アートの価値とは何か?彫金師が語る「技術」「価格」「影響力」から見る3つの視点

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2025/05/18に行った彫金実演ライブ配信で以下の質問をいただいたので回答内容を残しておきます。

「資本主義である以上、アートも値段の尺度で測られがちですが、イムルタさんはアートの価値は何で決まると思いますか?かなり哲学的な質問ですが、聞いてみたいです。」

個人的な考え方ですが一つの物事に関して考える時色んな視点で考えるのが好きなのでいくつかの回答をさせていただきました。

目次

アートの価値は何で決まるか

作り手側、バイヤーなどの売り手視点、私の個人的な考え方の視点として回答しました。

作り手側として

彫金で製作されているものに関しては特にそうですが、どれぐらい難し事をしているかというポイントにシンプルに価値を感じる面があります。

こういうと難しいことをしていない作品は価値がないと勘違いされそうですが、作品自体は色んな技術を使って製作しているので難しい技術も基本的な技術もどちらも重要であり、それらを総合的に使ってまとめるのもまた技術です。

また配信や当ブログでは頻繁に言っていますが、私はシンプルな曲線の美しさに非常にこだわっているのでどのような作品でも基本的な技術の水準が高いという事に強く価値を感じます。

バイヤーなどの売り手視点

私はアート作品のバイヤーではありませんが、一般的な視点として金額が高いかどうかというのは明確な価値の評価となるでしょう。

またその作品を欲しがる人がどれほどいるかというのも重要です。

価格をつける以上その作品をどれだけの人が知っていて、どれだけの人が欲しがるかというのは経済の仕組みとして明確な部分です。

アート作品の価値に関して個人的な考え方

少し哲学っぽいというか思想が強い感じで言うとアート作品の価値というのはどれだけ人に影響を与えたか、与え続けるかという事だと考えています。

実際に人に影響を与えようと思って作る人はいないと思います。

しかしその作品を見て何を感じて何を察するかというのは人それぞれであり、人によっての受け取り方が非常に多いという事にその作品の表現の幅、分厚さのようなものを感じます。

それは明確に作品の価値と言っていいのではないでしょうか。

海外ではアート作品やアンティークアイテムをコレクションしている人は「一時的に持っている、預かっている」といった考え方があるようで、次の人に引き継ぐまでちゃんと保管するといった感覚なようです。

お金を出して所有して保管することにその人の人生の時間が費やされているという事も、その作品の一つの価値と言えるかもしれません。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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