「ハンドメイド」を卒業して「彫金」をやってみたい方向けにどんな道具を揃えればいいか使用する道具を紹介します。
色々と道具を買い集めて試した結果、現状基本として使っている彫金工具を紹介します。
このブログで紹介している彫金技法で製作されたシルバアクセサリーはこちらから
【プロの彫金師がオススメする彫金工具!】初心者用から専門的な道具まで紹介
それでは彫金で使う基本的なものから専門的なものまで道具・工具を紹介していきます。
- 金属を切るために必須-糸鋸
- 普通の机とは高さが違うのでアクセサリー作りに使いやすい 彫金机
- 彫金作業に絶対必要になる すり板
- ヤスリ
- 切る・削る作業の効率化と工具の保護に重要な「切削油」
- 彫金で金属に模様を彫る、叩いて造形する 金槌
- 丸カン、チェーンをつなげる簡単なアクセサリー作りに使用できる 小物ペンチ(ヤットコ)
- 少し専門的な彫金の工具
- 彫金タガネ
- アクセサリー製作作業の効率化に必須 リューター
- ロウ付けで使用する道具と薬品
- 彫金で彫りと造形に使用するヤニ台
- アクセサリーやジュエリーのお手入れの道具
- まとめ


金属を切るために必須 糸鋸

貴金属の地金(金・銀・真鍮・銅)、を切るのに必要になります。
糸鋸の刃は必要に応じて太さの違うものを張り替えて使います。
スーパーパイク社の刃はザクザク切れる感じで直線とか緩いカーブを切るのに向いてます。
使い方はこの記事をご覧ください。

工具屋さんで期間限定で「こんなレアな刃があるんですよ~。」って勧められることがありますが(実体験)、期間限定のものは使い勝手が良くても継続して手に入りにくいので継続して手に入りやすいものを使うのをオススメします。
普通の机とは高さが違うのでアクセサリー作りに使いやすい 彫金机
筆者が使っているのは専門店で売っているような机ではなくて中古屋で買った木のでかいオフィス机です。
正式な彫金机は作業の位置が普通のオフィス机よりも作業位置が高めになっており作業用のすり板などが取り付けやすいようになっています。
慣れればどっちでもいいんじゃないのって感じですが、糸鋸で真っすぐ引く時は作業位置が少し高めの彫金机の方がやりやすいです。
さらに言うと収納がついていたり、段差のついた作業スペースがあったりと「彫金机」という専用の机なので便利なのは間違いありません。
筆者は高さ調節ができる椅子で高さを変えながら作業に適した高さであれこれやっています。
「正式な彫金机じゃなきゃちゃんと作業できないよ。」
このような言い方する人がいますが(実体験)、鍛金の作業の時なんかは切株の上だったり金床の上だったりとあちこち作業する場所も高さも変わるので正直変わりません。
完全に慣れです。
「机とか今から買うよ。」という方はちゃんとした彫金用の机買いましょう。
彫金専門のものは模様を彫る彫金作業をのぞいて糸鋸やワックスモデリングなど色々な作業することを考慮すると優れているのは事実です。(※最低限すり板は自分で取り付ける必要があります。)
とはいえ「DIYとか慣れてるから必要に応じて自分で改造できる。」という方はニトリなどで売っている机でも問題ありません(耐荷重量は確認する必要があります)。


彫金作業に絶対必要になる すり板
作業するために机に固定して使う板で、切ったり磨いたりの作業で必要になります。
すり板は自分で使いやすいように形を変えて使うものなので市販のものを買ったらノコギリで切ったり、ヤスリで削ったりします。
自分が使いやすいようにできればいいので「こうしなくてはいけない。」といった決まりはありません。
YouTubeで海外の作家さんなんかはすごい便利そうな市販品のすり板を使っているので
海外のサイトから買ってもいいかもしれません、ただあくまで自己責任でお願いします。
2019.12.03追記
最近は形状がすでに加工された、すり板が販売されているので模様を切り抜く作業(透かし)をやりたい人は最初から加工されたものを使用した方が便利です。
最近はホームセンターで工具を使わせてくれる工具室が併設しているところもあるので、画像の形を参考に自分で作ってみるのもいいかもしれません。
木工用のこぎりとでかいフライス盤があれば結構簡単に作れます。
市販品も悪くはありませんが自分の体格や糸鋸の得意な動かし方に合わせて作った方が圧倒的にやりやすいです。
また木材(硬めの木材を使いましょう。柔らかい木材だと作業中割れます。)を購入すれば簡単に作れるので、必要に応じて自分で作れるようになっておく事をオススメします。
始めたばかりの時は色々な工具を見てアレコレ買ってみたくなりますが、工具を購入する時は「自分の作業にあっているか、本当に必要か」を考えてから購入しましょう。
基本的な工具を揃えた後の工具の購入(機械工具の購入など)の考え方はこちらの記事をご覧ください。

ヤスリ
ヤスリの形状の種類は丸や半円など色々あります。
笹刃のヤスリは細かな部分まで削る事ができるので1本持っておくと便利です。
ヤスリはホームセンターで売ってるもので充分なので、2種類ぐらいの形のやつを大きいのと小さいので2本ずつ持っておけばまずは十分です。
専門的な工具でめちゃめちゃ細いマイクロヤスリと言うのもあります。
アクセサリーのパーツをちょっとだけ加工したい人は、マイクロヤスリの方がオススメです。
筆者が複数のヤスリを持っている写真の一番右の道具はキサゲと言って、プラモデルを作ってる人なんかにはスクレーパーと言った方が分かりやすいと思います。
超硬のタングステン製のものであればプラモ用に使っていたものでも十分金工に使えます。
ただキサゲ(スクレーパー)は無くても作ることはできます(ただ大して高くないしあった方が便利)。
金工ではなくワックスモデリングでアクセサリーを作りたいという方はワックス用のヤスリを別途購入しましょう。
作業効率が全く違ってきます。

上の画像は木工用のヤスリですが筆者はワックス用として使用しています。
ワックス造形は金工とは使用する工具がいろいろと違ってくるので事前にちゃんと調べてからの購入をオススメします。
ワックス造形に使用する工具に関してはこちらの記事をご覧ください。

木工用のヤスリと比較して金工用ヤスリの解説をした記事はこちら
彫金の工具はほこり(粉塵)対策を考えて使用する。

最初に紹介した糸鋸もそうですがヤスリを使用する工程というのは粉が舞うので、自宅で行う場合ほこり(粉塵)対策をしておく必要があります。
家族で住んでいるような場合は作業する部屋を分けるなど健康に被害が出ないように気をつけましょう。
自宅で彫金作業を行う場合のポイントはこちらにまとめてあるのでご覧ください。

切る・削る作業の効率化と工具の保護に重要な「切削油」

切る・削るなどの作業は継続していると、道具と作業している銀などの地金の両方が熱を持ちます。
熱を持った状態で継続して作業すると工具が劣化して作業効率が落ちるので、切削油を使用するのがオススメです。
特にドリルで金属に穴を開ける時は絶対に油を使いましょう。
ドリルは摩擦熱が一点に集中するので特に炭素鋼(スチール)のドリルの場合、切削油を使わないとあっという間に切れ味が落ちます。(※切削油を使わないとドリル刃が使えないとは言っていない。)






