毛彫りタガネで線を連ねて彫る練習をする際のポイント

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最近は仕事が忙しい事と展示会用のものを彫ってばかりなので動画など上げることが出来ていませんが、現状彫っているものを例に毛彫りタガネで毛を彫る際の自分なりのポイントを紹介。

彫金関連の電子書籍はこちらにまとめています。

目次

彫金で絵を彫る時の毛彫りタガネの使い方

金属板に彫金で描かれた文殊菩薩の下絵。雲を纏った龍に乗る文殊菩薩を中心に、左右には翼を広げた鳳凰、周囲には唐草模様が緻密に彫り込まれている制作途中の図案。

こちらが現状彫っている作品。

今回は鳳凰と龍の背中の毛の彫り方の違いを書いていきます。

あくまで私なりのポイントになりますが、ペン画などの書き方を彫金に落とし込んだ彫り方になっています。

毛彫りタガネは毛のように細い線を彫ることが出来るタガネという事で毛彫りタガネという名称がついています。

細かく彫ることが出来るというのが最大のメリットとなっていますが、とにかく細かく彫ればいいという事ではなくあえて細かく彫らないというのも見え方を調整するうえで重要なポイントになります。

彫る線の細かさと感覚と向きを調整する

鳳凰の翼のようにひたすら細かく彫っているものに対して、龍の背中の毛は少し太く彫って線と線の間を少し開けて彫っています。

光の当たり方を考えたうえでの変化になりますが線の並べ方も一律になっているように見えて少しずつずらしています。

また羽根の毛は多少絡み合った感じを出すために向きをずらすことはインディアンジュエリーのフェザーと同様に行います。

ただこの作品はそれなりの大きさがあるので、ちょっとずらす程度だと変化を感じにくいので小さなか物を彫る時と違って大きくずらしています。

遠目に見ると微妙な変化に感じますが近くで見ると線の向きが大きく違っているのがわかるレベルで向きが違います。

それによって線の密度の違いを作ることによって密集している中でも微妙な模様になるようにデザインしています。

深く彫って少し間隔をあけることで質感を出す。

龍の背中の毛は毛彫りタガネで少し太めに深く彫ることで光をしっかりと受ける彫り方をしています。

そのうえで向きをそろえて少しを感覚を開けると光が揃って反射するので立体感が出ます。

当然鳳凰の時と同じように絡み合ったように見えてほしい部分もあるので向きをそろえていない箇所もあるのですが、全体的に太く彫って反射面を作ることで毛の太い質感を表現しています。

鳳凰の翼と尾羽、龍の背中の毛(背びれ)それぞれの彫り方を変えることでただ単純作業で線を彫り入れるのではなくそれぞれの部位の質感を感じさせる毛彫りだというのがわかりやすいでしょう。

彫金の基本として細く彫り入れて太く彫って細く彫り抜くという前提があるので、筆のつき立てのような強弱を生かすことも重要ですが、全体的に太くしっかりと彫ったり線の太さを均一にするように逆向きから刃を入れ直すことで絵全体の雰囲気を整えることが可能です。

逆向きに刃を入れ直すのはゴシック体の文字を彫る時にも使う方法なので絵に限った話ではありません。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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