彫金初心者が一番簡単に市販の完成松脂を使う方法の紹介

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こんにちは彫金師のIMULTAです。

今回は彫金の実演ライブ配信中に質問された松脂の簡単な使い方を紹介します。

彫金を始めたものの松脂を全く使用したことがない方向けの市販の「完成松脂」を使った最も簡易的な使用方法の紹介になるので松煙と地の粉に関しては割愛しています。

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目次

彫金初心者向けに使用する道具が一番少ない松脂の使い方

今まで松脂を使ったことがない方向けの松脂使い方

使用する材料

  • 完成松脂
  • オリーブオイル

使用する道具

  • カセットコンロ
  • かき混ぜる道具(スプーンなど金属性にもの)

上記のものを使用します。

注意

熱した松脂が肌に付着すると重い火傷を負います。

粘度が高い状態で熱しすぎて沸騰した場合大きく跳ねることもあるので火傷に十分に注意してください。

動画内では目の保護のためにゴーグルを推奨していますが100円の水中メガネでも問題ありませんが、万が一目に入ると大変なことになるので保護しましょう。

市販の完成松脂を煮る

市販の完成松脂の存在を知っていても使い方がわからないという方は少なくないと思いますが、その使い方は単純明快で鍋で時間をかけて溶かしていくだけです。

たまにX(旧Twitter)などで大量に煮込んでいる方がいますが用途によっては大量に用意する必要はありません。

大きなものの中に流し込んで使用するような場合でなければ少量で彫金が可能です。

一般的にオンラインショップなどで購入できる完成松脂は500~1000g程度のものが一般的で、それだけあれば十分足ります。

筆者の場合は熱の回りが早いことと作りすぎないようにするために100円均一の親子丼用の鍋を使用していますが普通の雪平鍋でも問題ありません。

溶かしやすいように煮込む前に小さく砕いておくと作業が早くなります。

松脂を煮る時は超弱火

松脂を煮る時の火加減は超弱火にします。

日が強いと焦げてしまうのでコンロの火がついてるかついていないかぐらいの火加減で時間をかけて煮ていきます。

煮ていく過程で軽く混ぜてみてどの程度の硬さになっているかを確認します。

硬い場合はオリーブオイルを少量ずつ加えます。

油を入れすぎると柔らかくなりすぎるので入れすぎた場合は完成松脂を追加しましょう。

溶かして粘度を調整してから固定する

今回の動画内では紹介していませんが鍛金(打ち出し)などをやるのであれば松脂を煮る際に硬さにこだわるのがポイントになります。

ただ今回の場合は彫金練習用に金属板を固定するために使いたいという事だったのでよほどガサガサな状態で使用するのでなければ問題ありません。

油が足りないと衝撃に負けて接着部分の松脂割れることがあります。(板の固定であればほぼありません。)

固定する場合松脂自体をヤニ台として使う方法もありますが少量で使用したい場合は木材を鋸などでヤニ台の形に加工して松脂を乗せるようにすると使いやすくなります。

彫金初心者用の松脂の使い方まとめ

今回は彫金初心者向けに市販の完成松脂の使い方を紹介しました。

松煙などを使った色味の調整や鍛金(打ち出し)用の硬さの調整を考えると他にもやることはありますが最低限金属板を固定して彫金の練習をしたいという時に使うのであれば今回の内容で十分です。

松煙などを使った松脂の使い方に関してはYOUTUBEのメンバーシップで公開しようと考えていますのでそちらをご覧ください。

松脂を煮る際は臭いが気になる方もいると思うので作業室などを専用に用意できない場合は庭や車庫で行う事をお勧めします。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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