片切りタガネの刃は絵にたいしてどちらを向けて彫るべきか

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こんにちは彫金師のIMULTAです。

今回は3/29にした彫金の実演配信でいただいた質問への回答です。

今回の質問は「片切りタガネ使用の際右回りは内側の刃左回りも内側の刃、当てる刃向きは頭?(広い刃)が下の認識で間違いないでしょうか。」

彫金関連の電子書籍はこちらにまとめています。

目次

片切りタガネで彫る時の刃の向き

彫る向きに対して片切りタガネの刃をどちらに向けるかというのは極論を言うとどちらでも問題ありません。

どのような仕上げにしたいのかどのようなものを彫るのかという点で変わってくるので普段の練習でどちらに向けなくてはいけないという事はありません。

波線彫りをする時などはどちらの向きも練習するので当然どちらも同じように彫れるようになるのが望ましいです。

実例の模様に関しては配信内で紹介しています。

彫り方によって平面に彫った模様や絵を立体的に見せることが可能です。

片切りタガネの場合はどちらに刃を傾けるかで立体的に見せるかどうかというのが変わってくるのですが、例えば物理的に立体的に彫るのであれば片切りタガネの刃の向きは当然絵の向き(内側)に向けることになります。

平面に彫ったものを立体的に見えるように彫れるかどうかは基本ができた後の知識の話になるので初心者のは基本の練習をすることをお勧めします。

以前の記事で紹介した通り彫った線自体の太さと深さが安定していないと線のいびつさに目が行くため立体的に見えません。

片切りタガネの広い面と狭い面のどちらを下にするか

これも用途によって違ってきますがどちらが下でも問題ありません。

例えば直線用の片切りタガネの狭い面を下に向けて彫ると彫った線に細かく線が入るようになりますがこれはこれで獅子の鬣の線を彫る時などに使うので用途によっては必要なものです。

彫った線の跡が鏡面になるようにきれいに彫るのであれば広い面を下に向けたほうがきれいに彫れます。

どのような線を彫るかでタガネの成形も行うのどのように使うのが正解という事は一概には言えません。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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