こんにちは彫金師の上谷です。
リールの彫金カスタムを承るようになってだいぶ経ちましたが、「傷や塗装が剥げている部分を上書きするように彫れないか?」というオーダーをいただいたので通常彫らせていただいているアラベスク模様とアカンサス模様をアレンジして彫りました。
新品のリールへの彫金ももちろんですが、今まで使っていたリールの傷を活かした彫金カスタムの一例としてご覧ください。
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【彫金師のお仕事】リールの傷を活かした彫金カスタム。メタニウムのへの彫金。
今回ご依頼を受けて彫らせていただいたのがこちらのメタニウム。
彫金が完了した後の写真を見ると傷があったのが全く分からない仕上がりになっています。
彫らせていただいてメタニウムはかなり彫金しやすいリールだという事も分かりました。
※リールの状態にもよるので全部が全部彫りやすいわけではありません。
金属の状態をみながら刃を入れていて刃先の感触で破損しそうな場合は深く彫ることが出来ません。
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寄付する塗装の上からの彫金
ご依頼いただく時のご了承いただく内容として「メッキ面・塗装面に直接彫り入れするため腐食の可能性がある。」というものがあります。
今回のメタニウムはシルバーの塗装面の下に黒地、その下がアルミニウムのようだったので彫ってみると黒い縁取りのようなものが出来て模様がくっきりと見えるようになりました。
非常に繊細に彫った場合は黒地のみが残ってしまう事もあるため、ある程度深く彫る必要があるリールです。
カルカッタコンクエスト系は金属地のため「カルカッタコンクエストじゃないと彫金の良さは出ませんか?」と聞かれる事もありますが、こういった塗装面との変化を楽しめるのも魅力の一つになると思います。
ご自身で塗装を試される方などは腐食防止のために彫金した後に塗装されているようですね。
ビフォーアフターで見比べる
彫金を施す前と施した後のビフォーアフターです。
before→after#彫金#カスタム pic.twitter.com/C559Ftg3Mw
— IMULTA(イムルタ ) -美しい模様を彫る職人 (@imulta_jewelry) July 9, 2020
左がお客様から送っていただいて箱から出したばかりの状態⇨彫金した後です。
画像をご覧いただいた通り写真に写っている面にわかりやすくいくらかの傷があります。
それらの傷や塗装が剥げている部分をつなげてデザインしています。
彫金カスタム全体の雰囲気を動画で見る
彫金したメタニウムをご覧いただく動画です。
お客様のご予算に合わせて彫金する事も可能ですのでお気軽にお問合せください。
彫金カスタムまとめ
今回はシマノ社のメタニウムへの彫金カスタムでした。
キズや塗装の剥げた部分ををつなげて彫るというのは面白い試みだと思います。
もしお手持ちでカスタムしてみたものがあればお気軽にお問合せください。
金属の状態によっては深く彫ることが出来ませんが可能な限りご希望に沿った雰囲気で彫らせていただきます。
IMULTA(@imulta_jewelry)でした。
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