ポリコレやDEIを推進する根底にある批判的人種理論という傲慢な思想

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世界各地で活動が盛んになっているポリコレやDEI。

公平性や多様性、他者への寛容性を訴えながらも他者にひどく攻撃的な人間もいます。

そんな中の一人が批判的人種理論に基づいてポリコレ活動を行っているという事なので批判的人種理論について記録しておきます。

反差別をうたう活動が人種差別的思想を基盤にしているとは驚きました。

これは単一民族で構成される日本では発生しにくい思想でしょう。

目次

差別が思想の基本になっている批判的人種理論という傲慢

批判的人種論は基本的に世間に存在するあらゆる差別を前提に様々な人がそれぞれの役割をこなして過ごしているという考え方です。

1970年にアフリカ系アメリカ人の社会的地位が向上しない不満から生まれたという事です。

白人は人種的に他の人種と比べて社会的に優位に立っているから非難されるのは当たり前であり、他の人種に対する差別に抗議しなくてはならないという事らしいのですが、この考えが生まれた当初のアメリカの社会状況を鑑みれば黒人が社会的地位の向上を求めるための運動・思想としては何らおかしくないと感じます。

ところが発展していく中でほかの人種を見下し「抑圧者が被抑圧を再教育する」という考えを推進しています。

つまり差別をしている側の人間が差別を受けている人間を再教育するのは当然であり、優れた人種である白人がその他の人種を指導するべきであるという発想に至っています。

最初期の批判的人種理論の考えはアフリカ系アメリカ人の待遇改善に端を発しており、それに同調している白人を見れば「自分たちは責められて当然」というひどく自虐的なものだったはずが、自分たちは優れているから人種差別に抗議しないものは差別に賛同していること同義であり他の人種を指導するべき立場であるという考えに変質したといえます。

自分たちが社会的に優遇されているという考えが現代においてこのような方向に転がっているとは驚きました。

またこれらの考えは白人だけではなくアメリカに住むセレブや社会的地位の高い人間に広がっているようです。

後述していますが過去に取り上げたアサシンクリード・シャドウズの問題もこれらの思想との関連性が非常に強いと言えるでしょう。

他国の歴史を代わりに作ってやるなどと言うのは明らかに傲慢です。

差別や対立をあおる活動に拍車をかける思想とそれを利用したビジネスモデル

絶対的な善意をもとに行動している方も少なからずいらっしゃると思いますが、海外の社会的な動きをみると批判的人種理論は基本的に差別や対立に拍車をかけているように感じます。

また絶対的な善意をもって行っていたとしても相手がその善意の行動を必要としていない場合も少なくありません。

ともすれば独りよがりな善意の押し付けになってしまうという事です。

以前紹介したブラウニーポイントのように他者から評価・賞賛されることを前提とした行為が欧米で盛んな理由はこの批判的人種理論がもとになっていると考えられ、欧米において社会的に差別が当然の行為としてまかり通っていた歴史があるからだと言えるでしょう。

さらにうがった見方をすれば欧米の差別はさらなる進化を遂げて明確なビジネスの形態を獲得しました。

2013年ごろからアメリカで始まった黒人運動の中心人物はその活動によって巨万の富を築いています。

上記wikiは英語版でご覧になることをお勧めします。

彼女の活動で掲げている主張の一つに「ヨーロッパ入植者の植民地主義によって引き起こされた歴史的苦痛と損害」に対する賠償というのがあります。

過去のアメリカを植民地とした根幹にはイギリスが国家事業として行っていた奴隷貿易が存在することは言うまでもありません。

現在話題になっているアサシン・クリード シャドウズの弥助問題で問題になったイギリス人トーマス・ロックリーとデービッド・アトキンソンの2名が日本に擦り付けようとした黒人奴隷問題がここにも根深く関係しています。

筆者はこの黒人運動「ブラック・ライヴズ・マター」を皮切りにポリコレやDEIの考え方を他者に強要する動きが加速したと感じていますが全く関係ないという事はなさそうです。

近年話題になっているポリコレのコンサル会社のSweet Baby Incなどもこれらの活動によって資金を得ている代表的な存在です。

アサクリ問題からも透けて見えるように残念ながら昨今盛んになっている人種差別を批判する活動の守られるべき対象としてアジア人は含まれていないことは明らかです。

差別などの社会的な問題がすべて解決することが望ましいのは言うまでもありませんが、歴史の中で蓄積されてきたものが一朝一夕に解決するはずがありません。

現代ではインターネットが一昔前よりもはるかに活発になり個人が動画をなどを発信するのが非常に簡単になりました。

その結果過激な内容を載せること自体がビジネスになっている面もあります。

現在のX(旧Twitter)がインプレッションを稼ぐことによってお金を稼げるようになったためそれら対立をあおるインターネット投稿が非常に増えました。

ただ今回のように調べてみると一つの問題がいろいろと絡んでいる側面を持っていることがわかるのも非常に興味深いです。

すでにDEIを念頭に置いた企業で破綻し始めている企業もあり一つのビジネスモデルがいつまでも通用するという事は考えにくいので、批判的人種理論をもとにした運動が何年まで続くかが気になるところです。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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