2024/08/28
スーパーマーケットなど量販店でコメが品薄になっている状態が続いており「令和の米騒動」といわれています。
急に米不足だと騒がれ始めたので今回の米不足に関してどのように発生したかを記録しておきたいと思います。
令和の米騒動、実際に米が不足しているのか
米不足が騒がれていますが実際に筆者の量販店には普段と比べて少ないながらも米が販売されています。
Twitterで全く米が売っていないと空になった棚の写真をアップしている方を多く見ますが実感としては米不足ではないと感じています。
また実際に外食関係で米不足のため料金が上がるといった報道も全くありません。
筆者は家で仕事をしているので体を動かすためにあちこちのスーパーを目的地にして毎日散歩していますが、行った先のスーパーで数量制限はあるものの米が売り切れていた店は一つもありませんでした。
転売も加速させるメディアの米不足報道
2024年の8月中旬からSNSで米不足が騒がれ始めてしばらく経った頃からテレビニュースでも連日米不足であるという報道が繰り返されたため買いだめに走った方も少なくないようです。
それに伴いコメを転売するために買い占める輩も増えてしまいメルカリなどのフリーマーケットサイトを見ると米の転売が急増しています。
今日のある方はご自身で検索してご覧ください。
8/20前後にテレビでにわかに騒がれ始めた米不足ですが日本人なら誰でも知っているように9月に入れば新米が出始めるためそれほど騒ぐほどのことではありません。
地震が頻発したことから災害に備えて購入が増えたか
2024/08/08に宮崎県の日向灘を震源とした最大震度6弱の地震が起きその翌日も関東で震度5弱の地震が記録されました。
筆者は宮崎の出身ですが九州は地震が少なく、今回のような大きな地震が起きるのは数百年ぶりといわれています。
以下は宮崎県の記録pdf
8月8日の日向灘の地震活動について (M7.1 最大震度6弱)
関東の地震は宮崎の地震から連日だったという事と東京を震度4程度の地震が襲ったため大きく報道されました。
これらの地震は南海トラフを原因としているとのことで同プレートに属している地域では大地震が起きる可能性があるという報道がされたためかなりの緊張が走る防災グッズや食料の買いだめが見られました。
個人的にはここら辺から米が売っていないというSNSの投稿を目にするようになったと記憶しています。
政府の備蓄米について
筆者は小学生の時に米が不足した時に備えて備蓄しておくというのを習った記憶がありその関係で古米・古古米という単語を覚えました。
実際に深刻なレベルで米が不足しているのであれば備蓄米が放出されるだろうとも考えていたのですが、どのように運営されているのか知らなかったので簡単に検索したところ農林水産省が公開しているpdfがありました。
以下農林水産省の米の備蓄運営に関してのpdf
実際に備蓄されている米は約100万トンあると記載されており、1年間のコンスタントに流通量を確認して放出するかどうかを検討しているようです。
備蓄米を放出するかどうかに関しての基準が設けられており肌感覚で備蓄米の放出が決められるものではありません。
上記pdfには平成の米不足の際に行われた備蓄米の放出とそれに伴うタイ米の輸入やブレンド米の販売推移なども記載されています。
大阪の吉村知事の備蓄米放出要請
2024/08/26
大阪の吉村知事が米不足に対応して備蓄米を放出するべきであると政府に要請を出しています。
どのように感じるかは置いておいて仮に現時点で政府が備蓄米を放出した場合どのぐらいの期間で一般家庭に届くほど流通するのでしょうか。
1.2日というのは考えにくいので少なくとも1週間はかかると思います。
そうなると9月に入るため備蓄米が流通するのは新米に出荷の時期と重なってしまうという事になります。
新米の出荷と備蓄米の流通がかち合ってしまった場合、供給過多になるため米の価格に影響が出るのは間違いありません。
先述した通り米の流通量に関しては農林水産省が随時調査しており、世間が騒いでいる今放出していないのであれば備蓄米の放出はないと考えられます。
個人的な感想として吉村知事の備蓄米放出の要請はSNSで話題になっているのを見て人気取りのためにパフォーマンスとしてやっているだと考えます。
おそらく吉村知事自身も備蓄米の放出はないと分かったうえで要請を出して政府を批判しているのでしょう。
今後どのように収束するかが楽しみです。
令和6年の米不足騒動が収束
米騒動が終息しました。
テレビニュースがSNSの後追いをして数字が稼げると気づき執拗に米不足報道で不安を煽った結果起きた米不足と言えます。
2024/0927現在では古米を大量に買い込んだ高齢者や転売ヤーが返品や新米との交換を求めてトラブルを起こしているようです。
今回の米不足騒動は今後のSNSの見方やテレビの報道を疑う事が必要であるという事の一つの指標になったと言えるでしょう。