今回は彫金のロウ付け作業で「さしロウ」と「置きロウ」のどちらが初心者向けかという事を解説していきます。
片方を勧めるからもう片方をやってはいけないという事ではありません。
彫金における基本的なロウ付けのやり方と「あぁ、この状態ならちゃんとロウ付け出来ているんだな。」という知識がポイントになるという事を解説しています。
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彫金初心者にオススメのロウ付け方法と失敗の少ないやり方
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。
彫金のロウ付け方法には「置きロウ」や「さしロウ」など色々あると思いますが、今回は初心者向けが行う上でどちらがオススメかという事を解説していきます。
動画内では実際にロウ付けをしながら解説をしています。
今回使用する道具
- ガスバーナー
- ピンセット
- ろう付け台など防火系のもの
- 新富士バーナーの棒ロウ
- 板ロウ(5分)
板ロウ以外は基本的にホームセンターで購入できます。
動画内では異種金属用を使っていますが、銀細工用の棒ロウがあったので貼っておきます。
- 初心者にオススメのロウ付け方法は圧倒的に「置きロウ」
- 結局は両方のロウ付けができるようになった方が良い
- ロウ付けはフラックスでじゃぶじゃぶにしておけば、とりあえずは出来る。
- フラックスが乾燥するなど状態が悪くなったら調整する。
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寄付する初心者にオススメのロウ付け方法は圧倒的に「置きロウ」
初心者にオススメの方法は圧倒的に置きロウです。
どの程度でロウがついているか全くわからない状態だと「さしロウ」はやり方自体がピンとこないはずなので、筆者は初心者にはまずは置きロウをオススメにしています。
例えば非常に一辺が1mm四方の小さいサイズの銀ロウと一辺が1cm四方の銀ロウでは溶けるタイミングが違ってきます。
そりゃそれだけサイズが違ったら違うに決まってるでしょ笑
これは全く彫金をやったことがない初心者の方でもこう考えると思いますが、一回もロウ付けをしたことがない方の場合どの程度熱したら溶けるかという感覚はないはずです。
かなり慣れてからやった方がいいという事ではなく2~3回程度置きロウでロウ付けをしてからさしロウをすることをオススメしています。
アクセサリーの作りの彫金作業の場合ロウ付けする対象が基本的に小さいので、ロウの流れ方を考えながらやってみると覚えやすいかもしれません。
結局は両方のロウ付けができるようになった方が良い
つまり最終的な話になるとどちらのロウ付けも出来るようになった方がいいのですが、入り口として置きロウを行いましょうという話です。
慣れてきたら使いどころを自分で検討して使い分けましょう。
「とにかく強い火力で熱すれば出来る」という感覚でやっていると母材を溶かしてしまったりする失敗は元より、「なぜうまくロウ付け出来なかったか?」という事を検証しづらいのでロウ付けの火加減を覚える練習をしてみるといいかもしれません。
ロウ付けはフラックスでじゃぶじゃぶにしておけば、とりあえずは出来る。
彫金を始めたばかりの頃、初心者の頃はとりあえずロウ付けを成功させることが重要なのでフラックスはたくさん塗りましょう。
銀ロウもたっぷり使いましょう。
そもそもフラックスはロウ付けの際にロウの濡れ(流れやすさ)を促進させるための薬品なので少なくするメリットがありません。
フラックスの量や銀ロウの量の適量を探るのは、ある程度ロウ付けが安定して成功するようになってからの方が良いと考えます。
最低限のロウ付けが出来ない状態でロウ付けの作業条件を変えると「この状態なら出来る」という安定した感覚が身に着きません。
個人的にフラックスを少なくすることがロウ付け失敗の一番の原因だと考えています。
他にも彫金のロウ付けの失敗する原因になるであろうポイント5つをまとめていますので、こちらをご覧ください。
フラックスが乾燥するなど状態が悪くなったら調整する。
フラックスをジャブジャブに塗るにしても、ほとんど水のようなフラックスを塗っても全く意味がないので状態が悪くなったら煮込んだりしてちゃんと調整してから使いましょう。
乾燥してカチカチになったフラックスに熱した銀ロウをつけてからさしロウ感覚でロウ付けする方法はありますが快適に使うのであればちゃんと隙間に流れるように煮込みましょう。
買ったばかりのフラックスと同じようなペースト状にできれば問題ありません。
- 初心者にオススメのロウ付け方法は圧倒的に「置きロウ」
- 結局は両方のロウ付けができるようになった方が良い
- ロウ付けはフラックスでじゃぶじゃぶにしておけば、とりあえずは出来る。
- フラックスが乾燥するなど状態が悪くなったら調整する。
フラックスの煮込み方はこちらの記事をご覧ください。
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