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簡単なシルバーアクセサリーの作り方。オーバーレイネックレスを作る

こんにちは彫金師の上谷です。

今回の読む彫金教室は「簡単なシルバーアクセサリーの作り方。オーバーレイネックレスを作る」。

オーバーレイは別名「貼り合わせ」といって模様を切り抜いたシルバーを重ねてロウ付けする技法です。

 

前回の「初心者向けシルバーアクセサリーの作り方。透かし模様を切り出す。」の発展形です。

「ロウ付け」という工程で火を使うため今回のタイトルには「初心者向け」はついていません。

※毎回書いてますが火を使う時は火事に気を付けてください。不注意で火事になっても上谷(筆者)とIMULTAの関係者は責任を一切負いません。

 

内容は技術的に難しい内容ではありませんが防火・防炎をちゃんとできない方はやらないでくださいね。

 ロウ付けに必要なものはこちらをご覧ください。

彫金のロウ付けのやり方、安全対策と道具の紹介

 

それでは読む彫金教室「オーバレイネックレスを作ってみよう編」始まり始まり

目次

簡単なシルバーアクセサリーの作り方。オーバーレイネックレスを作る

さて今回はシルバーアクセサリーの中でもオーバーレイネックレスの作り方の紹介。

 

前回の「初心者向けシルバーアクセサリーの作り方。透かし模様を切り出す。」で模様を切り出すところまで一緒なのでそちらをご覧ください。

 

では透かし模様を切り出した銀板をどのように貼り合わせるかを説明していきます。

画像は真鍮のものを使用しますが近いうちにシルバーのものも用意します。

まずは今回使用する工具

・使用工具

  • 糸鋸
  • ドリル
  • ヤスリ

↑ここまでが模様を切り抜くために必要な道具。

 

・今回重要なのがロウ付けに使う工具(火事に超注意)

  • ガスバーナー
  • フラックス
  • ディクセル
  • ピンセット

 

彫金で使う工具について広く知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

彫金で使う基本から専門的なものまで道具・工具を紹介。

ただこちらで紹介している工具がすべて必要なわけではないので必要になったものだけちょっとずつ買っていくのをオススメします。

いきなり全部揃えようとするとめっちゃお金かかるのでやめましょう。

 

土台になるシルバーを切り出す。

張り合わせる板とモチーフを切り抜く真鍮の板

張り合わせる板とモチーフを切り抜く真鍮の板

画像のようにモチーフを切り出して土台になる地金に貼り付けます。

糸鋸で模様を切り出すのはゆっくり行ってください。

料理でも慣れてない人ほど無駄にテキパキやろうとして包丁で指切ったりしますよね、それと一緒。

特に糸鋸で指を切ると非常に治りにくいので気を付けましょう。

モチーフを切り出すやり方は前回の記事で書いてあるのでそちらをご覧ください。

初心者向けシルバーアクセサリーの作り方。透かし模様を切り出す。

 

糸鋸の使い方のコツも別の記事で紹介していますが取り合えずピンと張って上下に動かせば切れます。

糸鋸の使い方を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

彫金で糸鋸を使う時は高さを考える

 

この工程で使った工具はこちら。

 

オーバーレイの重要な工程・ロウ付け

今回の一番重要な工程はロウ付けです。

ロウ付けは溶接の一種です。

ロウ付けの防災や基本的な内容に関してはこちらの記事をご覧ください。

彫金のロウ付けのやり方、安全対策と道具の紹介

 

今回のロウ付けはロウ材は5分ロウを使用して、ガスバーナーはプリンスのGT-5000を使います。

 

では今回のロウ付けのポイントです

・今回のロウ付けのポイント

  • ロウ付けの前に金属をキレイにしておく
  • ロウ付けする金属同士がピッタリ合わさるように曲がってないことを確認する
  • フラックスをちゃんと塗る
  • ちょうどいい火力で熱する

ではそれぞれのポイントについて説明していきます。

 

ロウ付けの前に金属をキレイにしておく

ロウ付けで金属同士をくっつける時は余計なものが付着しているとうまくロウ付けできません。

このブログでは作業の効率化のため金属板に穴を開ける時や切る時にラスペネを使う事を推奨しています。

 

こういった油分もロウ付け前にキレイに拭き取っておく必要があるので除光液を使って一回お掃除をしましょう。

面倒に感じるかもしれませんが違う工程に移る時は、次の作業を阻害しないようにチマチマお掃除をすると結果的に作業時間が短くなります。

ロウ付けする金属の表面にうまくロウが走らない場合はリューターを使って表面を薄く削ってしまうのも効果的です。(※ヤスリで表面を軽く削ってもOK)

「キレイにする」というのは表面を磨き上げるのではなく作業しやすい状態にするという事です。

 

アセトンを使ってのお掃除に関してはこちらの記事をご覧ください。

彫金でアセトンを使ってお掃除をする。

 

アセトンは除光液に含まれているのでダイソーなどで売っている除光液でもお掃除出来ます。

※ダイソーにはアセトンフリーの(アセトンが入ってない)除光液も売っているので気を付けてください。

 

