アクセサリーのモチーフの意味、富と繁栄と豊穣の「豚」

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こんにちは彫金師の上谷です。

今回はアクセサリーや絵画などに使われているモチーフの意味を紹介していきます。

今回紹介するのは「豚」。

今でもそうですが筆者がシルバーアクセサリーにはまった18年前も豚をモチーフに使ったアクセサリーというのがたくさんあり、当時ハマりたての筆者はシルバーアクセサリーのムック本を見ながら不思議な感覚に陥ったことを覚えています。

豚は縁起がいい動物とされているので海外のジュエリーだと意外とたくさんあります。

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豚は縁起がいい。

皆さんが豚に対してどんな印象を持っているかはわかりませんが、実はドイツやオーストラリアなど欧米では豚は縁起のいい動物です。

ドイツでは思わぬ幸運が舞い込んだ時に「豚を手に入れた。」なんて言います。

あとポジティブな意味であり得ないことが起きた時に「豚が空を飛んだ」という言い回しが英語の慣用句でありますね。

ギリシャで出土した前6世紀の土器にも絵で描かれるように非常に人間に近しい動物です。

大昔から近くにいた動物なので日本でも豚にまつわることわざもそこそこあります。

ただ日本に豚が入ってきたのは17世紀になってからという事と日本の場合肉食が近代まで一般的ではなかった関係か、欧米ほど肯定的な見方はされていない感じです。(あくまで筆者の個人的な考察)

中世ヨーロッパでは聖アントニウスが貧しい人に肉を与えるために豚を飼育していたことや麦角中毒に豚の脂身(ラード)を使ったことから、それまで「卑しく貪欲な不浄の獣」といった悪いイメージを持たれていた豚は聖人の肖像画に一緒に描かれるようになり、「性格の良い人間の忠実なお供」という良いイメージに転じました。

また畜産が盛んになってくると、たくさん子供を産み豊穣のシンボルになった豚はともに富の象徴ともなり非常に肯定的な印象を持つ存在になります。

縁起物として幸運の豚のアクセサリー

実はゴールドのジュエリー、またはゴールドカラーのアクセサリーというのは調べてみるとたくさんあります。

ゴールドにダイヤをビッシリと留めた豚モチーフのジュエリーも珍しくはありません。

「かわいいから」という印象だけで作られているものもありますが、動物モチーフのアクセサリーというのは何かしらの意味を持っていることがあるので幸運のお守りとして購入してみるのも面白いかもしれません。

アクセサリーに使われるモチーフの意味というのは西洋絵画のモチーフの意味がそのまま来ている場合も多いのですが、豚と四葉のクローバーを組み合わせたグリュックシュヴァイン(ドイツの雑貨)のようにものによっては絵画とは関係なくジャンルとして確立しているものもあるので調べてみて自分で組み合わせてみるのもも白いかもしれませんね。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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