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彫金の工具を購入する時のポイントと考え方

趣味でハンドメイドや彫金を始めたいという時の工具をどの程度購入するかという事がポイントになってきます。

まずは何が必要かわからないという場合はどんな工具が必要か調べる必要がありますが、調べてみると必要なものがどんどん出てきて「自分が作りたいものにはどれが必要かわからない。」という事が起こるはずです。

筆者は約20年前に独学で彫金を始めた時手当たり次第に工具を購入してなんとなく始めましたが、購入してからほとんど使っていない工具もあります。

最近ではYOUTUBEの動画で「お金をかけずに稼げる方法!!」や「これだけでハンドメイドはできる!!」のようにお金をかけることが悪いことのように解説している動画が多いので「お金をかけてはいけないんだ。」と感じてしまうかもしれませんが全くそんなことはありません。

ただイベントなどでお話しさせていただく時に感じることの一つで「工具にお金をかける事についてはき違えた考え方」を持っている方がいるというのを感じることがあります。

あくまで筆者の考え方ですが、今回は工具を購入する時のポイントと工具にお金をかける意味というのを解説していこうと思います。

出来るだけわかりやすく解説するために極端な例をいくつか出しますが、あくまでわかりやすくするためだという事をご了承ください。

彫金に必要な基本的な工具に関してはこちらをご覧ください。

目次

なんのために工具を買うのか? お金をかけるのは悪いこと?

最初に言っておきたいのは【工具にお金をかける事は悪いことではない】という事。

当ブログでは「必要なものを調べてから購入しましょう。」と何度も書いてきましたが、工具にお金をかけるのは悪いことだとは一度も書いたことはありません。

長く続けるためにコストを抑えることは重要ですが、人によっては工具の購入にたくさんお金を使ったからやめないようになる方もいらっしゃるかもしれません。

ではなぜ工具を購入するのでしょう?

アクセサリーとか目的のものを作るために必要だから。

必要な工具というのは誰にとっても一緒でしょうか?

最低限の工具は一緒だと思うけど…、人によって違うかも。

つまりどんな作業をするか(必要か)、どんな技術が得意かによって全く違ってきます。

過去に紹介した記事の中でも金属に模様を彫りこんでいく彫金の作業とワックスを使ったワックスモデリングの作業だと必要な工具は全く違ってきます。

独学なら最初は自分なりに調べてとりあえず買ってみるしかない。

冒頭でも書いた通り工具にお金をかける意味をはき違えている方が稀にいるのですが、

そもそも「これからハンドメイド・彫金を始めるよ。」と言う方は工具を購入する基準がないので何かしらを購入して自分の中で基準を作っていくしかありません。

そんな時に色々なサイトなどで勧められている工具を見て購入することになります。

豆兵士

ハンドメイド・彫金をこれから始めるとき

  • どんな工具が必要かわからない
  • どんな作業が必要がわからない
  • 自分がどんな技術が得意かわからない

最初はみんなこの状態、まずは最低限調べて工具を買ってみるしかありません。

お金をかけたくないのはわかりますが使ってみないとわからないこともたくさんあります。

始めたばかり・これから始める時に購入する基準がない状態で工具のまとめ買いをオススメしていない理由もこれです。

まずここでの選択肢として独学でやっていくか彫金学校に通うかで違ってきます。

彫金学校や教室の場合これらの知識は教えてもらえます。(ゲームみたいにすぐ使えるようになるわけではないので当然練習は必要です。)

彫金に必要な工具一覧

最低限作業に必要な工具と作業を効率化するための工具は違う。

糸鋸など彫金で最低限必要な工具と電気ノコギリのような工具というのは購入する理由が違います。

糸鋸で切る作業に時間をかけても問題ないよという事であれば電気のこぎりは必要ありません。

または非常に細かい透かし(切り抜き)作業をするので電気ノコギリは必要ないという方もいると思います。

高い機械工具を購入するには効率化など色々と意味があるのですが、意味を考えず単純に金額でしか見ないのであればただ高いだけです。

今まで本当にあった経験からの例(タガネの研ぎ方聞かれる編)

学校で彫金習ってるんですけど、タガネの研ぎ方でコツってありますか?

~どんな感じでやってるか聞く→やり方一緒~

やり方一緒なんで特に教えることはないですね。
どのぐらい時間かけてますか?

10分ぐらい

単純に作業時間が短すぎますね。

絶対嘘!! 絶対なんか簡単な方法があるはず!!

タガネの研ぎ方は質問が多いランキング上位です。

ただタガネを研ぐときに使うもので必要なものは目の細かさの違う砥石で後は地道な手作業です。

※大まかな造形はダイヤモンド砥粒のディスクが使えるグラインダーを使用しています。

天然砥石「アサギ」
天然砥石「アサギ」

この質問をしてきた人としてはやり方は知ってるけど自分の思い通りにできないから都合のいいコツがあるはず&筆者が意地悪して教えてくれない。」という考え方になっています。

過去の研ぎ方を解説した記事でも書いてますがタガネを研ぐ作業は慣れないうちは非常に時間がかかります。

こういった時に自分の希望通りの作業展開にしてくれるかもしれないのが高額な機械工具です。

この場合は10数万円するタガネを研ぐための研磨機があります。

自分で作業するのが嫌なのであれば研磨機を購入すればいいだけです。

必要かどうかは自分で判断しましょう

アルコールランプとワックスペンの違いも似たような感じです。

ワックス造形に便利なワックスペン。

作業に必要な工具が揃ってからさらに効率化を図るかどうか

タガネの研磨機に関しては10数万円する機械工具という極端な例なので、他にも例を挙げて考えてみましょう。

過去に紹介した記事の中にもある工具で代表的なものがこちら。

指輪成形プライヤー
指輪成形プライヤー

1.2mm程度の厚さまでの金属板を曲げることができるプライヤーです。

金属板から指輪に必要な長さを切り出して指輪の形に曲げていくにはサイズ棒と木槌があれば作業が可能です。

しかし人によってはサイズ棒に沿わせて金属板を変形させていくのが苦手かもしれません。

そんな時成型プライヤーがあれば簡単に曲げていくことができます。(技術不要で超簡単)

画像のプライヤーは金属板・棒を曲げる以外には使えない工具ですが2500~3000円ぐらいするので、人によっては「そんなことにしか使えないのに高すぎる。」と感じるかもしれません。

ただサイズ棒と木槌で金属板を曲げる作業が苦手な場合作業時間は30分かかるかもしれませんが、プライヤーを使えば5分とかからないでしょう。

購入後の作業時間の短縮を考えれば買っておいた方がいいのは言うまでもありません。

もしあなたがハンドメイド販売で細い指輪をメインで扱う場合、作業時間が全く違ってきます。

工具にお金をかける時はこの考え方が重要になります。

どのように使うか、購入した工具がどのような効果を持つかを考えると価格だけ見て購入を判断することはなくなるはずです。

まとめ

高額な工具は自分の作業に必要なものかどうかはキチンを自分で調べる必要がありますが、価格なりに役に立つ可能性があります。

自分が不得意としている部分を工具の性能で補うように購入するのがまずはオススメ。

都合のいいコツを探したり習熟に時間のかかる技術の習得に時間を割くぐらいであれば多少高価な工具を購入しましょうというのが今までの経験からのアドバイスです。

それぞれの作業で「ちょっと高いけどこれを使うと効果的」という工具についてはまた別の機会に紹介したいと思います。

文中でも書きましたが、「これから始めるよ。」という段階で、工具の購入の基準や工具の知識について一気に得たい人はお金を払って彫金学校や教室に通いましょう。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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