真鍮の板をなます(熱してから急冷する)加工
真鍮やシルバーをリング状に加工しやすくするために「なまし(焼きなまし)」という作業をします。(※なまし作業をやらなくても糸鋸で切る事は可能です。)
ガスバーナーで赤くなるまで熱してから水に入れて急冷することで加工しやすくなります。
物によっては熱し過ぎると溶けてしまったり表面が荒れてしまうのでやり過ぎないように中止が必要です。
・彫金アクセサリー作りの基本「なまし」
彫金では指輪を作る時だけでなく金属を曲げたり叩いて伸ばす時は必ずこの「なまし」をやります。
彫金でアクセサリーの作り方を学ぶ上で超基本となる技術で、金属の業者さんだとソフト加工と呼んだりもします。
シルバーでも真鍮アクセサリーでもやることは一緒です。
作業していて「硬い」、今回の指輪作りの場合「曲げにくい」という時はもう一度なましましょう。
鍛金で造形していく場合はきちんとなまさないと割れてしまう事もあります。
繰り返しますが熱しすぎると溶けてしまうので要注意。
真鍮の板を曲げる、リング状に丸めていく

硬い棒なら何でもいいんですが、なました後に真鍮の板を押し付けて曲げます。
上の写真を見ていただくとこの時まだ真鍮板の両端が真っすぐなのでゴムハンマー、または木槌で両端を叩いて丸めます。

そうすると画像の感じで真鍮板がリングっぽく丸まっていきます。
1.2mm以上の厚みのある真鍮板になると硬くなってくるので指で曲げるのはシンドイです。
2mm以上の厚みがある場合はゴムハンマーで曲げるのもきつくなってきます。
最初に書きましたが真鍮板の幅があるとそれだけ曲げにくくなるので程々にしましょう。
(※無理に手で曲げようとするとケガするので気を付けてください。)
※余談
サイズ棒と木槌でやってますが、一応「読む彫金教室」なのでこんな工具もあるよという事で紹介します。

これは金属板や金属線を挟んで握りこむとリング状に曲がるヤットコです。(※成形プライヤー)
前に紹介した記事で「彫金の成形の工程は作業に合った工具を使うといい」と書いた通り、真鍮アクセサリーでもシルバーアクセサリーでもリング作りをする時にこのヤットコを持っているととても楽です(ちょっとお高い、でも3000円しない)。
このプライヤーのように金属線を丸く加工するための工具を使うと、かなり効率的にアクセサリー作りが出来るので1個ぐらい持っておくのをオススメします。

サイズによって指輪作りに使いやすかったり、丸カン作りに使いやすかったりするので、自分が一番使うであろうモノを買っておきましょう。
今回の指輪作りと一緒に丸カン作りを練習すると作り方の理解が早まります。

ロウ付け前のすり合わせ加工(くっつける指輪の端と端を合わせる)

真鍮の板をリング状に丸めていったらゴムハンマー・木槌などで叩いて両端をぴったり合わせます。
真鍮板を木づちで叩いて曲げた結果、真鍮の板が捻じれてしまい合わせる面が傾く場合があります。
(※指輪作りではよくあることなので失敗ではありません。)
曲げづらい場合はヤットコを使ってグニッと捻りましょう。
結構大事な工程で「合わせた隙間から向こう側が見えない」感じになったらいいんですが、初めての方は大体でいいです。





