彫金で片切りタガネで彫る時に立体的に彫るにはどうしたらいいですかという質問をもらう事が多くあります。
ただ個人的な感覚では浮世絵をはじめとした日本的な絵は平面的に描かれているものが多いので、まずは平面的な彫り方を知ったうえで変化をつける彫り方をした方が片切り彫りの使い方の明確な差異を感じられると考えています。
この記事で紹介している技法はIMULTAのシルバーリングにも活かされています。
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全体的に平面に彫金する
広い面積に彫金する場合は墨入れ無しで立体的に見せるのは事前にしっかりと段取りを組んでおく必要があります。
これは以前も紹介した内容なので立体感のある彫り方をした方は過去の記事をご覧ください。

墨無しで全体的に立体的に見せたいのであれば小さな金属面に片切り彫りをすることが比較的簡単です。
一方平面的に見せるメリットとしては全体のバランスが非常に取りやすく、彫る絵や模様の奥行きというのはそれほど気にする必要があります。
もちろん最低限の段取りは必要になりますが、全体的に気をつけなくてはいけない彫り方とは全く違います。
それとは別に本当に立体的に仕上げるのであればキサゲなどで彫った後に表面を均す作業も必要になるので工数が跳ね上がります。
今回の彫り方で基本として気を付けるポイントは非常にシンプルで片切りタガネの刃を絵の外側に向けて彫るという事です。
💡 プロの片切り彫りをそのまま作品にした例

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彫り幅を調節する
基本的に彫り幅を一本のタガネで調節する必要はなく幅に合わせたタガネで彫ればいいのですが、彫る対象の厚みとどの程度の深さで彫るかというのを考えた場合はある程度自分で片切り彫りの彫り幅を調節できた方が作業がしやすくなります。
特に彫った模様の周りを荒らすなり何か装飾を入れる場合は少し幅を持たせて彫っておいた方が融通が利きます。
そもそも片切りタガネは筆のつき立てのように使用することに適しているため途中で彫り幅を調節しやすいのも工具としての魅力の一つです。
つまり彫った線を主として見せるような彫り方がしやすいため平面的な片切り彫りをするのがそもそもの用途になります。
もちろん象嵌などにも使いますが片切りタガネ単体では平面的な絵を彫る技術が魅力です。
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