こんにちは彫金師の上谷です。
今回は彫金で使用する糸鋸のフレームについて。
始めたばかりの頃は糸鋸以外にも揃えるべきものがたくさんあるので、彫金を独学されている方でも一般的には手の出しやすい2000円程度の糸鋸のフレームを使用していると思います。
筆者のような独学勢は特に気づきにくい点だと考えて、糸鋸のフレームは少しお金をかけてもしっかりしたものを使用する事をオススメします。
「糸鋸でうまく切れない」という方は糸鋸フレームをちゃんとしたものに変えることで作業のクオリティが一気に上がる可能性があります。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
糸鋸のフレームはいいやつを使うだけで腕が上がる。
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寄付する手ごろな値段の糸鋸フレームが悪いわけではない。
勘違いされる方がいるといけないので最初に言っておくと、手ごろな値段の糸鋸のフレームが悪いと言っているわけではありません。
恐らくどなたも経験があると思いますが、彫金を始めたばかりの頃というのは思った通りに糸鋸を上下させることがなかなか出来ません。
少なくとも筆者はうまく出来ませんでした。
ただ実際にちゃんと上下させればまっすぐ切ることはできるので道具に問題があるわけではありませんよね。
基本的な使い方は下の動画をご覧ください。
使っているうちに曲がってしまう糸鋸フレーム
画像のように糸鋸フレームに鋸刃を取り付けるときはお腹に当てて軽く圧力をかけた状態で鋸刃を張ると、戻ろうとするフレームの張力で鋸刃がピンと張られることになります。
先述したような金属を切っている時の負荷と鋸刃を張る時の負荷で、使用しているうちに糸鋸のフレームは段々と曲がっていってしまいます。
目に見えてひん曲がるわけではないので少しずつの誤差というのが積み重なって作業に影響を及ぼす結果になります。
その結果、いくら練習しても使用しているフレーム自体が曲がっているので技術は向上しませんし糸鋸作業で変な癖がつく結果になります。
筆者の場合は目に見えてフレームが曲がっていたのですが「曲がったフレームにも合わせて切れるのも技術!!」という訳の分からん発想に至っていたので猛烈に伸び悩みました。
「不具合の出ている道具を技術で何とかする」というのは耳障りよく聞こえる方もいるかもしれませんが、全くの無駄です。
ちゃんとした工具を使用すればそんな無駄なことに神経を使う必要もありませんし、そもそもちゃんとした工具を用意しないこと自体がおかしいことなので勘違いしないようにしましょう。
古い工場のドキュメンタリーなんかを見ているとそういった話がありますが、新機材の導入に何千万もかかるような環境と同じ発想をする方がいるのですが、それはどうかなと思います。
ほんの数千円~1万5千円程度であればサッサと新しい糸鋸フレームを購入することをオススメします。
手ごろな値段のフレームでも新品にするだけで大きく違ってきます。
糸鋸フレームに限らず彫金の工具はある程度使用したら新しくした方がいい
工具は劣化するものもある
手元で使用するような工具に限りですが、使用する中で思った以上に消耗する工具というのはあります。
例えば糸鋸の刃は折れたら使えません。
長さを調整できるフレームで使用する事はできますが、刃を動かす距離が変わるので作業効率は落ちます。
先端工具のロールサンダーはある程度使用すると表面の紙やすりの目が無くなるので向いて新しい面を出す必要があります。
同じように細い糸鋸のフレームも徐々に劣化していきます。
良い工具に変えた途端にうまくなる可能性が高い
良い工具に変えた途端にうまくなる、作業が快適になる可能性は非常に高いです。
上手くなるというよりも上達していた実力が新しい工具によって発揮されるといったほうがイメージに合うかもしれません。
まとめ
結論から言って頑丈な糸鋸フレームの購入をオススメします。
今回筆者が紹介した物だけでなくもう少し安価なものでも頑丈な糸鋸フレームはあるので、少なくとも新品のフレームお今までの糸鋸フレームを使い比べてみるとどれほど違うかという事が実感できるはずです。
筆者の経験上、充分に糸鋸の練習が出来ているのであればフレームを変えた途端に腕が上がったと感じるでしょう。
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