ロウ付けする金属同士がピッタリ合わさるように曲がってないことを確認する

ロウ付けは溶けたロウ材が隙間に入り込むことで金属がくっつきます。

そのためシルバーに大きな隙間が出来ているとうまくロウ付けできません。

 

初心者向けシルバーアクセサリーの作り方。透かし模様を切り出す。」で紹介したように模様を切り抜く時に薄いシルバーを使用して変形していた場合は変形を直しておかないといけません。

変形の治し方はヤットコ(ペンチのようなもの)で曲げるか木槌などのハンマーで叩くかになります。

 

変形して出っ張っている部分をリューターで削ってしまうという方法もありますがそこまでするなら最初から変形しないように厚めのシルバーを使いましょう。

 

フラックスとちゃんと塗る

ロウ付けに関係する記事では必ず書いていますがシルバーアクセサリーをロウ付けする場合は必ずフラックスをちゃんと塗りましょう。

今回のように広い範囲にロウを流したい場合はホワイトフラックスを使用します。

オーバーレイのロウ付けは失敗すると台無しになるのでフラックスはケチケチせずにドバっと使う事をオススメします。

最初の火を当ててフラックスを飛ばす工程が必要にはなりますが今回のロウ付けは特に「フラックスが足りなかった」が致命的な失敗になるので多すぎるぐらいで問題ありません。

フラックスの量を減らしたい方、「ギリギリの量でロウ付けできる自分カッコイイ!!」をやりたい方はそこから減らしていけばいいと思います。

 

ちょうどいい火力で熱する

銀板をキレイにして変形していないことを確認してフラックスをたっぷり塗ったらロウ材をのせます。

慣れていないうちはとにかく高い火力で熱しましょう。

ただ「なんでも高火力!!」だと全く上達しないので

  • フラックスを飛ばす時の火力(炙るイメージ)
  • ロウ材を溶かす時の火力
  • 全体を熱してロウ材を回す火力

この3つを考えてバーナーを使うといい感じにロウ付けできます。

 

 

※高火力グセはシルバーを溶かす原因になるので注意

ロウ付けする対象のサイズにもよりますが「とにかく高火力!!」の考え方でずっとやってるとロウ付けの時にシルバーを溶かしてしまうようになります。

またロウ材はシルバーよりも融点が低いのであまり熱しすぎるとロウ材の部分だけがロウ材の熱にひかれて落ちくぼんでいきます。

落ちくぼんだ場合は修正が非常にめんどくさく、デザイン的に修正が効かないことがほとんどです。

 

 

ロウ付けが終わったら

今回のシルバーアクセサリーの作り方のメインどころはロウ付けなのでロウ付けが終わったらディクセル溶液に浸けてフラックスを除去します。

ロウ付け完了後の真鍮のペンダントトップ

ロウ付け完了後の真鍮のペンダントトップ

一例として真鍮の画像をご覧ください。

ここからどのように仕上げるかは人それぞれです。

このあとできる事

  1. 土台になった金属を切る
  2. 表面に彫りを入れる
  3. 磨く

他にもありますが一般的にこのぐらいです。

真鍮張り合わせペンダントトップ

真鍮張り合わせペンダントトップ

それぞれ仕上げるとこのようになります。

最後に磨いてチェーンを通せば完成です。

磨きに関してはこちらの記事をご覧ください。

シルバーアクセサリーのお手入れの簡単な方法

 

簡単なシルバーアクセサリーの作り方。オーバーレイネックレスを作るまとめ

今回のシルバーアクセサリーの作り方の一番のポイントとしてロウ付けについて重点的に紹介しました。

ロウ付け前にシルバーをキレイにしておくことやロウ付けするシルバーが変形していないかの確認、ロウ付けする際のフラックスの準備が重要です。

磨くといった工程は今回のオーバーレイに関して言えば付属的な要素なので別の記事を参考にしてください。

 

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

 

ロウ付け方法に関しての記事の一覧はこちらからご覧ください。

ロウ付けの記事まとめ

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シルバーアクセサリーの作り方記事リンク

 

 

この記事を書いた人

こんにちは彫金のやり方などを紹介するニッチなブログを書いています。

古くは奈良時代からある伝統技法ですが今では「彫金」という言葉を知っている方も減ってきているので少しでも普及に役立ちたいと思い情報を発信しています。

独学で始めたころは本当に手探りでどんな道具を使っていいかも勘で購入していましたが、現在では仕事にするまでになり自分なりに知識とノウハウの蓄積があります。

このブログを通して少しでも彫金を身近に感じれたり、これから彫金を始める方の参考になれば幸いです。

【上谷について】
8年間の彫金の下積みを経て2016年3月15日に独立しました。
屋号は「彫金萬」、「ちょうきんよろず」と読みます。
個人や企業からのオーダーを受けてお手元の金属製品に彫金を施すお仕事も受け付けています。

現在はジュエリーブランド「IMULTA(イムルタ)」で製作したオリジナルのジュエリーの販売しています。

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