彫金タガネを独学で練習するなら最初にやらないと上達しない大事なこと

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こんにちは彫金師の上谷です。

今回は彫金を独学で練習してタガネを使えるようになるための非常に重要なポイントを解説します。

ある意味基本的過ぎる内容なので人によってはやる気にならないかもしれませんが、最初にじっくりと練習しておくことで途中から飛躍的に上達するようになります。

さらに言うと最初にやっておかないと確実に上達しにくくなります。

参考にするかはご自由にどうぞ。

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目次

彫金タガネを独学で練習するなら最初にやらないと上達しない大事なこと。

▼YOUTUBE動画で公開しているのでこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

簡単に言うと最初にやるべき重要な練習というのは毛彫りタガネを使って刃の入り方をちゃんと確認することです。

非常に単純なことですが彫金を始めた時に一番大事な練習です。

注意喚起

YOUTUBEの動画での質問では直線や曲線の彫り方への質問が多いのですが、過去に基本も教えずにタガネ作りを初日にやらせる彫金教室があるという事をコメントで教えていただきました。

過去に動画でも解説しています。

↑こういった彫金教室には行かないようにしましょう、完全にお金の無駄です。

文章で読みたい方はこちらから↓

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彫金に使うタガネがどんな道具がちゃんと確認する

彫金に使用するタガネと金槌
彫金に使用するタガネと金槌

彫金タガネを使って練習するのであれば「鏨がどんな道具か。」という事を確認する必要があります。

独学の場合は特に重要です。

直線や曲線の彫金練習は最低限の確認をした後に行います。

筆者は初心者が自分でタガネを作ってはいけないと繰り返し書いていますので、まずは市販のタガネを購入しましょう。

当然ですが自作でも市販品でも一緒ですが一つ一つタガネの刃の形は違います。

「私は初心者だけどパッと見ただけでわかるからそんな工程は必要ない。」という方に今回の練習は必要ありません。

刃の形と入り方の確認

毛彫りタガネの刃の入り方を確認する
毛彫りタガネの入り方を確認する

一般的に彫金タガネに慣れ親しんでいる方は少ないと考えますので、まずは直線がどうとかではなくタガネを叩いて金属面にどのように入っていくのかを確認しましょう。

過去の記事で丸毛彫りを使った練習方法を紹介しています。

それもまた刃の形を変えることで刃の入り方の違いを覚えるための練習です。

「まずタガネを叩いて金属面に食い込ませてみましょう、刃を入れてみましょう。」と言ってもどの程度の力でタガネを叩くかは違うと思います。

つまりどんな具合で叩いていいかもわからない状態で直線の練習もクソもありません。

まず最初は食い込ませましょう。

動画を見るとわかりますが本当に食い込ませるだけです。

▼YOUTUBE動画で公開しているのでこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

確認を行ってから直線彫りなどに挑戦することをオススメします。

慣れてきてもタガネの刃の入り方は絶対に確認する。

タガネの彫り方を変えて確認する
彫り方を変えて確認する

ある程度慣れてきてもタガネの刃の入り方を確認する工程は絶対に行います。

この作業を繰り返すとタガネの刃がどのように入るかわかるようになるので、最終的には自分でタガネを作ることができるようになります。

基本で非常に初歩的なことなので慣れてきたらやらなくてもいいと考える方もいるかもしれませんが、慣れてきても必ず行います。

タガネを成形した後は当然刃の入り方を確認して出来ているかどうか試すのでやらないと出来ているかどうかがわかりません。

つまりこのような確認を自ら出来ない状態でタガネの成形はできません。

要するにこれが初心者がタガネ研ぎが出来ないメインの理由です。

超硬タガネだからどうのこうのという材質の話などは全く別の話です。

実際にタガネを研いでみたい方はこちらの記事をご覧ください。(※初心者のタガネ研ぎはオススメはしません)

彫金独学の場合、一つの練習に複数の目的を持って練習してはいけない

初心者は複数の目的を持った彫金練習をしない
複数の目的を持った練習をしない

本記事で紹介する練習の目的はあくまで「刃の入り方」を確認するための練習です。

今回のような練習をする場合、以下のような複数の目的を持って練習しようと考えるかもしれません。

  • 横線を引いてその線に届くように彫る
  • 彫った線の形がキレイになるように彫る

ちゃんとした指導者がいてその都度確認してくれるのであれば問題ありませんが、独学で一番最初にこの練習を行うのであれば絶対に複数の目的を持って練習してはいけません。

複数の目的をもって練習するのは効率的に感じるかもしれませんが、絶対に出来ないので「出来ない」という結果ばかりが蓄積されて練習のモチベーションが下がります。

また複数の目的持って練習すると独学の場合何が悪かったかという原因が多くなるので改善のための洗い出しが出来なくなります。

「横線を引いてその線に届くように彫る練習」を最初にしてはいけない理由

タガネの刃が欠けやすい
タガネの刃が欠けやすい

最初に書いておきますが、勘違いしてはいけないのはある程度の基準を設けて練習するのはいい事です。

しかし今回は完全な初心者向けの練習なので、そういった基準を設けた練習をする前の段階です。

横線を引くなど到達点を設けて練習すると刃が入り過ぎた時にどうにか目的の場所に届かせようとタガネの刃先の向きを変えることになります。

この動き自体を間違いだと言っているのではありません。

刃の入り方も分からない状態で変に刃先を捻るとタガネの刃が欠けます。

初心者は当然タガネを研ぎ直すことができないので新しいタガネを購入しなくてはいけません。

彫金教室に通っている方は講師に研ぎ直してもらいましょう。人に指導できるレベルであれば研ぎ直せます。

彫った線の形がキレイになるように彫るを最初にしてはいけない理由

モチベーションを下げない
モチベーションを下げない

「彫った線、食い込ませたときの彫り跡の形がキレイになるように彫る」というのは始めの頃は絶対にできません。

出来ない事・やらなくていい事にこだわってモチベーションを下げる必要はありません。

刃の入り方をなんとなく理解してからやればいい事です。

またモチベーションを下げないようにしてとにかく練習を続けていれば自然と上達します。

まとめ

今回の内容は彫金を独学で始めた初心者が工具を揃えた後に行う最初の練習で行うべきことを解説しました。

あまりに基本的なことで軽んじる方もいると思いますが、今までお話しさせていただいた方で明確に最初に刃の入り方を確認したという方はいませんでした。

また複数の目的を持った練習というのは彫金の独学を始めたばかりの頃だと「出来ない理由を増やすだけの行為」なので上達したいのであればやらない方がいいです。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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