彫金師の彫りの話でもしようじゃないか~85

銅板への試し彫り
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こんにちはIMULTA(イムルタ)の上谷です。

急に気温が下がってビックリしましたね。

朝急いでいたので半袖で出かけてめっちゃ寒かったので

「えっ、これ10℃ないんじゃない?!」

と思ってビルの上にある温度計見たら

 

【17℃】

 

あった。

めっちゃあった。

でも油断すると風邪ひくから気をつけましょうね^^

友達追加もよろしくお願いします。

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今日はのんびりと私の愛する彫りの技術に関してお話します。

 

業者様などでお仕事の依頼などは下のアドレスからお問い合わせください。コメントからでも結構です。

handmade-jewelry@choukinyorozu.com

彫金萬(ちょうきんよろず)は屋号です。

 

【書き出す前に】

このブログでは何回も書いているような気がしますが、私は偏執的なまでにこの技術を愛しているので何度でも書きます。

今回はかなり偏った知識を長々と書きます。

 

【彫金(彫り)】

金属に模様を彫っていく技術です。

古くは鎌倉時代・室町時代からある技術で鎧の装飾、刀の装飾で進化してきた技術です、後は寺社仏閣の装飾とか。

線を彫るだけで言えば奈良時代からあったそうです。

大まかに言うと毛彫り、片切、甲すくいのタガネで彫っていきます。

 

~毛彫りタガネ~

刃先が三角形になっていて木工の彫刻刀で言うと三角刀に当たります。

彫った跡がV字になり、直線を彫るのに向いてます。大まかな模様を彫った後の小さな装飾、陰影付けなんかにも使います。

ちなみに私は模様を彫る時にはあんまり使わないです。(デザインによる)

一方宝石を留める際には彫り留めの爪を作る時に大活躍です。

毛彫りタガネがなかったら彫り留めできません。

 

研ぐのは実は結構難しく。

三角の形を左右対称で作らなければならないのでかなり神経を使います。

 

そのうち写真を撮って練習方法も書きたいと思いますが、

まずは単純に3つ書きます。

  1. 平面の銅板にまっすぐに一定の太さの線を彫る練習をする、この時奥から手前に引くイメージで彫る。
  2. できるだけ細く線を入れ始めて急激に太くなるように深く彫ってタガネを立てる、これは爪を作る練習です。
  3. 上の二つの練習を曲面でもできるように練習する。

 

すべてのタガネの練習で共通ですが深さ、太さの調節ができるように曲面、平面どちらでも練習します。

センスがある人だと結構すぐできるようになります。

始めたばかりの方はタガネが欠けることがすごく多いと思いますが、始めはみんなそんなものなのでへこたれずに頑張りましょう。

研ぐのが嫌だよって方は工具屋さんでタガネを買えばいいと思います。

練習方法が知りたい方は下のリンクからどうぞ。

~片切タガネ~

はい、お次は片切タガネですね。曲線を彫るのに向いてます。

というか万能です。一番使います。

木工の彫刻刀で言うと形的には平刀に当たります。

研ぐのは多分一番簡単です。私が一番慣れているからというのもありますが、、

有名な彫金師だと加納夏雄が得意とした片切彫りは絵画的表現、文字の彫りどちらもイケます。

 

ちなみに加納夏雄は結構昔の人なので、今っぽい名前ですが知り合いでも何でもありません。

「誰やねんっ!!!」

そう思ったあなたはググりましょう、ネット検索ですぐ出て来る偉人です。

簡単にエピソードを紹介すると

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ある時、明治政府が新しい貨幣を作るのでイギリスから金属彫刻の技術者を呼んで相談します。

じゃあデザインを誰かに考えてもらおうということで加納夏雄に依頼が行きます。

加納夏雄が気合を入れて作った貨幣を納めたら彫金技術が凄すぎて

イギリス人技術者が「俺いらなくね??こんなんイギリス人でできる奴いないよ。」ってなりましたとさ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

この時作られた明治金貨は今でも幻の金貨として大人気です。

おうちにあったらマジでひと財産ですよ。というか文化財。

外貨獲得のために海外に流出したので今では日本国内にないと言われてますね。

まぁコレクターの誰かが持ってるかもしれませんが、是非実物を見たいものです。

龍と錦の御旗をデザインしたすさまじい技術の結晶です。

私も「なんでも鑑定団」でしか見たことないです。

 

~閑話休題~

 

話を戻しますね。

洋彫りタガネと比べると直線を彫るのに向いていて

漢字を彫ってパキッとした雰囲気の書道で言う臨書を彫ることもできます。

これは彫り方が無限にあるので練習方法とか決まったものはありませんが

基本としては

 

【とにかく三日月を彫る】

 

これにつきます、細く彫りを入れ始めて深く広く彫り進めて最後をまた細く浅く抜く。

抜く時にできるだけ細く抜きたいので他のタガネと比べてめちゃくちゃ頻繁に研ぎます。使用頻度が高すぎるのでほぼ毎日研いでます。

そうすることで書道の筆のように使います。

 

彫る時の注意してること

その日の湿度、温度で彫り具合が変わるのでお仕事として彫る前に試し彫りをします。

合金の場合、だいたいムラがあるので場所によって硬さが違ったりしますので彫る前に全体的にたたいて

彫りの途中でタガネをひねったりしても大丈夫なように金属密度を上げて硬くします。

あとは火を入れた後に放置して硬くする方法もあります。

練習方法はこちら↓

 

~甲丸タガネ~

甲すくいタガネ

甲すくいタガネ

彫った時の断面がU字になるタガネです。伝統的な模様を彫る時によく使います。

毛彫りと片切と違い細かく彫るのにはあまり使いませんが大きなモチーフを彫る時に活躍します。

また鋳造に出す商品の原型を作るのに最適です。→これは私の個人的な意見です。鋳金屋さんの腕が良ければあんまり関係ないですけどね。

甲すくいタガネの練習方法はこちら↓

 

思い入れに差があるので書く文章量に違いが大きく出てしまっていますがこれもご愛敬。

 

まぁ片切タガネ最高!!!ってことですね^^

彫金商品「Legacy」

彫金商品「Legacy」

トライアングルシルバーネックレス

トライアングルシルバーネックレス

銅板への試し彫り

銅板への試し彫り

彫り模様

杜若図の箸置き

杜若図の箸置き

慣れるとこんな感じの彫金模様が彫れるようになります。

上の写真のものは全部片切タガネ1本で彫ってます。

今回は彫りに特化した内容で書こうと思ったので宝石を留めている物の写真は使用していません。

露店で実演しているので興味にある方は是非お越しくださいませ。

 

最後に宣伝です

今後のスケジュール

デザフェス当選しました!!!

2019.5/18~5/19

デザインフェスタ vol.49 @東京ビッグサイト

1/9(水)

大崎クラフトマーケット@大崎駅夢さん橋

1/12・13(土日)

ハンドメイドインジャパンフェス

@東京ビッグサイト

その他実は来年の5月まで決まってるものもありますが取り敢えずここまでで。

ご来店お待ちしてます(^o^)/

遠方で見に行けないという方は
私の商品のオンラインストアもありますのでよかったらこちらからご購入ください。

オンラインストアへ

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ではまた次回!!

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