タガネを手作業で成形から研ぎまで行う事に関して

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今回は彫金の実演配信中にいただいた質問のいくつかをまとめて回答します。

質問の内容としては彫金タガネの研ぎに関して、ダイヤモンド砥石で遂げるかという事と研磨機など機械を使わずに手作業で成形することは可能かという事です。

また別に配信でタガネの研ぎを行う前に確認しておく点も回答したので合わせて書いておきます。

彫金関連の電子書籍はこちらにまとめています。

目次

直線用タガネを曲線用タガネに成形する作業は手作業のみでできるかについて

結論から言うと私の経験上できないことはないと思いますがやめておきましょう。。

ダイヤモンド研粒がついたディスクを使った研磨機で成形しているので同様にダイヤモンド研粒がついている砥石であれば可能だとは思います。

しかし研磨機の回転と同様に削る作業を手でやるというのはあまり現実的ではないと思います。

例えるのであれば東京から鹿児島まで歩いていけるかと聞かれたとき「可能ではあるけど飛行機を使ったほうがいいですよ。」と言うのと似た感じです。

多少かどを落とす程度であれば行けると思いますが思い通りの成形は難しいでしょう。

どのような形のタガネを作るかを考える。

YOUTUBEにアップしている彫金の動画の中で研ぎの動画で説明していますがどのような形にするかを決めてから成形する必要があります。

個人的には彫金タガネを何本かおシャカにしても感覚がつかめればいいぐらいの感覚では成形しないとイメージがわかないと考えていますが、出来るだけ失敗したくないのであれば事前にしっかりと形をイメージするしかありません。

例えば曲線を彫った時に筋がついてしまうのが問題なのであれば、なぜその筋がついてしまうかという事を見つけておく必要があります。

単純に問題点がわかっていないと解決できないのは当然です。

直線用から曲線用にするのは動画内でも見せているので顎の部分を曲線上に滑らかにすれば問題ありません。

ただ自分が研ぐタガネに他にも問題点があって筋が入ってしまっているという事も考えられるので一概には言えません。

一旦は直線用を曲線用に加工することにチャレンジしてうまくいかな場合は他の問題点を洗い出しましょう。

私はいろいろやって100本以上は彫金タガネをダメにしてきているので、挑戦する方も何本かはうまくいかないという事を前提にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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