マスメディアの誤った報道とSNSによる偏った情報が作り出した米不足の終息

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2024年8月20日ごろから騒がれ始めた米不足。

2024/09/23、現在では新米がスーパーマーケットなど量販店にびっしりと並び始め米不足で騒ぐ人間はほぼいなくなりました。

米不足報道に慌てて古米を大量購入した高齢者が新米と交換しろと各所でクレーマーかしているというつぶやきも見ますが事実かどうかは不明。

今回の米不足は過去平成中期に起きた米不足とは全く様相の異なる事態だったと考えられるため個人的な感覚と考察を踏まえて記録しておきます。

目次

マスメディアの誤った報道とSNSによる偏った情報が生んだ米不足

2024/08/20ごろから騒がれ始めた米不足騒動。

過去に紹介した記事の通り2024/08/08に宮崎県を襲った大型地震を発端に南海トラフ地震への経過を呼びかける南海トラフアラートが始まり1週間後の2024/08/15の午後5時をもって呼びかけ期間が終了となりました。

その1週間後の2024/08/22に台風10号(サンサン)が発生し「とても強い」と報道される勢力の大型台風へと成長したため筆者が住んでいる愛知県では伊勢湾台風の再来かと話題になっていました。

また台風の勢力が落ち暴風圏がなくなったのちも雨台風として警戒は怠らないようにと報道されていたこともあり平成の東海豪雨波の雨が降るのではないかと警戒が続いていました。

地震・台風と大型災害への警戒が続いたため防災への意識が高まりテレビニュースなども防災関係の報道が多くなったのは言うまでもありません。

X(旧Twitter)の収益化が生み出した偏った情報の波

加えてX(旧Twitter)のトレンドも地震や台風などの災害関係一色になりました。

筆者が地震や台風を気にしてXでウェザーニュースの投稿を見ていたことが原因でXのオススメが災害関係一色になったわけですが、最近のTwitterは一度でもタップしたり「いいね」を押したりした投稿に関係する話題の投稿をお勧めに一気に流す傾向があります。

これは他の方にも言えるのでかなりの人数の方が災害関係の投稿を見ていたことでしょう。

またTwitterが収益化できるようになった関係でとにかく注目を集めるために不安を煽ったり無断転載の画像を使った陰謀論をアップしたりと過去のSNSとはかなり雰囲気が変わりました。

特に政治家とその関連の投稿は見るに堪えないものがあります。

このように災害が連続し防災に意識を向けて不安になった方の目に誤った米不足の情報が大量に入ってきた結果慌てて米を買い込む方が増えたのでしょう。

日本人であれば誰でもわかることですが9月になれば新米が流通し始めるため一時的に少なくなったとしても慌てて買い込む必要はありません。

また冷静に考えれば防災用に購入する食べ物は米以外にも豊富にあるため買い込むものは米に絞る必要はなく、防災用の日持ちがする食品はたくさんあります。

明らかに「米不足」という単語に引っ張られて米を買い込んだとしか言えません。

米を購入するにしても精米をそのまま購入するよりも上記のアルファ米を購入したほうが賞味期限も長いうえに実際の災害時に使いやすいです。

ニュースで精米が映っていたので精米を買い込んだのでしょう。

たまにアルファ米をまずいまずいという方がいますが過去に興味があって職場で配られたアルファ米の防災食品を食べました経験から言うと普通に美味しいです。

そもそも実際に被災したときに味はそこまで気にしないでしょう。

マスメディアの誤った報道と視聴率・再生数稼ぎの露呈

テレビ各局の報道も誤った流れを作り出していたのは言うまでもありません。

近年のマスメディアの報道はTwitterやYOUTUBEで話題になった内容に追随した動きをすることが多く、民放はその動きが顕著です。

民放各局は営利企業のため視聴率を稼がないとスポンサーが獲得できなくなるため致し方ないとしても、災害関連や流通を乱すような報道は明らかにまずいでしょう。

一昔前はSNSがなかったのでニュースも落ち着きをもって報道していましたが現在は昔と違いニュースのスピード感が違うため内容を整えて発信するテレビニュースが圧倒的に遅くなります。

それもあって若者のテレビ離れが進んでいるのでしょう。

しかし高齢者は現在でもテレビニュースに絶対的な信頼を置いているため米不足と言われればすぐ買いに行くでしょう。

Twitterでそんな高齢者を馬鹿にしている方もいますが暮らしてきた生活の背景が違うので仕方ありません。

逆説的に言えば昔は新聞やテレビ・ラジオニュースからしか情報を得ることができなかったこともあり過去の報道は今よりも責任感があったように思います。

YOUTUBEに動画をアップしている民放のサムネをみればわかる通り全く関係がない報道内容でも刺激的な話題のサムネイルをつけています。

個人的にはスポンサーにお金を出してもらって作った番組をYOUTUBEで収益化してスポンサー以外の広告を載せるのはおかしいと感じます。

つまり今回の米不足騒動はマスメディアにとって格好の稼ぎ時だったという事です。

新米の値段の偏向報道と無駄遣い

米不足が落ち着き新米が出てきた次の話題として新米の値段が高い・上がっているという報道があります。

米の値段は昔から上がったり下がったり変動しているので仕方ありません。

米農家が苦しいのであれば価格を上げたほうがいいでしょう。

1000円上がったことに大騒ぎしている方がいますが筆者は米を主食として食べているので1000円程度上がっても変わらず購入します。

米農家を続けてもらわないと買う事すらできません。

10キロの米を買ってそれがあっという間になくなるのであれば年間金額が跳ね上がるので困るもののそれなりの期間もつので全く気になりませんし普段買う他のお菓子や酒などの嗜好品を少し控えればいいだけの話です。

もっと効率的に購入するのであれば米農家から定期契約して購入することをお勧めします。

一つ驚いたのはブランド米が高い高いと騒いでいる人間が少なくなかったことですね。

当然ですがブランド米はもともと一般的な米と違って嗜好品としての一面もあるのでその分値段が張ります。

おそらく値段の安いがすべて売り切れていてそれと比較して値段の高いブランド米がしか売り場に残っていなかったのでしょう。

筆者のうちの近くのスーパーでも同じような光景がありました。

普段買わないから知らないのでしょう。

これを見るだけで普段米を買っていない人間が騒いでいただけだという事がよくわかります。

2024/08/20ごろから始まった令和の米不足騒動は2024/09/23時点で終息しました。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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