彫り模様の入ったネックレス

本記事では色々な彫金の色々な技法を説明しながら彫金のアクセサリー・ジュエリーをどのような工程で製作しているかを紹介していきます。

聞きなれない単語について別途説明するための記事を追記していきます。

あまり硬く説明すると読みづらいのでちょっと脱線しながら書いていきます。

気楽にお読みください^^

 

それでは本編に戻りましょう。

製作過程、工程色々ハンドメイド

まずは今回製作する彫金ジュエリーの紹介

ヴィクトリアン調の植物模様を彫ったコンチョネックレス、中央にカーネリアン(紅玉髄)をベゼルセット(覆輪留め)で留めた大振りなアイテムです。チェーン通しまで全面彫ってあります

力強いデザインのネックレスですね。

チェーン通しとつなげている丸カンは真鍮のものを採用して差し色として重めの黄色を添えました。

手で持ってる画像だと大きさがわかりやすいと思います。

カーネリアンは何か始めるときなど迷いを払う力があると言われているパワーストーンですが、

このネックレスをすることで気持ちの部分で後押しになるように願って作りました。

豪奢な模様が彫られているので身に着けると気分が盛り上がると思います。

今回はこちらのネックレスの製作風景です。

 

溶かして銀材をまとめる

溶かしてひとまとめにした銀
溶かしてひとまとめにした銀

まずは材料作りから、銀の端材をバーナーで熱して溶かしてひと塊にします。

わかりやすいように2つ作って片方は軽く磨きました、本当にどちらも銀です。

今回使ったのは右側の黒いほうです。

銀の溶解に関しては趣味の範囲ではまずやらないと思うので割愛します。

「試しにやってみたいな~。」という方はくれぐれも火事に気を付けてください。

火事になっても私(上谷)とIMULTAの関係者は一切の責任を負いません。

しっかりと溶かした金属は液体上でサラサラになるので、溶岩のようにずっとドロドロしているイメージだと事故につながります。

 

鍛金(叩いて伸ばす)

上で紹介した銀の塊を叩いて→熱して→冷やして→叩いて→熱して→冷やしての繰り返しで伸ばしていきます。

しっかりと熱した後に急冷することで銀は柔らかくなります。

これを「なます」と言います。

なました後に叩くと「加工硬化」を起こして硬くなっていくのである程度叩いたらもう一度熱して急冷することでまた加工しやすい状態にします。

 

画像編集したらRPGの城下町みたいな雰囲気になりました。

 

なまして叩くを繰り返して伸ばしていくと

これぐらい伸びます、最初に比べるとかなり大きくなりました。

伸ばせるだけ伸ばせばもっと大きくなりますがアクセサリー・ジュエリーを作っているのでほどほどに。

 

 

叩いて丸みをつける

ここからコンチョの形に整形していきます。

↓この写真のようにポッコリした形にします。

途中から叩いて伸ばしながら変形させていくので最初の伸ばす段階で薄くし過ぎると都合が悪くなります。

この時も熱して急冷する「なまし」を繰り返しながら行います。

「なまし」を行わずに繰り返すと曲げる途中で割れたり皺が寄ったりと修正に苦労します。

 

加工しやすいように研磨する

形を整えたら表面を磨いていきます、この段階での研磨はこの後の加工をしやすくするために表面の凹凸を取るためのものなのでそこまで細かくは磨きません。

とりあえず写真を撮ったI-PHONEが写る程度に磨きます。これだけでも付けたらオモシロいかもしれません。

普段使いしてたらすぐに硫化してくすむのであれですが、、、。

ちなみに裏面は鍛金で作った証明にもなるのでぼこぼことした表面はツルツルにならさず叩き跡を残してキラッキラに磨いた仕上げになっています、これが最終完成品の裏面^^

 

パーツをロウ付けする

土台ができたらパーツを作ってロウ付けしていきます。

上の写真が土台として完成した状態になります^^

鍛金製品は金属の粒子がミッシリ詰まった状態になるので見た目よりも重く頑丈になるのが特徴です。

なので真ん中を抜いて軽量化します、このとき空けた穴は通称「光穴」と言って光の通り道になる穴で身につけたときの宝石の発色をよくするためのものです。

↓こんな感じですね

 

シルバーを彫る

そして最後に一気に彫り上げていきます。

ただ残念ながら彫りはかなり神経を使います…、

彫ってるときに動画を撮ると気が散るので撮影は断念しました^^;

↓大まかにサインペンでガイドラインを引いていきます。

 

一回刃を入れたら後戻りができないので一気に彫り上げていきます。

 

全面彫り終わったのがこちらになります。

 

洗浄して石留

最終的に彫りあがった後に何度も超音波洗浄機にかけます。

宝石は熱湯に入れるのが好ましくないので石留めをする前に彫りの調整と洗浄を繰り返します、下の写真が石留め前ですが最初のプレーンな状態と比べたビフォーアフターです。

チェーン通しの彫り、最後にカーネリアンを石留めした後に洗浄したものが完成品となります^^

写真は全て画像加工をしていない自然光のみで撮影したものです、

光の当たり方でだけでこんなにも表情が変わるのも彫り模様を多用したアイテムの特徴です。

 

では長々と書きましたが以上が今回の新作の製作風景でした!!!

 

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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