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【彫金入門】覆輪留めリングの作り方

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前回の記事で覆輪の作り方、もう少し前の記事でより線リングの作り方を紹介したので今回は二つを組み合わせたリングの作り方を紹介します。

より線リングの記事でも紹介したように発展させるとフィリグリーのアクセサリーの作り方に派生します。

彫金作業でロウ付けが苦手な方はいい練習になると思うのでオススメです。

このリングはフィリグリーと呼べるほどより線を使ってませんが、フィリグリーを作る上での一歩手前といったデザインです。

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本記事は動画の内容の補足を書いているので実際の作り方に関しては動画をご覧ください。

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目次

フィリグリーの練習にもなる覆輪留めリングの製作

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

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真鍮線をどの程度ねじるかによっても雰囲気が変わってくるので、シンプルなようで色々と応用のきくハンドメイドアクセサリーです。

参考にするかどうかはご自由にどうぞ。

覆輪留めの使い方は色々ある。

今回はより線リングの作り方と覆輪作りの組み合わせになります。(※前回と前々回の記事で紹介した作り方の組み合わせ)

デザインは一例なのでより線ではなくシンプルなリングに覆輪をつけたデザインでも問題ありません。

またインディアンジュエリーで見られるような覆輪留めの周りにより線を配置したデザインの場合、前回の記事で紹介した覆輪の内側に底板を嵌める作り方とは異なり金属板の上に覆輪とより線を置いてロウ付けします。

さらに実際に覆輪を作るのではなく他の宝石を留めている太い爪の先端に宝石を留める際に留める先端の形状によっては覆輪留めになる場合もあります。

今回の方法は初心者の方にはロウ付けの回数が少なくないので、ロウ付けが苦手な方はもっとシンプルなデザインでの製作をオススメします。(後述しています。)

今回はあくまで本ブログ内で紹介した製作方法の組み合わせの実例です。

ロウ付けのやり方はこちらの記事をご覧ください。↓

ロウ付けの回数を減らしたいのであれば、ねじる作業を増やす。

今回の覆輪留めのリングはロウ付けの回数が少なくありません。

今回の覆輪留めリングのロウ付け

  1. ねじった真鍮線が加工する過程で緩まないよためのロウ付け
  2. リング状にするためのロウ付け
  3. 覆輪を作るためのロウ付け
  4. 覆輪とより線リングをくっつけるためのロウ付け

本作業でロウ付けの回数を減らしたいのであれば一番最初のねじった真鍮線がゆるまないようにするための固定作業でのロウ付けを省くことができます。

緩くねじっている場合はリング状に曲げる過程でよった線が緩んでしまうためロウ付けで固定するのですが、最初に固くねじっておけば加工の最中にゆるむことは少なくなります。

2本の線をねじったものをさらに二つ折りにして固く捩じった場合、多少の作業でゆるむことはありません。(※絶対にゆるまないとは言っていない。)

きつく捩じる場合は最低でも手回しドリルが必要になります。

どうしても100円均一のフックでやりたいのであれば挑戦してみるのもいいと思いますが、捩じる過程でグネグネと歪みやすくなります。

作業を減らして製作に挑戦しやすくする、モチベーションを上げる。

複雑な作業や成功率の低い作業、苦手な作業が多くなるとネット上に実例なんかが載っていても挑戦しにくくモチベーションが上がらないので、実例をもとに作業を簡単にすると挑戦しやすくなります。

今回で言うと真鍮線をねじる工程で色々と道具が必要になったりロウ付けがめんどくさいのであればシンプルな真鍮線のリングと覆輪留めを組み合わせてもいいと思います。

個人的には「絶対覆輪を自分で作らなければいけない!」とは思わないので、市販されている爪留めの石座なんかを買ってきて真鍮線にロウ付けするだけでも石留めリングになるので趣味の範囲であればオススメです。

技術を伸ばしたいのであれば練習が必要になりますし、自分のやりやすい作業工程を検討する事も必要になります。

ただこのブログをご覧になっている方のほとんどは彫金の技術伸ばしたいガチ勢ではないと思うので出来るだけ簡単な方法を検討したほうがいいじゃないかと考えます。

ガチ勢なら専門学校に行きましょう。その方が早い。

しかしYOUTUBEのコメントでも見る限りドヤ顔でデタラメを教えてる彫金教室もあるようなので気を付けましょう。

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彫金の彫りなんかはちゃんとした模様を彫ってもらって本当に彫りが出来るか確認しましょう。

薄い金属で覆輪を作ると留めやすい

今回の覆輪は0.6mmの真鍮板を使用して製作しているので前回の覆輪の作り方で紹介した真鍮板の2倍の厚みがあります。

前回記事では覆輪を0.3mmの厚みの真鍮板で製作しています。

慣れないうちは薄い金属板で覆輪留めに挑戦するとやりやすいのでオススメです。

薄い方が強度が低いので物理的に加工しやすくある程度力ずくでも留められます。

初めて覆輪作りに挑戦する方は過去記事を参考にしてみてください。

ある程度の厚みがあると留めた後の装飾や留める前の装飾加工がしやすくなりますが、まずは留めてみましょう。

覆輪部分の金属に厚みを持たせると装飾の幅が出る。

過去に紹介した槌目リングなどの槌目装飾を始め、ミル打ちや彫金装飾(模様彫りや梨地など)を覆輪に施す場合はある程度厚みがあった方が作業しやすくなります。

当然覆輪以外のものもある程度厚みがあった方が装飾しやすくなります。

厚みがない場合は変形を抑えるための固定方法や単純に変形・破損に繋がらない技術などが必要になりますが、それは色々と工具などが必要になるので今回は割愛します。

逆説的に「単純な覆輪留めであれば薄い方がやりやすい」という事です。

IMULTAでした。

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ひとつ前のより線リングの作り方を合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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