スカラベ甲虫の意味とアクセサリー化 ─ 太陽と再生を象徴する聖なる護符

古代エジプトの護符スカラベ甲虫を中心に描いたアイキャッチ画像。太陽と再生を象徴する翼のあるスカラベと首飾り、アンクやホルスの目を組み合わせたデザイン。
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目次

スカラベとは何か?

古代エジプトの護符スカラベ甲虫を中心に描いたアイキャッチ画像。太陽と再生を象徴する翼のあるスカラベと首飾り、アンクやホルスの目を組み合わせたデザイン。

古代エジプトにおける最も有名な護符のひとつがスカラベ(聖なる甲虫)です。

モデルとなったのは「フンコロガシ(糞玉転がし)」ですが、単なる昆虫ではなく、太陽を押し上げる神聖な存在として崇拝されました。

人々はスカラベを「生命の再生」「復活」「太陽の循環」の象徴とみなし、首飾りや指輪、さらにはミイラの副葬品として大切にしました。

太陽とスカラベの関係

スカラベが転がす丸い糞玉は、古代人にとって「太陽を運ぶ姿」に見えました。

そのため、スカラベは太陽神ラーと結びつき、夜ごとに死んだ太陽を再び昇らせる力を象徴しました。

エジプト人は毎日の太陽の再生を、死後の魂の蘇りと重ね合わせ、スカラベに「復活」の力を見いだしたのです。

心臓スカラベの役割

スカラベの護符の中でも特に重要なのが心臓スカラベです。

これはミイラの心臓の位置に置かれ、死後の審判で心臓が真実の天秤にかけられるとき、持ち主を守るとされました。

「死者の書」には、心臓スカラベに呪文を刻み、心臓が罪を語らぬよう祈る記述があります。

つまりスカラベは「来世での救済」を保証する最重要の護符だったのです。

スカラベの護符としての種類

古代エジプトからは様々なスカラベ護符が発掘されています。

印章スカラベ:底面に文字や図像を刻み、印章として使用

心臓スカラベ:副葬用の大型護符

装飾スカラベ:ネックレスや指輪のモチーフ

青緑色のファイアンス製スカラベ:庶民の護符として広く流通

素材や用途の違いはあれど、いずれも「守護と再生」の意味を担っていました。

首飾りやアクセサリーに込められる意味

スカラベは首飾りの中央モチーフや指輪の装飾としてよく用いられました。

王族用:金やラピスラズリで作られた豪華なスカラベ

庶民用:陶器やガラスで成形された安価な護符

儀式用:胸飾りに組み込まれた大型のスカラベ

首にかけることで「心臓を守る」「生命を更新する」力を持つと信じられ、スカラベは死後だけでなく生前の守護としても重要視されました。

彫金されたエングレービングシルバーリングが並んでいる
彫金されたエングレービングシルバーリングが並んでいる

スカラベと王権

ファラオの王名を刻んだ印章スカラベも多数出土しています。

これは王権の正統性を示すと同時に、「王と太陽神の結びつき」を強調する意味がありました。

スカラベは単なる個人の護符ではなく、国家的なシンボルでもあったのです。

現代におけるスカラベの人気

今日でもスカラベは人気のあるモチーフとして愛用されています。

  • ジュエリー:シルバーやゴールドで作られたスカラベペンダント
  • ファッション:エジプト風デザインのリングやブレスレット
  • スピリチュアル:再生や復活の象徴としてタリスマン的に使用

特に「人生の再スタート」「困難からの再生」を願う人々に好まれ、現代のアクセサリー市場でも根強い需要があります。

スカラベの普遍的なメッセージ

スカラベが象徴するのは、単なる虫の姿を超えた「生命の力の循環」です。

古代エジプト人にとっては、太陽が昇ること=生命が蘇ることでした。

その思想は、現代においても「再生」や「希望」として共感を呼び、スカラベを時代を超えるシンボルにしています。

まとめ

スカラベ甲虫は、

  • 太陽と再生の象徴
  • 心臓を守る死後の護符
  • 王権と国家を象徴するシンボル

として古代エジプト文化の中核をなしました。

そして現代でも、スカラベは「困難を超えて再生する力」を願うアクセサリーのモチーフとして愛されています。

IMULTAでは、こうした文化的背景を踏まえた作品づくりを通して、長く愛されるアクセサリーをお届けしています。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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