こんにちは彫金師の上谷です。
今回はアクセサリーなどに使われるモチーフの意味を解説します。
過去にはクロス(十字架)の意味なども解説しているのでどうぞご覧ください。

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牛は豊穣の象徴、大昔は神様
牛は大昔から人間と一緒に暮らしていた動物として知られ、スペインのアルタミラやフランスのラスコーなどの旧石器時代の洞窟の壁画に馬やトナカイと一緒に描かれています。
宗教的に存在感を発揮する牛
労働や食用・乳牛として活躍していたので古代メソポタミア文明や・エジプト文明においては神聖視され、古代ギリシャ・ローマでは豊穣の神として神聖視されていました。
生贄にもなっていたので羊と並んで代表的な犠牲獣でもあり、西洋絵画では聖ルカなどの聖人のアトリビュートとして描かれます。※ただこの場合は有翼の牡牛。
宗教的にも頻繁に使われるのでいわゆる聖性の高いありがたいモチーフです。
中国でも神様
中国の場合は「神農」が頭が牛で、体が人間という姿で描かれていてすべての薬を作った医術の神様とされています。
シルバーアクセサリーになると頭蓋骨になりがち。
シルバーアクセサリーの多くのデザインの中で非常に人気のあるモチーフの一つが「スカル」。
人間の頭蓋骨を模したものが多いですが、中には動物の頭蓋骨を模したものがあります。(筆者はバッファローも牛としてカウントしています。)
個人的な感覚ですがシルバーアクセサリーの題材にされる動物のスカルは馬と並んで牛が多いのではないでしょうか?
いずれも燻しが効いたハードな印象のものが多くなるので。女性がつけるにはちょっと向いていないんじゃないかと思います。
もし女性にプレゼントするのであればスカルではなく牛のシルエット形を模したペンダントトップなど良いと思います。
牛は動物モチーフのシルバーアクセサリーを作る練習に向いているかも。
このブログで紹介しているアクセサリーの作り方のいずれでも一緒ですが、動物モチーフのシルバーアクセサリーを作る練習をするのであれば牛がい一番いいかもしれません。
造形するうえで特徴が多いという事もありますが、頭蓋骨モチーフにするにしても目や耳の位置など形の取り方など色々とポイントが多いのでオススメです。
厚い銀材を切ったり何枚も銀板を重ねてロウ付けするのは大変なのでワックスで作るようにしましょう。
動物モチーフを作る時は毛の流れを彫りこむ・彫り込まないなど「どの程度まで作るか」という判断をする練習にもなるうえに、その仕上げに必要な彫金工具についてもアレコレ考える癖がつくので最初はめんどくさいかもしれませんが興味のある方はやってみてください。※家にある裁縫道具が活躍します。
IMULTAでした。
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