今回は曲線彫りを効果的に練習する方法の紹介。
独学でプロになった筆者が始めからこの方法で練習しておけばよかったと考えている練習方法なので、ちゃんと練習すれば本当に上達します。
彫金の曲線彫りが5億倍うまくなる練習方法
▼YOUTUBE動画で公開しているのでこちらからご覧ください。
簡単に言うと丸毛彫りタガネでひたすら曲線彫りの練習をします。
初心者がやるべきだという理由は以下の通り
- タガネの刃が欠けにくいので継続して練習しやすい(欠けないとは言ってない)
- 鏨によって刃の入れ方が違うという事がわかりやすい
- 先端(彫る進行方向)に力を入れて彫る癖があるか確認しやすい
- 彫る姿勢の矯正
本文は少しずつ加筆していきます。
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寄付する丸毛彫りタガネは刃が欠けにくいので継続して練習しやすい
丸毛彫りタガネは毛彫りタガネと片切りタガネに比べて刃が欠けにくいです。
一発目叩いたらいきなり欠けた。
初心者がでたらめな角度で力加減を考えずに叩いたらすぐに欠けます。
過去に解説した内容と重複しますが彫金の基本は細かく叩くことです。
彫金タガネの刃が欠けてすぐに練習できなくなる状態になりにくい
毛彫りタガネや片切りタガネは刃の先端が尖っているため彫っている途中に刃が欠けやすいですが、それと比べると丸毛彫りタガネは刃が欠けにくいので継続した練習がしやすい彫金タガネです。
刃が欠けてしまったタガネでの練習は基本的に上達の妨げになるのでオススメしませんが丸毛彫りだけはこだわらなければそこまで彫り味が変わらないのでやってもいいと考えます。
曲線彫りの練習にオススメ
直線彫りの練習に使っていけないわけではありませんが、直線は毛彫りタガネで練習しましょう。
彫金の練習を始めたばかりの時は曲線彫りの練習で特にタガネの刃が欠けやすいので、まずはタガネを彫りまわす動きを覚えるために丸毛彫りタガネを使いましょう。
キレイに彫れるかどうかは二の次です。
「キレイに彫れる=ちゃんと動かせている」というのは間違いではありません、しかしキレイに彫る前に最低限の動かし方を覚える必要があります。
感覚としては体に動かし方を覚えさせるように反復練習をするのと一緒です。
鏨の刃の形によって刃の入れ方が違うという事がわかりやすい
彫金タガネは刃の形によって刃の入れ方が違います。
彫金を経験したことがある方は「何を当然のことを。」と思うかもしれませんが、これから初めてタガネに触れる方はどう違うかという事がわからないでしょう。
毛彫りタガネと片切りタガネは明確に先端が違うのでまっすぐに刃を入れるか手向けて刃を入れるかという違いが視覚的にわかると思います。
毛彫りタガネと丸毛彫りタガネを比べた場合刃を入れる向きというのは同じです。
しかし先端が尖っているかどうかだけで刃の入り方が大きく変わるので感覚として刃の入れ方が違うという事を覚えると思います。
先端(彫る進行方向)に力を入れて彫る癖があるか確認しやすい
「先端(彫る進行方向)に力を入れて彫る癖があるか?」
これは彫金を練習するうえで非常に重要なポイントになります。
最低限の姿勢を維持するためであれば問題ありませんが、必要以上に進行方向に力を入れて刃先に寄りかかっているような状態で彫り進めるのは悪い癖です。
平面で彫金の練習をしていて指が痛くなる原因の一つがこれです。
丸毛彫りは刃先の形状が丸く毛彫りタガネや片切りタガネと違って尖っていません。
そのため曲線を彫る練習などで使用した時に先端に寄りかかる癖がある場合方向を変えた時にすっぽ抜けるような感覚になります。
これは平面を彫るだけでなく曲面を彫る時に姿勢が崩れずに安定して彫るために大事なポイントです。
当然ですが動画を見ただけではうまくなりません。練習が必要です。
IMULTAでした。
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