片切りタガネの彫り方を覚える時のポイントとコツ

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こんにちはIMULTAです。

今回は以前の彫金タガネの彫り方の練習方法毛彫りタガネ編に続いて片切りタガネ編です。

初心者の方が彫金の練習を始める時に最初に使ってみたくなって挫折しやすい彫金タガネが片切りタガネです。

片切りタガネで彫りの練習をするにあたってコツとなるポイントを紹介します。

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目次

片切りタガネの練習は毛彫りタガネを使って彫金の基本姿勢を確認してから

片切りタガネの練習で一番最初に躓くポイントは刃の入れ始めの感覚がわかりにくいこと。

前回の毛彫りタガネの練習方法についての解説でも書きましたが初心者の方が最初に躓くポイントです。

刃を入れる感覚というのは彫金基本である「細く彫り入れて細く彫り抜く」という動きに必須になります。

片切りタガネは刃を入れる際の傾きを2方向から考える必要があるので、初心者にとって毛彫りタガネと片切りタガネのどちらが難しいかというと間違いなく片切りタガネです。

片切りタガネでうまく彫り入れができない場合は一度毛彫りタガネで彫る際の姿勢を確認する必要があります。

片切りタガネの特殊な彫り方は後回しにする

過去に紹介した彫金の技術書などでは基本の彫り方として山彫りや波彫りが紹介されています。

片切りタガネを使った基本的な彫り方は大まかに以下の4種類

  • 三日月彫り
  • 曲線(波線)彫り
  • 山彫り
  • 波彫り

基本的な曲線を彫る三日月彫りと三日月を連続で彫る波線彫り。

この2つは片切りタガネを使ったすべての作業用いるため練習に多くの時間を割くことをお勧めします。

山彫りと波彫りは彫りの深さを調整したり金属の特性に合わせて彫金するために絶対的に必要になりますが初心者のうちはまずできませんので練習自体をお勧めしません。

最終的に必要になるのですが三日月と曲線の練習をしたかなり後で問題ありません。

初心者の方が超硬タガネで練習している場合、無駄にタガネの刃が欠けてしまうのでやらないほうがいいです。

筆者は初心者がタガネを研ぐ(成形)することを絶対的にお勧めしていませんので、タガネが欠けやすい練習はなおのことやらないほうがいいです。

つまりタイトルの通り山彫りや波彫りのような少し特殊な彫り方は後回しにして三日月と曲線をひたすら練習しましょう。

片切りタガネの刃の形を考えて彫る練習をする

三日月と曲線の彫りの練習をさんざんやっていると段々と彫りやすい方向と彫りにくい方向がわかってくると思います。

これは自分の体形・骨格による彫りやすい彫りにくいもありますがタガネの刃の形に依存していることが少なくありません。

市販の片切りタガネでも刃先の形というのはまちまちです。

彫っていてなぜ彫りにくいのか彫りやすいのはなぜ彫りやすいのか、姿勢が悪いのか自分のタガネを持った手元の動かし方が悪いのか問題点に合わせて改善点を検討します。

ここまで来て初めて自分でタガネを研ぐ(成形する)必要が出てきます。

当ブログをご覧になっている方には繰り返しになりますがタガネ研ぎというのは1本のタガネを永く使い続けるための節約術ではありませんので研ぎのちゃんとした必要性がわからないうちは行わないほうがいいです。

極端なことを言ってしまえば金属面に垂直にタガネを叩きつけてめり込ませることと技術として細く彫りいれすることの区別がつかない状態では適正な工具を作れるはずがないという事はお分かりになるでしょう。

刃先の形を考えながら片切りタガネを叩くと練習の効率が上がります。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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