こんにちはIMULTAの彫金師の上谷です。
今回は彫金を独学で練習するうえで揃えておきたいタガネのセットについての解説です。
彫金タガネは色々な種類がありますが初心者が練習するうえで最初に添え終えておいた方がいいものというものが明確にあります。
彫金を独学で初め、現在オーダーでお仕事を受けている筆者が「最初にこれを揃えて練習しておけばよかったな」というものを紹介していきます。
これから彫金の独学を始める方は覚えておきましょう。
参考にするかどうかはご自由にどうぞ。
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彫金の練習を効果的に進めるために必要なタガネセット
彫金タガネを使って練習するにあたって用意するべきタガネのセットは「なにをやりたいか」によって変わってきます。
- 模様を彫る(彫金)
- 金属を叩いて思った形にしたい(鍛金)
この二つの分野は必要になる工具は似通ってますが作業自体が全く違うので、どっちもやりたいとなると上達がだいぶゆっくりになります。
どちらにするかそれぞれ好みはあると思いますが、鍛金は作業によって必要になるタガネを自作する前提なので市販の彫金タガネを使って上達するのが非常に難しくなります。
打ち出して形作っていく場合は何10本も自作する必要があります。
今回は模様を彫る彫金に限ったオススメのタガネセットです。
彫金を基礎から独学でやってみたい方はこちらの電子書籍をご覧ください。
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練習に必要なタガネの太さと形
初心者のうちは「出来ない事は出来ないでやらない」のがポイントです。
タガネを自作するのはやめましょう。
たまに安くすませたいという理由で赤タガネや青タガネを使っている方を見ますが、これは明確に上達しない原因になります。
自転車乗ったことがない人間が自分で自転車を作って曲芸的な乗り方を練習するようなものです。
素直にBMX買った方がいいに決まってます。
以上を踏まえたうえで初心者に必要なタガネセットは以下の通り
- 毛彫りタガネ
- 太さ1.2mm
- 太さ0.5mm
- 丸毛彫りタガネ
- 太さ1.0mm以上
片切りタガネは欠けやすいので、一度もタガネを使った事がない方がいきなり片切りタガネを使うのはオススメしません。
どうしても使いたいならご自由にどうぞ。
毛彫りタガネで直線を練習する
毛彫りタガネを使って直線を彫る練習をします。
太さが1.2mmと0.5mmで2本あるのは叩く強さの違いを覚えるためです。
初めて扱った時は間違いなく破損するので力の加減を覚える必要があります。
1.2mmの太さの毛彫りタガネと0.5mmの毛彫りタガネを同じような力で叩くでしょうか?
見た目で太さが違うので自然と叩く力を加減するはずですよね。
まずは視覚的に必要な感覚を覚えましょう。
始めから0.3mmの太さに挑戦する方がいるみたいですがお金の無駄なので止めておきましょう。
折れます。
丸毛彫りタガネで曲線を練習する
丸毛彫りタガネを使って曲線を彫る練習をします。
丸毛彫りタガネは三種類のタガネの中で一番破損しにくい形をしていて曲線を彫る場合でもむやみやたらに叩かない限り欠けにくいので練習に非常に向いています。
※当たり前ですがわざと折ろうと思えば折れます。
タガネの動かし方を覚えるためには最も向いています。
直線を彫る場合、毛彫りタガネと違って先端が尖っていないので比較すると彫り進めにくく感じると思います。
ただ丁寧に細かく叩いて彫り進める感覚を養いやすいので彫る快適さは別にして練習にはオススメできます。
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まとめ
今回紹介した彫金タガネの練習にオススメのタガネセットはこちら
- 毛彫りタガネ
- 太さ1.2mm
- 太さ0.5mm
- 丸毛彫りタガネ
- 太さ1.0mm以上
参考にするかどうかはご自由にどうぞ。
IMULTAでした。
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今回紹介したタガネセットを含めて彫金の基本的な工具をまとめた記事はこちら
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