ソシャゲから学ぶ経済学-詫び石は制限付きの最強カード

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ソシャゲをやっていると、時々「詫び石」が配られることがありますよね。
不具合のお詫び、メンテ延長、あるいは記念イベント……理由はいろいろですが、
あの詫び石、運営が原材料を買って配ってるわけじゃないですよね。

ソシャゲの運営に「石の在庫が…」なんて言われたら、世界中の人が「何言ってんの?」と思わず笑ってしまうかもしれません。

つまり誰でもわかるようにそんなことはあり得ませんよね。

そう、実は日本も同じことができるんです。

それが「通貨発行権」という力。
そしてこの考え方を知ることは、私たちが「税金ってなんのため?」という疑問を持つうえでとても大切です。

今回は「詫び石理論」を入り口に、通貨発行とインフレの関係までをわかりやすくお話しします。

目次

詫び石から知る通貨発行権とは? ── 国が持っている“お金の生成スキル”


「お金は税金から来ている」は誤解?

よくある誤解に、「税金で国のお金がまかなわれている」というものがあります。
でも実際は逆で、政府が先にお金を発行して使うから税金で回収できるんです。

詫び石と通貨発行の驚くべき共通点

ソシャゲ運営が「詫び石」をユーザーに配るように、国は「円」という通貨を自由に発行できます(もちろんインフレを考慮してですが)。

詫び石を配るのにコストはほぼゼロ。
同じように、自国通貨建ての国なら通貨を発行して資金調達が可能です。


国は家計や企業と違って「お金を生み出せる存在」

私たちは働いたお金や借金でやりくりしますが国は違います。
国には「お金を作る力(通貨発行権)」があるので、支出=誰かの所得を直接生み出せるのです。

じゃあ、なんで無限に出さないの?──インフレというリスク

インフレとは「お金の価値が下がる」こと

通貨を出しすぎると、物の値段が上がり、相対的にお金の価値が下がります。
これが「インフレーション(インフレ)」です。

例:詫び石が毎日1万個配られたら、レアキャラの価値はどうなるか?
→ 誰でも手に入るから“ありがたみ”が消えますよね。

つまり詫び石をむやみに配るとゲームバランスが崩れるのと同じように、お金もむやみに発行しすぎると重要と供給のバランスが崩れてインフレになります。

大事なのは「量」と「タイミング」

詫び石も、適切なイベントや補填のタイミングで出されるから効果的です。
通貨も同じ。
景気が冷え込んでる時(みんなお金を使いたがらない時)に出すと効果的。
逆に、景気が過熱している時に出すとインフレになりやすい。

国債ってなに?──お金の配布と少し違う“チケット”のようなもの

詫び石は直接配布、国債は“後で渡す”チケット販売

通貨発行権を使って直接お金を出すのに対し国債は「将来支払うよ」という約束の紙を一度発行し、銀行に買ってもらいます。

ソシャゲで例えると「今は配らないけど、後で詫び石に交換できるチケットを販売する」ような感じです。

通貨発行も国債発行も最終的にお金を回す手段であることは同じ

国債を通じて集めた資金も、政府の支出に使われます。
つまり、最終的には「お金が回る仕組み」になっているという点では通貨発行と似た役割を果たしています。

まとめ:お金は「発行できる」からこそ、調整が大事

  • 国は通貨発行権を持っており、お金を生み出せる存在。
  • ソシャゲ運営の詫び石配布に例えれば、その仕組みは直感的に理解できる。
  • ただし、無限に出せば価値が下がる(インフレ)という現実もある。
  • 国債は“将来の支払い約束”という形でお金を回す仕組み。

だからこそ、出す「量」と「タイミング」が超重要。
✅ 税金=財源、という古い発想から卒業しよう!

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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