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彫金のタガネを調整する時は彫り方をアレコレと変更して試す。

こんにちは彫金師の上谷です。

コロナでにぎやかな東京の片隅で今日も引きこもって作業しています。

仕事で使用しているタガネの調整はかかせません。

独学で彫金に挑戦されている方もいらっしゃると思いますが今回は彫金で彫る際のタガネの調整の仕方について解説します。

目次

タガネの調整は破損前提で行う。

タガネの調整は破損させる前提で行います。※筆者は

ヘタってきたタガネは先端を研ぐのは当然ですが、大きく研ぎ直す必要があるぐらいくたびれている場合があります。

仕事で彫っている最中にかけてしまうと最悪なのでしっかりと深く多少無理な角度で彫っても耐えられる状態かの確認を兼ねます。

特に筆者の場合はステンレスを仕事で彫る場合が多く、銅板程度で刃がいってしまう状態だと困ってしまうので通常では彫らない刃に負担のかかる方法でも彫ります。

タガネの調整のポイントは刃のかかり方

筆者は独学でタガネの研ぎ方を習得しました。

特に重要視したのは「タガネの刃のかかり方」、当たり前ですが刃先がきちんとかかる事が彫金作業のすべてと言えます。

彫金が隆盛を誇った江戸時代と違い、近年では依頼される企業が独自に金属を作ることも珍しくないため彫る金属の種類も増えており彫った時の金属の粘りを感じられる程度のかかり方が求められます。

まれにブログやSNSの質問で「研ぎ方を教えてほしい。」というのをいただきます。

研ぎ終わった後の刃のかかり方がちゃんとわかる程度に研げればいいので個人的に方法は何でもいいと思います。

研ぎのポイント、優先順位

  1. ちゃんと(自分の思った通りに)刃のかかるタガネに仕上げる
  2. 自分の希望の形の彫り後になるように刃を成型する
  3. 彫った跡がキラキラする(照り返しが出る)ように研ぎあげる。

上記の優先順位は言うまでもありません。

刃がかからないタガネはそもそも彫れないので見た目がキレイにできていようが道具として用をなさないので意味がありません。

彫りの太さと深さでタガネの負荷と刃の厚みの確認

がっつり彫って強い負荷の確認と浅く細く彫ってスパッと行く際の確認をします。

確認用の銅板の場合は模様に対して特に神経質になる必要がないためとにかくいろんな彫り方を試します。

過去にYOUTUBEで彫り方の練習方法について紹介しましたが、基本練習にある程度慣れたら今度は自分に合った彫り方をした時にタガネのどんな負荷がかかるかを確認するとタガネの研ぎ方に関しても自然と思考力がついてきます。

確認中はタガネを破損してもいいのでいろいろ試す。

研磨機
研磨機

きつい負荷がかかるように彫る工程もあるので当然タガネはかけます。

ただタガネが欠けた分研ぐ必要が出るので強制的に研ぎの作業が増えて研ぐのが上手くなります。

超硬・ハイス鋼・炭素鋼なんでもいいですが何本かは研ぎの練習で使いつぶすぐらいの感覚で使うのがオススメです。

まとめ

タガネの調整は研ぐ前提で行うため筆者の場合破損させることを悪いことだと考えていません。

タガネが破損したりうまく彫れないというのはちゃんとしたタガネを彫るための経過なので、本当に研ぎを身につけたい方はめんどくさがらずに研ぎ倒してみましょう。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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