彫りを入れていきます。

薄いステンレスへの彫金に関して

他の物への彫金の記事でも書いていますが金属は薄くても厚みが0.3mmあれば彫金を施す事は可能です。

ただ固定するが難しい場合などは厚みがネックになって彫れない場合もあります。

今回のLOGOSのステンレスワイングラスの場合は製品の特性上、口を付ける部分が非常に薄くなっています(0.3mm)。

ただ携帯用の製品であるため強度の関係で他の部分が少し厚めです。

こういった場合の製品は金属に弾力性が生まれるので彫金に非常に時間がかかります。

もし薄い金属への彫金を検討されている方は彫金出来ない場合もあるという事をご了承ください。

「ステンレス」と言っても千差万別なので…^^;

ただ今まで彫れなかった金属はありません。

今度ジルコニウム(結構硬い)の彫金依頼が入っているので楽しみです。

もし企業の方などで「タンタル」など希少な高硬度金属への彫金を検討されている方はご連絡ください。

前回のスノーピークのチタンマグカップと今回のLOGOSのステンレスワイングラス、また過去に彫金したもので言うとzippoなど携帯することを前提にした製品への彫金の場合、使用するうえで問題のないように強度を考えて彫金します。

ただあくまで金属の表面を彫り取っているので、強度が落ちるものであるという事はご理解ください。

チタンやステンレスのような高硬度の金属の場合はそこまで気にする必要はありませんが、zippoの場合は真鍮やスターリングシルバーなので深く彫るようなご希望の場合は強度的に問題が出てきます。

ご依頼いただいた時点でどのようなデザインにするかのお話をさせていただきます。

その際に強度的に問題が出そうな場合は違ったデザインにしていただくようにご提案させていただきますが、どうしてもという場合はご希望の彫り方を致します。

破損の可能性が高まることはご理解くださいませ。

【彫金師のお仕事】LOGOSのステンレスワイングラスへの彫金まとめ

近年ではステンレスを使用した金属製品が増えている関係で彫金のご依頼もほとんどが高硬度の金属への彫金が約9割になっています。

もしオーダーを検討されている方はお見積もりなど出しますのでお気軽のお問い合わせください。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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