【指輪の作り方】ロウ付けの練習になる簡単なシルバアクセサリーの作り方5工程

銀線を使ったシルバーリング
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こんにちは彫金師の上谷です。

独学で彫金を始めて現在はプロとして独立してご飯を食べています。

今回はシルバーアクセサリーの指輪の作り方を紹介します。

ロウ付けの練習には何をしたらいいですか?

という質問をいただきました。

では今回はロウ付けに練習になる方法でシルバーの指輪を作ってみましょう。

作業の工程をできるだけ簡単にしたので難しくは感じないと思います。

ロウ付けは火を使う作業なので火事にならないように十分注意して自己責任で行ってください。

さらに難易度を下げたシルバーアクセサリーの作り方はこちら

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目次

【指輪の作り方】ロウ付けの練習になる簡単なシルバアクセサリーの作り方

銀線を使ったシルバーリング
銀線を使ったシルバーリング

今回作るシルバーリングこちら、銀線を材料にしてロウ付けを繰り返して製作します。

今回の製作で重視するポイントは銀線をロウ付けする事なので前面につける銀板の形は丸でも四角でも構いません。

では今回使用する工具と材料を解説します。

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指輪作りに使う工具の紹介と解説

  • ニッパー
  • ペンチ(ヤットコ)
  • サイズ棒(硬い金属の棒なら何でもよし)
  • ゴムハンマー
  • 糸鋸と糸鋸の刃
  • ガスバーナー
  • フラックス
  • ディクセル
  • 紙やすり
  • リューター 持ってるなら便利

今回はこれらの工具を使用します。

一番下のリューターは無くても作業可能ですが、リューターがあった方が作業がサクサク進みます。

リューターの使用方法と先端工具についてはこちらの記事をご覧ください。

ピンセットは使用する前提なので割愛します。

今回の制作方法はそこまで精密な作業は必要ないのでニッパーやペンチ(ヤットコ)などは100均のもので大丈夫。

先述した通りデザインにこだわらなければ前面につける銀板は丸でも四角でも何でもいいのでシルバー(銀板)の端材があれば最悪糸鋸は必要ありません。

では続いて材料の紹介です。

指輪作りに用意する材料

  • 銀線(0.8mm)
  • 銀板
  • 銀ロウ(5分ロウ)

もっと凝ったデザインにしたい場合でも基本はこの材料になります。

今回使用するのは銀線と銀板。

ロウ付けに使用するロウ材は全て5分ロウにします。

難しい場合は早ロウを使ってください。

早ロウの使用に依存するとロウ付けの習熟が遅くなるので、「練習」「技術の習得」を目的として製作する場合は早ロウの使用はお勧めしません。

シルバーリングの作り方、作業工程

では今回の工程です。

  • 銀線をなましてサイズ棒に巻き付ける
  • 巻いた銀線をニッパーで切る
  • 切った銀線をロウ付けする
  • 銀板を切って形を整える
  • 銀板と銀線をロウ付けする

全部で5工程、それぞれの工程も大した手間はかかりません。

「なます」ってなに??

「なます」というのは銀線をガスバーナーで熱した後に水に入れ急冷することで加工しやすくすることです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ではそれぞれの工程を解説していきます。

銀線をなましてサイズ棒に巻き付ける

サイズ棒の銀線を巻き付ける
サイズ棒の銀線を巻き付ける

銀線をなました後にサイズ棒に巻き付けます。

金属の線は弾性があるのでギュッときつく巻き付けてもちょっと広がってしまいます。

9号にしたいのであればちょっと小さめのサイズにしてその後に広げましょう。

巻いた銀線をニッパーで切る

ニッパーで切った銀線
ニッパーで切った銀線

巻き付けた銀線をニッパーで切ります。

切った後キレイなリングの形になるようにサイズも合わせながらゴムハンマーで叩いて整えます。

ゴムハンマーが無ければ木槌でも大丈夫。

切った銀線をロウ付けする

ロウ付けした銀線
ロウ付けした銀線
3つの銀線をロウ付けする
3つの銀線をロウ付けする

銀線を整えたらロウ付けします。

今回のロウ付けは大きいバーナーで熱すると溶かしてしまうと思うので小さいバーナーを使うのがオススメです。

ロウ付けがポイントになる指輪の作り方

指輪の画像を見るとわかる通り、今回は糸鋸で切り出す作業などはほとんどなく銀線のロウ付けがポイントになる指輪の作り方です。

今回のロウ付けのポイント

  • 適切な量のフラックスを塗る
  • 適切な火力で熱する

基本的なロウ付けのやり方はこちらの記事をご覧ください。

こちらの記事でもフラックスをちゃんと塗る事を推奨していますが今回のロウ付けは「フラックスを適切に塗る」というのが重要です。

フラックスをたくさん塗ると何がまずいの?

フラックスをべったり塗ると塗った部分をうまく加熱できないためバーナーで加熱する時間が長くなってしまいます。

無闇に加熱し過ぎると今度は銀線が溶ける可能性が出てきます。

つまり先述した二つのポイントのバランスを上手く取ることでロウ付けが出来るという事になるので、ロウ付けの練習にもってこいです。

この練習をすると「ロウ付けは高火力で熱すればいいんだぜ!!ヒャッハー!」から卒業できます。

火を使うにあたっては安全対策に気を付けましょう。

特に「ロウ付けは火力が強ければ何でもいいんだぜ!ヒャッハー!」状態の方は本当に気を付けましょう。最悪家燃えますよ。

上記のロウ付け方法はホワイトフラックスを使用した場合なので液体フラックスを使用する場合は以下の記事を参考にしてみてください。

銀板を切って形を整える

切って整えた銀板
切って整えた銀板

前面に着ける銀板を切り出します。

この銀板の形は自分の好きなように切ってください、同じように作れば出来るので別に丸じゃなきゃいけないって事はありません。

矢坊主
矢坊主

銀板を切り出したらロウ付けしやすいように矢坊主を使ってちょっとポッコリさせます。

金属の矢坊主を使用する場合、あまり何度も叩きすぎると延びてしまうので注意が必要です。

糸鋸の使い方のコツはこちらの記事からご覧ください。

銀板と銀線をロウ付けする

ポッコリした銀板と銀線をロウ付けする
ポッコリした銀板と銀線をロウ付けする

銀板の切り出しと成形が終わったら銀線とロウ付けします。

難易度は上がりますがフラックスを少なめにしておくとこの後の磨きの作業とかが楽になります。

ロウ付けの後に磨いたシルバーリング
ロウ付けの後に磨いたシルバーリング

最後に磨いたら完成です。

リューターを使って磨く方法はこちらをご覧ください。

【指輪の作り方】ロウ付けの練習になる簡単なシルバアクセサリーの作り方まとめ

今回の指輪の作り方はロウ付けの練習に特化した内容になっています。

ロウ付け以外は大変な作業は無いので初心者にも入りやすいシルバーリングではないでしょうか?

ただ「ロウ付けはとにかく高火力!!」からもう一歩ロウ付け技術を成長させるための練習にピッタリです。

今回のロウ付けのポイントはこちら

今回のロウ付けのポイント

  • 適切な量のフラックスを塗る
  • 適切な火力で熱する

ポイントというかこの二つのポイントを身に着けるためにこのリングを作ります。

安全対策に気を付けてやってみてください。

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他にもシルバーアクセサリーの作り方はこちら

ワックスモデリングでの作り方

真鍮リングの作り方

IMULTAでした。

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銀線を使ったシルバーリング

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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