彫金の工具を購入する時は値段で決めずちゃんと調べてから買おう。

工具は調べてから買おう
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こんにちは彫金師の上谷です。

今回は彫金の工具を購入する際の考え方をお伝えします。

簡単に言うと「ちゃんとした工具を購入したほうがいいですよ。」という内容です。

金額的な話もしますが高い工具を買いましょうという話ではないという事を先にお伝えしておきます。

目次

彫金の工具は自分の作業に合っているものが調べて購入しよう

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

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彫金を独学で始めるとなると最初は用意するものが多いので、購入する工具の合計金額がどうしても高くなってしまいがちです。

そのため出来るだけ金額を抑えたうえで便利そうなものを購入しようという考え方になると思います。

悪いことではないのですが彫金の工具は値段だけを見て購入すると、実際に使ってみて作業に全く適していない工具だったという事も少なくありません。

これは実は値段の高い安いに関係ないので、値段で判断せずにちゃんと調べるようにしましょう。

特に近年は当ブログやYOUTUBEのように購入を検討している工具のレビューを詳しく上げている方もいるので、衝動的に購入する前にまずはネットで検索してみることをオススメします。

安くて使いにくい工具を使ってはいけない

字面だけ見ると当たり前なんですが、「安い」=「使いにくくても仕方ない」ではありません。

安くても使いやすい工具はあります。

また消耗品においてもコストと使用頻度を考えたら安いものを大量に使ったほうが作業が効率的に進められるという事もあります。

一例としては筆者が仕事で使用する松脂は彫金作業が終わった後に除去する必要があります。

彫金の工具屋で該当の薬品を購入するとアセトンや酢酸アミールを購入することになるのですが、ひと瓶で600~700円かかります。

またアセトンと酢酸アミールは非常に揮発性が高いので、封を切った後はしっかりと密封できる容器で保管しておかないと一晩経ったら全部蒸発して無くなっていたという事もあります。(体験談)

筆者の使用頻度で薬品をドバドバ使っているとコストがすごいことになるので、100均の除光液を使用しています。(アセトンが含まれているもの)

アセトンや酢酸アミールに比べれば除去力は落ちますが、使用頻度や使用する量と保管の簡単さを考えれば除光液の方が圧倒的に使いやすいです。

また洗浄方法を工夫してほとんど変わらない感じで使っています。

このように安いから悪いという事はありません。

ただこの書き方をすると高い工具を買ってはいけないと感じてしまう方もいると思いますが、そんなことは一切書いていません。

要するに自分の作業に合ったものを値段で判断せずに選びましょうという事です。

初心者が「工夫して使いにくい工具を使う」は絶対ダメ

正確に言うと「特に初心者は」という事になります。

まず前回のブログ・YOUTUBE動画で紹介した彫金に向いていないバイスのように作業に不向きなものを「安い」からという理由で「なんとか使おう」というのは絶対にダメ。

間違いなく上達しません。

あくまで一個人の考えなので、これを読んだ方がどうしてもその工具を使いたいのであれば使うといいと思います。

彫金で使いにくい工具の代表例

彫金に全く向かないバイス
彫金に全く向かないバイス

例えば上の画像のような万力(フリーアングルバイス)は彫金で使用すると非常に力が逃げやすいです。

彫金で金属に模様を彫り入れる場合、叩く力の強弱がシッカリと伝わることが重要なので力が逃げる状態では全く練習になりません。

Amazonなどだと3000円以下で購入できて便利そうに見えるので購入する方もいると思います。

この工具が使い似づらい、彫金に向いていないという事をお話しした時に

力が逃げるならそれに合わせて叩けばいいですよね?

この考え方は大間違い。この発想になってしまう方は彫金のみならず工具を使用するモノづくりすべてに向いていません。

ただ逆に言うと考え方を変えるだけで一瞬で上達の道が開ける状態です。

工具は作業に合ったものを選ぶことが大原則なので、「自分が行う作業で使いにくい、合っていない」という時点でその工具は使ってはいけません。

仮にリューターで先端工具を使用するにしても必要のない先端工具を購入するにはお金の無駄です。

どんな先端工具が自分の作業に必要かという事を調べてから購入することをオススメします。

彫金の基本の工具に関してはこちら

無駄な作業と技術を使おうとする必要はない

必要のないことは行わないだけでいいので行わないようにしましょう。

先述した「使いにくい工具に合わせて作業する技術」というのは最も代表的なものです。

ちゃんとした工具を使用すれば「使いにくい工具に合わせて作業する技術」は不要だからです。

不要どころか上達において明確に悪影響が出ます。

これは工具の金額が高い安いは全く関係ありません。本当に関係ない。

他には曲がってしまった糸鋸フレームに合わせて切るといった作業も特に初心者はやってはいけません。

間違った姿勢(基準)が身に着きます。

不便なものをうまく使う自分というのをかっこよく感じるかもしれませんが大体うまくいきませんし、完全に時間の無駄です。

ちゃんとした工具を使ってれば応用力は勝手につく

工具を応用して使用するというのは耳障りもいいのでやってみたくなる気持ちはわかります。

近年は創作物などのフィクションの中でもそういった場面が多いので出来そうに感じるのもわかるのですが、経験ゼロの方がいきなりできるはずがありません。

ちゃんとした工具を使って練習していれば基本が身に着くので、それに伴って応用力は勝手につきます。

自分を工具に合わせる必要はありません。

個人的には初心者にちゃんとした工具を提供できない講師や教室は問題があると考えます。

ハッキリ言って独学するよりもタチが悪いですね。

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まとめ

とりあえず工具を購入する前にしっかり調べて販売店にしっかりと質問をしましょう。

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IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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