彫金で彫りやすい・練習しやすい金属ランキング

煉獄杏寿郎彫金
  • URLをコピーしました!

※当ページのリンクには広告が含まれています

こんにちは彫金師の上谷です。

今回は彫金の練習をしているという方からこちらの質問をいただきました。

彫金の練習はどの金属でやったらいいですか?

こちらの質問に簡潔に回答していきます。

彫りやすいとともにコスト的に練習しやすいという部分を含めるので18金やプラチナは省きます。

\IMULTAのオンラインショップはこちら/

目次

彫金(彫り)の練習に向いている金属

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

彫りの練習に向いているランキングはこちら

彫金(和彫り)の練習に向いている金属ランキング

  1. 真鍮
  2. アルミ

個人的意見ではありますが、誰に聞いてもまず間違いなくこうなると思います。

2位の真鍮と3位の銀の間には大きな差があります。

\IMULTAの読む彫金教室のサポートをお願いします/

IMULTAをサポート

寄付する

彫りの練習に向いている金属ランキング1位「銅(カッパー)」

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

彫りの練習に絞るのであれば圧倒的に銅が向いています。

銅の彫りの練習に向いている理由

  • ほどよく固いので手ブレが出にくい。
  • 銀などに比べれば安い
  • 彫った跡のキラキラが出やすい

このランキングを見て彫り比べる人はいないと思いますが、彫りの練習はとりあえず銅でやっておけば間違いありません。

実際に彫りの基本を身に着ける上で非常に重要で、彫った時にバリの離れ具合もちょうどいいのでタガネを研いでちゃんとできているかの確認もしやすく研ぎの練習にも使えます。

柔らかい金属で彫れないと意味がないと感じる方もいるかもしれませんが、そもそも銅を基本通りに彫れない人は他の金属もまともに彫れません。

筆者がYOUTUBEで紹介している彫りの練習も、石留めの爪を立てる練習もすべて銅板でやるべきです。

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

彫りの練習に向いている金属ランキング2位「真鍮(ブラス)」

彫り以外の彫金技術も含めある意味実用的な部分を考慮した場合、彫りの練習に使用したほうがいい金属は「真鍮」

真鍮が彫りの練習に向いている理由とちょっと向いていないポイント

  • 金銀に比べれば安い
  • 彫った時のキラキラが出やすい
  • 固いのでタガネを細かく叩く癖がついていないと彫りにくい、刃がかけやすい。
  • 固いのでしっかりと彫れる形にタガネを刃を自分で加工できないとちょっと彫っててストレスになる。

1位の銅に比べるとちょっと固いので少し彫りにくくなります。

ただ真鍮への彫りは叩き方を考えたり、刃の形を考えたりとちょっと実践的になるので彫りを勉強するうえでは非常に有用。

固い分タガネの刃がかけやすくなります。

自分でタガネを彫る事が出来ない場合は彫りを始めたころの筆者と同じようにいちいち新品のタガネを購入する必要が出てくるので要注意。

彫りの練習に向いているランキング3位「銀(シルバー)」

3位からはハッキリ言って練習には向いてないと言ってもいい。

シルバーが彫りの練習に向いていないポイント

  • 練習に使うには材料費が高い
  • 柔らかいのでちょっとした手ブレが彫り面にでる。
  • ちゃんと叩けていれば彫った跡の照り返し(キラキラした面)は出やすいが、ちゃんと叩けていないと面がぐちゃぐちゃになるので基本を身に着ける段階で彫るべきではない。
  • 彫りが上手くいかなかったときに「なんでうまくいかなかったか?」を検討できるのであれば有用。

簡単に言うとシルバーの彫金は難易度が高いです。

まず初心者がやるべきではないので、もし筆者が彫金を教えるならシルバーでの彫り練習は絶対にさせません。

彫る姿勢・体の動かし方など基本ができていない初心者がシルバーで練習しても絶対に上達しません。

ただ基本が身について柔らかい金属を彫ってうまくいかない時「ここがいけなかったのかな?」と自分でうまくいかなかったポイントを列挙して検討できる状態なら非常に有効です。

彫りの練習に向いている金属ランキング4位「アルミ」

アルミは基本的に彫金の練習には使わない方がいいと思いますが「タガネの動かし方を覚えたい、できているかどうかは別として彫る感覚を知りたい。」というのであればオススメです。

アルミが彫りの練習に向いているポイント

  • 材料費がとにかく安い
  • 金属を彫る感覚は味わえる
  • 彫っても光りにくい→これは向いていないポイント

とりあえず金属を彫る感覚を知りたい方はアルミでもいいかもしれません。

ただ彫った跡が光りにくいのでちゃんと彫れているかどうかの判断が難しくなります。

材料費が安くなるのでそういった意味ではオススメですが、「こういう風に彫ったらこういう風に光る」という知識が体験として身につかないので上達はしにくいと思います。

彫った部分は全部黒くしちゃうから大丈夫!!

という事であれば何の問題もありません。

ただその場合リューターのそろばんビットで削る作業と変わらなくなるので彫金を練習すること自体必要ないと言えます。

まとめ

さて今回は彫金の練習しやすい金属ランキングを紹介しました。

彫金(和彫り)の練習に向いている金属ランキング

  1. 真鍮
  2. アルミ

まず初心者は銅板か真鍮板。

慣れてきてうまく彫れなかった時に「なんでうまくいかなかったんだろう?」という自分でうまくいかなかったポイントを検討できるようになったらシルバーでの練習をオススメします。

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

IMULTAでした。

\参考になった方は当ブログのサポートをお願いします/

IMULTAをサポート

寄付する

\IMULTAのオンラインショップはこちら/

\YouTubeチャンネルはこちら/

youtubeメインバナー_QRコードなし_チャンネル名変更版_2080×490

\Twitchチャンネルはこちら/

彫金の疑問・質問にプロの彫金師が回答します 一問一答、ネットで簡単彫金&ハンドメイド教室
煉獄杏寿郎彫金

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

目次