こんにちは彫金師の上谷です。
今回はアクセサリーのモチーフで使われている「蛇」の意味を紹介。
あくまで筆者の読んできた本などの知識になるので他にも知っている方はコメントで書いていただけると幸いです。
古くから使われてきたモチーフですがシルバーアクセサリーだけでなくゴールドのジュエリーでもよく使われています。
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蛇は忌むべき存在であり、若返りの象徴であり医療のシンボル。
蛇のモチーフとしての意味はこちら
蛇のモチーフの意味
- サタンを象徴する邪悪な存在 ※長生きした知恵のある蛇として知恵の象徴ともされます。
- 脱皮を繰り返して成長することから若返りの象徴
- アスクレピオス(蛇使い座)の使い(相棒?)が蛇なので医療のシンボル
西洋絵画のモチーフの意味そのままだとキリスト教の宗教画の場合は蛇はサタンを意味するので「邪悪さ・狡猾さ・おぞましさ」なを表し忌むべき存在とされます。
しかしキリスト教が布教する以前のギリシャ神話では蛇は生命力や生産力の象徴です。
ギリシャ神話に詳しい方であればご存じだと思いますが医療の天才だったアスクレピオスの杖に絡みついていたのが蛇だったので医療のシンボルとなっており、WHO(世界保健機関)のロゴはアスクレピオスの杖です。

なんで蛇がアスクレピオスの使いなん?というのは筆者も知りません。
アスクレピオスがめっちゃ蛇好きだったんじゃない?
アスクレピオスはギリシャ神話に登場する医療の天才です。
医者としての腕がすごすぎて死者も蘇生させてしまうので、冥界の王のハデスが「死者が来ないんだけどヤバない?」という事で弟のゼウスに相談した結果。
しゃーない byぜうす
という事で雷でアスクレピオスを殺害し、不憫だったので星座(へびつかい座)にしたというお話があります。
自分でやっといて不憫とか意味不明ですね、話し合え。※言っても死者蘇生やめなかったんだったかは忘れました。
脱皮を繰り返して成長を続けることから「若返り」の象徴ともされています。
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寄付する一生成長すると言われている蛇
細かくに言うと一生成長するわけではないようなのですが、ちょっとずつ成長を続ける蛇というのはいるようです。
実際の生物学的な考えは置いておいて、「成長が止まらない・続く」というのはお守りとしては非常に魅力的な意味合いだと思います。
「邪悪」と言った意味合いもあるのでプレゼントとして人に贈るのはちょっと考えてしまいますが、自分で購入して身に着けるお守りとしてはオススメです。
一生成長し続けたいものです。
指輪の蛇のモチーフはウロボロス
全部ではありませんが指輪(シルバーリング)で使われている蛇はウロボロスを意味することが多いようです。
自分のしっぽを食べているウロボロスは不滅や永遠の循環性の象徴になっています。
シルバーリングで自分の尻尾を食べているリングの場合はウロボロスです。
同じような感じでヨルムンガンド(北欧神話)もいますが、中国の「貪(トン 実際はけものへんが付きます。)」のように蛇(蛇よりの龍)が登場する似たような神話は世界各地にあるので世界中のほとんどの場所で神聖視されていたようです。
神話関係に興味のある方はご自身でお調べください。
ロックなモチーフとしてもよく依頼される蛇
これは筆者が彫金のお仕事で依頼される内容なので完全に個人的な見解ですが、ロックやハード系なファッションを好む方から蛇のモチーフの依頼は多めです。
スカルの目の部分から蛇が出ていたり、知恵の実であるリンゴとセットで依頼されることもありますね(彫りのオーダーで)。
バイカーファッションなどハードなテイストにも合うので、シルバーアクセサリーの場合はがっつりと燻しが入っているものが少なくありません。
合うファッションは限られますが、パンチのきいたアクセサリーが欲しい方は蛇モチーフのものから入ってもいいかもしれません。
IMULTAでした。
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