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片切りタガネの「山彫り」のやり方を解説、これが出来れば彫金中級者?

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こんにちは彫金師の上谷です。

彫金を始めて約20年、独学で初めた彫金も今ではご飯を食べるお仕事になっています。

今回は彫金タガネを使った彫り方の一つ「山彫り」について解説していきます。

彫金の本を見るとタガネを使用した彫り方の3つめか4つ目に出てくるので初心者向けだと考えている方もいるかもしれませんが「山彫り」をちゃんとほれるようになったら中級者と言えると思います。

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目次

彫金の彫りでだいたいみんなが躓くであろう「山彫り」

実際にタガネをどのように動かすかという事がポイントになってきますが、文章や図だとイメージがわきにくいと思うので動画をご覧ください。

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実際に山彫りを彫る時のタガネの動かし方(彫り方)は3つ。

山彫りの3つの彫り方

  • 縦の動きのみの基本的なタガネの動かし方
  • タガネの刃を捻る動かし方
  • 彫り跡の形を重視した形を整える彫り方

実際に金属製品に彫る時は金属の特性(硬さ・靭性など)によってもっと細かくなりますが基本はこの3つ。

それぞれの彫り方は過去に紹介した三日月彫りや波線彫り・半月彫りの動かし方と共通の部分も多くあるので出来ない場合は三日月彫りに立ち返って練習してみることをおオススメします。

立ての動きのみの基本的なタガネの動かし方

以前の半月彫りと同じように縦の動きのみで彫る彫り方です。

はじめて山彫りをする方には一番オススメする彫り方です。

理由は2つ

  • 技術的に簡単だから。
  • 「山彫りはこういう感じなんだ。」という感覚をつかみやすい。

個人的に重要なのは2個目の「感じがつかみやすい」という理由です。

最初に紹介する彫り方は連続で山彫りをする方法ですが、タガネの動かし方自体は非常に単純です。

単純だからと言ってすぐにできるわけではありません。

しかし出来ようが出来まいが「こういう感じなんだ。」というのを認識するかどうかはその後の上達に大きく関わってくるので、出来なくてもまずはこの彫り方すること自体が重要です。

動かし方自体は半月彫りのタガネの動かし方を逆にすればいいだけなので動かし方自体は難しくありません。

反復練習もしやすいというのもおすすめポイントです。

タガネの刃を捻る動かし方

タガネの刃を捻る彫り方は「山彫り」から行う用になるタガネの動かし方で、文字を彫る時なども使用するので意外に使用頻度が高い彫り方です。

ただ超硬タガネを使用する場合は刃先への負担が大きいので難易度が高くなり、丁寧に叩かないとすぐにタガネが欠けてしまいます。

※はじめはとにかく細かく叩くように心がけましょう。

ハイス鋼のタガネ(青タガネ)であればそうそうかける事もないので練習にはハイス鋼のタガネの使用するといいかもしれません。(※青タガネもかける時はかける。かけないとは言ってない。)

深さを出さないように彫る時にも使用する彫り方なので半月彫りの刃を回す彫り方の発展形です。

キレイなハワイアンの模様を彫るのであればほぼ使わないので「どんな模様を彫りたいか」によっては全く必要のない技術です。

出来るようになるまで時間がかかるので初心者には一番オススメしない彫り方です。

彫り跡の形を重視した形を整える彫り方

実際に形を整える山彫りを多用したスプーン

彫り跡の形を重視した彫り方は一番丁寧な彫り方です。

毛彫りタガネで下書きとしてガイドラインを彫ってそれをもとに彫り跡を広げたり整えたりしていきます。

つまりここまで紹介した2つの彫り方とは系統が全く違う彫り方という事です。

まれに「和彫りは一発で彫る力強さが魅力で云々」という方がいますが、実際の仕事ではこのように丁寧に形を整えながら彫る事がほとんどです。

彫ってみた方はわかると思いますが、山彫りは力強さなどを求めてガンガン彫ると彫る対象(金属製品)への負担が非常に大きくなる彫り方なので無理をすると破損に繋がります。

ご自身の持ち物に彫ってみたいという方はお気を付けください。

少しずつ模様を整えていくので時間もかかります。

また慣れないとキレイに模様をつなげる事が出来ないので、始めの頃は頑張った結果ぐちゃぐちゃになってしまうという事もあります。

今回の彫り方の中では一番手間がかかります。

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まとめ

今回は過去に紹介した山彫りについて改めて動画を交えて解説しました。

彫金で使用する片切りタガネの彫り方の中でほとんどの方が躓く彫り方だと思います。

半月彫りの時と同じように彫り方が複数種類あるための、それぞれをキチンと区別して彫らないと全く出来るようになりません。

特にタガネの刃先を捻る彫り方はタガネの破損がしやすいので叩きなれていない方は一気にモチベーションが下がると思います。

動画内でも話していますが基本の基本である三日月彫りをやっているうちの感覚が培われるので、タガネの破損が怖い方はひたすら三日月彫りの練習をしましょう。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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