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彫金タガネの研ぎ、初心者は研ぎをやらない方がいい?

彫金初心者がタガネ研ぎを行う事について
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こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

今回はデザインフェスタで質問された内容の共有。

今回の質問内容は「彫金初心者はタガネの研ぎを最初にやらない方がいいですか?」というものです。

これに関しては筆者は独学から手探りで彫金のプロになったので確実に回答が出来ます。

これからタガネの研ぎにチャレンジする方それぞれに環境や条件が違うので少しずつ補足を入れながらになりますが、回答&解説をします。

今回の内容は彫金技法の習得の効率化を是とした独学&彫金教室に通っている方向けになります。

どこかに弟子入りして彫金に人生を捧げている方は効率云々とは別次元の生活&作業量になるため対象になりませんのでご了承ください。

目次

彫金初心者はタガネ研ぎをしてはいけない。

彫金独学の経験からタガネ研ぎから始めてはいけないと断言できる

高評価&チャンネル登録よろしくお願いします。

彫金初心者のタガネ研ぎに関して解説

完全に独学で彫金技法を効率的に習得したいのであれば、彫金初心者は絶対にタガネ研ぎから始めてはいけません。

「初心者はタガネ研ぎをしてはいけない」レベルでやらない方がいいです。

これは筆者の経験から断言できます。

筆者は日本宝飾クラフト学院の「彫金と宝石の彫り留め技法」(絶版)という本がきっかけで彫金を始めたのですが、その本の中で

  • 2章「タガネの作り方・研ぎ方」
  • 3章「タガネの彫り方」

上記のような順番で紹介されていたのでタガネの研ぎから始めてしまいました。

これは非常に苦労したポイントでもあるので初心者が研ぎから始めるのは全くオススメできません。

筆者の場合は「出来ない」という事も含めて楽しんでいたので例外だと思いますが、【習得の効率】という事を考えるのであれば最初にタガネ研ぎをするのは完全な間違いです。

本の場合は「道具の紹介」→「使い方」でないと順番的におかしくなるため、最初にタガネの作り方・形の解説から入っているのだと筆者は考えているので本の構成自体を批判するつもり全くありません。

「使い方」→「道具の紹介」だとおかしいでしょ。

彫金独学にオススメする本はこちらの動画をご覧ください。

彫金独学のオススメの本6選

彫金タガネに関してなんの基準も持たない状態で研ぎ(製作)をする意味がない。

なぜ自分でタガネを作るのかというのがポイント

タガネの研ぎ方

過去にリクエストがあったため動画を作っていますが、彫金タガネの使い方・使用感になんの基準もない方が研ぎをするのは難しい&あまり意味がないと考えます。

シンプルにタガネ研ぎをやってみたいのであればそれは別。

基本的に「こういう風に彫れるタガネが欲しい」という事でタガネは作ります。

彫金教室に初めて通う方、初めてタガネに触れる方がそのようなイメージを明確に持てるでしょうか?

筆者は確実に持てないと考えます。

市販品でいくらか彫ってみて、だいぶ慣れてからタガネ研ぎに挑戦したほうがはるかに合理的です。

またそういったタガネの使用感に関してのイメージが一切ないのであれば出来上がったタガネの良し悪しの判断もつかないでしょう。

これから独学で彫金を始める方にはとにかく市販品のタガネで彫ってみて、

  • このタガネはここが使いにくい
  • この彫り方をした時にこうなってしまうから、そうならないようなタガネはどんな形だろう

という風に考えてみることをオススメします。

そういった考え方になるころには研ぎの練習に使える刃が欠けたタガネが山ほどあるはずです。

お金を貰っている彫金教室がタガネを用意していないのはおかしくない?

独学と彫金教室の明確な違いは指導者がいるかいないかです。

初心者が持っていない彫金に関する知識や「こういったタガネが使いやすい」といった基準をもって指導するからお金を払うはずです。

筆者が独学の中で彫金技法の習得に時間がかかったのは、その「明確な基準」というのが無かったからです。

例えば出来の悪いタガネを正しい叩き方で叩いてうまくいかなかった時、タガネが悪いのか叩き方が悪いのか独学の場合判断がつきません。

膨大な作業量を繰り返すことで自分の中の基準を作って判断するに至るわけですが、もしその基準を指導者が明確に示すのであれば習得に圧倒的な効率化が図れるのは言うまでもありません。

YOUTUBEでいただいた過去のコメントで見る限りでは、ほとんど独学と変わりませんね。

お金貰ってるんだったらタガネ用意してあげれば?

最低限刃が入るタガネでいいのであれば用意するのにそれほど時間がかからないので、「なんで用意してあげないの?」というのが筆者の感想です。そもそも彫りに来てるんでしょ。

ホルダーを使った研ぎ方

上の動画で解説している通り最低限の片切りタガネを用意するのであれば大して時間はかかりません。

彫金(彫り)が上手くなりたいのであれば彫った方がいい

変にタガネ研ぎに手を出すと逆にお金がかかるし余計にうまくいかない

彫金のの彫りが上手くなりたいのであれば彫りをやった方がいいです。

当たり前のことですが市販のタガネを使ってどんどん彫りましょう。

今回出展したデザフェス以前に質問に来た方が言っていた内容ですが、

自分でタガネを研げばお金がかからなくていいかと思ってww

こういった方がいらっしゃったのですが、はっきり言ってこれは彫金の技術を身に着ける上で一番遠回りの考え方です。

あくまで筆者の考え方ですが、研ぎに必要なものを揃えたり手間をかけるぐらいなら彫りの練習をした方がいいです。

中途半端にやると道具代や研ぎにかける時間などのコストに間違いなく後悔するはずです。

市販のタガネ高いから安くすませたい→自分でタガネを研ぐ→安上がりという発想の方が試行錯誤しながら研ぎの技術を習得するのは難しいのではないでしょうか。

世の中絶対はないので絶対に習得できる人がいないとは言い切れませんが習得にかける時間もコストだという事を忘れてはいけません。

弟子入りして修行している方と独学勢&彫金教室に通っている方は違う

冒頭に書きましたが今回の内容は独学&彫金教室に通っている方向けです。

どんな方にしろ彫金技法の習得が早いに越したことはないと思いますが、職業として弟子入りして修行しているような方はお給料を貰っているはずですよね。

かたや独学勢は道具代は全て自腹ですし作業時間も限られています。

彫金教室に通っている方も月謝を払っているでしょうし、いわゆる「お客さん」です。

彫金作業に時間をかける上での認識が著しく違うと考えますので混同しないようにお願いします。

まとめ

今回の回答

とにかく市販のタガネを使って彫りましょう。

彫金初心者のタガネ研ぎはまったくオススメできません。

IMULTAでした。

YOUTUBEのコメントで質問された彫金教室に関して解説しています、正直かなり悪質です。

彫金初心者がタガネ研ぎを行う事について解説

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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