こんにちは彫金師の上谷です。
前回メタニウムの「傷を活かした彫金」を掲載したところ、同じように彫金してほしいという事でアンタレスDCMDへの彫金のご依頼を承りました。
内容は前回とあまり変わりませんがアンタレスの場合はサムレストの厚みが薄めなので彫り方が変わってきます。
仕上がりの紹介とともにそこらへんも紹介していきますので興味ある方は是非ご覧ください。
あくまでギャラリーを兼ねた記事になっているのでリールへの彫金の方法を説明した記事ではありません。
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【彫金師のお仕事】リールの傷を活かしたアンタレスDCMDへの彫金
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

冒頭で書いた通り今回彫金させていただいたのはアンタレスDCMDです。
ソルトでの使用も視野に入っているリールなので彫金を施した場合腐食の可能性が高まりますが、その可能性を考慮したうえで彫金のオーダーをいただきました。
金属の状態によってはオーダーをお断りする場合がありますが、少々の傷であれば問題ありません。
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寄付する傷や塗装剥がれを活かした彫金
最近は傷のあるものを活かして彫ってほしいという依頼が増えてきています。
デザインは基本的にアラベスク(蔦)やアカンサス(葉っぱ)を利用したものを完全おまかせで彫っています。
今回のアンタレスDCMDだけではなくアンタレスは他のリールのボディと比べると少々厚みが薄めなため深く彫ることはしません。
※出来ないことはありませんが破損する可能性があります。
彫金前の画像がこちら。
サムレスト部分に傷と塗装剥がれが集中しています。
写真には写っていませんがボディ下部にも細かい傷があります。
ボディ下部の細かい傷はワンポイントで彫金模様を入れることで目立たないようにしました。
メインフレーム近くまで傷が入っていましたがメインフレーム自体に彫金を入れることはありません。
彫金リールのデザインについて
リールへの彫金のデザインで細かな正対象のデザインで彫ることはありません。
全体的に薄い塗装がなされているようなリールの場合細かな下書きが出来ないため正確なデザインを彫るには少々向いていません。
通常金属には油性ペンで下書きをするのですが下書きを消すためのアセトンが使用できません。
シャーペンで下書きを描き込んだ後に消しゴムで消す場合も塗装の膜が薄い場合は連鎖的に塗装が剥げてしまう場合があるため、リール彫金の場合は彫る前に紙にデザインを念入りに書いてから彫り入れしています。
複雑な模様を彫金する場合はデザインに時間がかかるのでご了承ください。
新品のiPhoneをフィルムを外さないまま使ってたら音が篭って撮れてしまった…。
機関銃をぶっ放しているようだ笑笑 pic.twitter.com/cW7yzIxFxH
— IMULTA(イムルタ ) -美しい模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) July 17, 2020
この動画のように一筋ずつ彫金を施しています。
繊細な模様や力強い模様まで幅広く彫ることが可能です。
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