彫金を練習していて彫った模様が立体的に見えない時の改善点

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こんにちは彫金師のIMULTAです。

今回はYOUTUBEのライブ配信中に見ている方から質問された内容の一つについて解説します。

質問内容は彫金練習で彫っている模様が立体的に見えないのはなぜかという点について。

その方が彫っているものを見たわけではありませんが初心者が彫っていて立体的に見えない原因としてよくある内容の紹介とその改善点を解説します。

彫金に関しての電子書籍を出していますので興味のある方はご覧ください。

目次

彫金初心者が練習で彫った模様が立体的に見えないのはなぜか?

彫金初心者に彫って立体的に見えない時にありがちなポイントが以下の通り

  1. 彫った線の太さや深さが一定じゃない
  2. 単純にデザインの形の問題
  3. 片切りタガネを使っている場合刃の向きが違う可能性

基本的に初歩的な理由になので練習していくうちに修正されていきます。

3番目のタガネの刃の向きやタガネの形に起因する理由は知識の範囲ですが彫っている金属が何かによっても刃先の形を変えることもあるので少し例外です。

彫った線の太さと深さが一定じゃない。

彫った線の太さや深さが安定していない場合は線自体に視線が行ってしまうので立体的に見えないというのがあります。

後単純に形が悪いので視覚的に立体的に認識ができない。

タガネの刃が深く入ってしまう場合は強く叩きすぎている可能性あるので細かく叩くことを意識するといいかもしれません。

一定の深さで彫れない場合はまずは以下のポイントを見直してみる。

  • おたふく槌の持ち方が悪い。
  • 細かく叩けていない
  • 金づちを振り回して叩いている
  • タガネの刃先がどのように入っていくかをイメージできていない

単純にデザインが立体的に見えないデザインを彫っている

質問した方が実際にどんなデザインを彫っていたかがわからないので何とも言えませんが立体的に見えづらいデザインがあります。

大きな絵を彫る場合は比較的平面的に見えるので、初心者の時は特に立体的に見せるのが難しいです。

また筆者がYOUTUBEのライブ配信で彫っているデザインは陰影の線も細かく彫っているのでその結果立体的に見えている部分もあります。

彫る線の数と彫りを入れる角度によって立体的に見えるかどうかも変わってくるので基本の彫金の練習をしているときは気にしなくていいと思います。

筆者が配信で彫っているデザインも実際は平面的に見えやすい植物模様を配信上見えやすい用に工夫しているので初心者の方が同じように彫っても立体的に彫るのは難しいかもしれません。

片切りタガネの刃の向きを工夫する

片切りタガネを使っている場合刃の向きを絵のたいしてどちらに向けるかで見え方が大きく変わります。

それを利用して細かいモチーフでも立体的に見せることが可能です。

ハワイアンジュエリーなどのダイヤモンドカットのようにモチーフの内側に刃を向けてそのピークを合わせる彫り方をすれば物理的に立体的になるので片切りタガネの刃の傾け方を身に着ける練習として取り入れるといいかもしれません。

まとめ

質問者の方が初心者であるという事でしたので彫金の練習を始めたばかりの方に起きそうな内容を3つ紹介しました。

他にも要因はありますがタガネを研ぐ作業を含めた場合初心者向けではないうえに逆に解決から遠くなると考えたので研ぎに関しては割愛しています。

興味のある方はお試しください。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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