こんにちはIMULTAの彫金師の上谷です。
今回は筆者がデザインフェスタの出展した際に、YOUTUBEチャンネルを見てご来店とともに質問された内容を共有します。
今回は彫金のロウ付けで使用するフラックスについての質問。
質問はYOUTUBE動画のコメント欄にお書きください。
当ブログでは繰り返しご案内していますがロウ付けは火を使うため火事になる可能性があります。
安全対策にはくれぐれも注意して行ってください。
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ロウ付けにフラックスって使わなきゃいけないの??
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。
今回の質問は
彫金やハンドメイドでロウ付けを始めたばかり、やり方に慣れていないうちはフラックスをじゃぶじゃぶ塗りましょう。
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寄付するフラックスを塗りすぎるとやりにくいが、まずは「付ける」ことが一番の目的
ロウ付けの際にホワイトフラックスをたっぷり付けると火を当てた時、加熱を始めた時にフラックスがブクブクと沸騰して銀ロウが動いてしまう、やりづらいというのは事実です。
しかしロウ付けの目的は「付ける」事なので、まずはロウ付け自体が出来ない状態でフラックスの多い少ないを検討する必要はありません。本末転倒です。
フラックスの量を調整するのは「こうやってロウ材は流れるんだな。」という感覚が備わってからです。
でもブクブクすると銀ロウが動いちゃう。
動かないぐらい大きな銀ロウにする、差しロウにするなどいくらでも固定する方法はあります。(※置きロウにしなければ大体解決。)
ロウ付け作業は付けることが最優先。
フラックスを減らすのは成功率の低下に直結する可能性が高いので、フラックスを減らすよりも固定を工夫する方向に発想を変えることをオススメします。
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フラックスは銀ロウなどロウ材の流動性(濡れ性)を促進させるものなのでケチるのはあり得ない。
まず前提として個人が手作業で行うロウ付けでフラックスを使わないという選択肢はあり得ません。
※個人がフラックスレスの真空ロウ付けなどを行うとは考えられないため。
フラックスはロウ付け作業の後にディクセル(商品名:ピックリングコンパウンド)で酸洗いすることで除去できるのでつけ過ぎてあとで困るという事はありません。
※ディクセル溶液に沈めて置く時間が長くなるぐらい(でも15分も入れとけばとれる。)
やりにくい状況は改善をオススメします。
質問された方はまだ両手で数える程度の回数しかロウ付けをしたことがないとのこと。
その段階でフラックスの量をどうこう考えるのはあり得ません。
前述した通り成功することが第一優先なので、極端に言うとフラックスの量というのは考える必要がありません。
また聞いた限りだとその教室では支給されているフラックスがカサカサに乾いていて、量も非常に少ないとのこと。
これはゲーム初心者に初見で非常に重い縛りプレイをさせるようなものです。
ホワイトフラックスにしろ、ペースト状のブルーフラックスにしろ、それほど高いものではないので自分用に買って持って行くのをオススメします。
ホワイトフラックスには酸化防止剤が入っていないので少し難易度が上がりますが、たっぷり使えばたいした違いはありません。
少し高くてもいいならペーストのブルーフラックス。
高いと言っても1000円以下なので、それほどロウ付け回数が多いのでなければこのサイズで充分。
どっちがいいかというとブルーフラックス。
フラックスは酸化被膜によるロウ材の流れにくさを抑制(加熱による酸化被膜の破壊)するものなのでバンバン使いましょう。
まとめ
今回はフラックスを使う重要性などについて解説しました。
フラックスの量を調整するのは作業の効率化の話なので、初心者や作業量が少ない方、ロウ付けの頻度が少ない方は特に気にする必要はないと考えています。
くどいようですがロウ付けはまずは「付ける」ことが重要なので、極端に言うととりあえずジャブジャブ使いましょう。
量を少なくするかどうかは最低限出来るようになってからの方がいいと思います。
初心者に「フラックスを少なくした方がいい。」と指導するのは明らかに成功率を下げる指導なので、その彫金教室はヤバイ(教室名とか聞いてないけど)。
恐らく指導された方にも何か考えがあるのだとは思いますが、筆者にはわかりません。
どちらを参考にするかはご自由にどうぞ。
IMULTAでした。
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