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糸鋸の刃の向きと細かさは用途によって変える。

こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

今回は彫金で糸鋸を使用する際にコツを紹介します。

非常に簡単なことですが、知っていると知らないでは作業効率が全く違うと考えているので参考になれば幸いです。

目次

金工と木工など用途によって糸鋸は刃の細かさが違う。

彫金を始めて金工用の糸鋸ばかり使っていると忘れがちですが用途によって糸鋸の刃の細かさは違ってきます。

以前ワックスモデリングに使用する糸鋸の刃(スパイラル)を紹介しましたが地金を切るために使用する糸鋸とは全く形が違う事がお分かりになると思います。

それと同じように金工と木工では糸鋸の刃が違い、木工の場合刃の数が少なくなります。(※刃の数が多いものが無いとは言ってません。)

ホームセンターなどに売っている電鋸の刃を見ると非常にわかりやすいです。

切る時は糸鋸の刃の向きも重要です。

基本的に糸鋸の刃は切る対象物に対して直角に当てて上から下に繰り返しギコギコと動かして対象を切っていきます。

どの太さ・種類の糸鋸の刃でも無理に力を入れると曲がったり折れたりするのは一緒です。ワックスを切るのに使う糸鋸の刃は折れにくいけど折れるときもあるのでお気を付けください。

金工用の刃でワックスを切ったり木を切ったというのは可能ですが、木工用の糸鋸の刃で金属を切ることはできません。

糸鋸の基本的な使用方法はこちらの記事をご覧ください。

木工用の糸鋸の刃は樹脂やワックスを切る作業にも向いている。

糸鋸でワックスを切る際にめんどくさいのは切る作業中の摩擦熱でワックスが溶けてくっついてしまう事です。

一般的に彫金で使用する金工用の糸鋸の刃の場合、刃の目が細かいため摩擦熱が起きやすく溶けたワックスが詰まりやすいのでワックスを切る作業に向いていません。

一方木工用の糸鋸の刃は刃の数自体が少なく隙間も大きく空いているのでワックスが詰まりにくくなっています。

急いで切ろうとして無闇にギコギコやると摩擦熱でくっつくので絶対にワックスが詰まらないという事ではありません。

ワックスの透かし彫りは木工用の糸鋸の刃を使うとやりやすい。

ブロックワックスから大きく切り出すような切り方であればスパイラル刃の鋸刃で問題ないのですが、ワックスで細かい透かし模様を切り抜きたいのであれば、木工用の鋸刃を使用したほうが効率的で性能的にもあっているのでオススメです。

透かし彫りを平面的に行うのであれば地金を切り出した方が簡単ですが、切り抜いた後に模様を立体的に仕上げるのであればワックスを使って製作したほうが圧倒的に楽です。

実際に使ってみるとわかるので興味のある方はお試しください。

木工用の鋸刃をワックスを切るために使っていて折れる事はほぼ無いと思います。

しかし透かし模様の細かい部分を整える場合は短くした木工用の鋸刃を使うと非常にやりやすいので、筆者はわざと折って短くした鋸刃を使っています。

細かい部分を整える場合はそれほど大きく鋸刃を動かすこともなく摩擦熱を気にする必要が無いので、金工用の鋸刃でも可能です。

上下の向きを逆にするとワックスを細かくこそぎ取るような使い方もできます。

木工用の鋸刃を持っておくと「すり板」のカスタムも簡単。

糸鋸作業だけでなく彫金作業全般においてすり板を作業に応じてカスタムするとサクサク作業できます。

そのためにも木工用の糸鋸の刃を持っておくと簡単な改良が必要になった時すぐにカスタムできるので、制作作業だけでなく汎用性も高い工具としてもおすすめです。

特に透かし彫りはすり板を工夫するだけで作業効率が段違いに上がるので、試してみると驚くと思います。

彫金の専用の机を買ったほうがいいの?

こういった質問を何度かいただきましたが、筆者自身が彫金専用の机を買ったのは彫金を始めて18年経ってからなので必要ないと思います。

それよりもすり板を自分の使いやすいようにカスタムしたり粉塵対策に防塵ボックスを買ったり自作するなどした方が彫金の独学ははかどります。

どの作業に何が必要かというのをこちらの記事で大まかに紹介しているので一度ご覧ください。

まとめ

糸鋸の刃には以下のような種類があります。

  • 金工用
  • 木工用
  • ワックス用

木工用はワックスや樹脂の切断にも使用が可能です。

金工用の鋸刃も使用目的や刃の向きを考えればワックス造形に十分利用できます。

自分で鋸刃を折って長さを調節するなどの工夫が必要にはなりますが、ちょっとしたことで作業効率は大きく変わってくるので試してみましょう。

また木工用は今回紹介したすり板のカスタムのほかに作業を効率化する治具の製作にも利用できるので長く彫金・ハンドメイドでのアクセサリー作りをしていく予定の方は持っていたほうがいい工具の一つです。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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