こんにちは彫金師の上谷です。
独学で彫金を始めて15年たちまして現在はIMULTA(イムルタ)という自分のブランドを立ち上げて彫金師をやっています。
自分でシルバーアクセサリーを製作して販売するのと並行して、お客様の持ち物の金属製品に彫金模様を施すオーダーを受けています。
有難いことに定期的にお仕事を頂いておりますので、今回は彫金するデザインについて紹介していきます。
あくまで一例ですので今後も追記していく記事になりますがオーダーを検討されている方の参考になれば幸いです。
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アレンジをして腕時計などのデザインを楽しむ。
私が金属表面に彫らせていただいているのはリーフ模様を基本とした曲線を魅せる模様です。
腕時計も基本的にこのようなリーフ模様を中心に彫っていますが、伝統的な模様もご希望に合わせて彫っています。
最近はあまりありませんが伝統柄を好む方にご依頼されるのは余白をすべて埋めるような彫り方です。
— IMULTA(イムルタ ) -金属に模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) February 9, 2020
細かく言うとさらにいろいろと説明が必要になってしまうのですが、枠線を彫ってその内側を模様と背景の「荒らし」で構成するのではなくすべての余白を花などに見立ててデザインする方法です。
過去にこのブログで紹介した「山彫り」を使用する彫り方です。
全てがそうではありませんが、彫る面積が小さい場合に使用するようなデザイン方法です。
アレンジの元となるデザインと彫金ジュエリーへの使用
何度も書いて手癖のようにしています。#デザインのひきだし pic.twitter.com/8KEFmlYQtq
— IMULTA(イムルタ ) -金属に模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) February 6, 2020
金属に模様を彫りこむ技法は日本で言うと「彫金」、欧米では「エングレービング」です。
彫り方や装飾方法の違いはあれど金属に模様を彫りこむという点で同じ技法になります。
昔からデザインが一辺倒にならないように、あれこれと書き溜めています。
IMULTAではネットショップでシルバーアクセサリーや真鍮のアクセサリーを販売していますが、それぞれの表面に彫り込む模様やフォルム自体も曲線が美しく見えるようにデザインしています。
おはようございます☀ pic.twitter.com/ytk6xbLOD2
— IMULTA(イムルタ ) -金属に模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) February 6, 2020
このシルバーのピアスは伝統的なものとは別に奔放な模様を楽しんでいただくためにデザインしており完全なIMULTAのオリジナルの発送のデザインです。
画像に複数の商品が写っていますが、それぞれの模様の線と荒らしをすべて手作業で行っており非常に手間がかかっています。
— IMULTA(イムルタ ) -金属に模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) February 9, 2020
こちらの真鍮のネックレスは伝統的なスクロール模様になっていて、周りは魚子タガネ(ミルタガネ)で打ち荒らして模様がはっきり見えるように仕上げています。
彫金したデザインを黒染めする
模様の中を黒染めするような技法もあり、基本的に彫ったそのままの美しさを楽しんでいただくために黒染めをしないことがほとんどです。
その中でも黒染めしたのがこちらのようなカトラリーです。
こちらのInstagramで紹介したカトラリーへの彫金は特別な技法で模様を黒染めしています。
模様が見やすくなるのでインテリアとしてオススメですが、黒染めをする個所によっては普段使いに向かなくなります。
IMULTAでした。
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