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真鍮アクセサリーの簡単お手入れ方法、重曹で青錆をキレイにする

こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

近年のハンドメイド・DIYブームも手伝ってか真鍮のアクセサリーが流行ってきています。

IMULTAでも何度か真鍮のアクセサリーを販売していますので、今回は真鍮のアクセサリーのお手入れ方法についてご案内したいと思います。

私が実際に仕事でやっているお手入れ方法で家にあるものや100均で売っているもので出来るので、お手ごろ価格で手に入れた真鍮のアクセサリーを永く使いたいという方に是非読んでいただきたいです。

最後に「真鍮とは何か?」や、緑青を出にくくする彫金の技法の紹介をしますので興味がある方は最後までご覧ください。

「お手入れ方法にしか興味ない^^;」という方は、目次の「真鍮アクセサリーのお手入れに熱湯は使わないで」の項目までで大丈夫な構成にしています^^

目次

真鍮アクセサリーのお手入れ

始めに答えから

とりあえずお酢は使わずに『重曹』を濃いめに水に溶いて擦ってみましょう^^

本文長いので答えだけ知りたい方は上の一文を読めば大丈夫です^^

2・3年前から着けたり作ったりと真鍮のアクセサリーが流行ってきているようですが

シルバーやゴールドと違い、真鍮のアクセサリーはこまめにお手入れをしないとあっという間に青錆(緑青)が出てきて劣化するので注意が必要です。

真鍮のお手入れと言うと「お酢を使えばいいんでしょ?」と言う方がなぜかいますが、今回は重曹を使った簡単にできるお手入れ方法を紹介していきます。

※今回は青錆(緑青)の除去をメインにした真鍮アクセサリーのお手入れ方法を紹介します。

シルバーのお手入れの方法はこちらの記事をご覧ください。

シルバーアクセサリーの簡単なお手入れの方法!

タイトルに「シルバーアクセサリー」と書いてますが金属製品全般に応用できる内容になっています。

真鍮アクセサリーのお手入れアイテムは100均で全部準備できた。

豆兵士のアイコン画像豆兵士

真鍮のお手入れで何が大変なの?

身に着ける真鍮のアクセサリーだけではなく、金管楽器だったり真鍮のアイテムから出てくる汚れで困ってしまうのは青錆(緑青)です。

別に緑青は毒性がないので気にしないよって方もいるかもしれませんが例えば真鍮のリングなどで緑青が出てる状態で身に着けると指にガッツリ付着してなかなか取れません。

真鍮のネックレスの場合は緑青が服につく可能性があります。服についた場合はなかなか取れないので結構絶望的です。

そうならないようにお手入れしていきましょう。

まずはお手入れの道具の紹介です。

100均などで売っている重曹を使って掃除します。うちはダイソーで買ってます。

・お手入れ道具

  • 歯ブラシ
  • 綿棒
  • 重曹
  • 水道水
  • コットン
  • 爪楊枝

道具はこんなところです。

女性はお化粧用のコットンとか持ってると思いますが、世のメンズで「コットン持ってます。」って方はあんまりいないと思うのでキッチンペーパーかティッシュでも代用してください。

最低限「ティッシュ・重曹・水」があれば大丈夫です。

100均で買える道具はこちらで詳しく解説しています。

真鍮アクセサリーのお手入れ方法

・大匙2杯の重曹に大匙1杯の水道水を混ぜます。(※一応分量は載せますが大体で大丈夫。)

シャバシャバになるまで水を入れると効果が落ちるのでジャリジャリするぐらいがベストです。

真鍮の表面に青錆が浮き始めたばかりであれば、ついているところを重曹に浸した綿棒で擦れば簡単に落ちます。

・綿棒が入っていかないような模様の細かい部分は歯ブラシで優しく擦りましょう。

もし金メッキしてあるはずの真鍮アクセサリーで青錆(緑青)が出ている場合はメッキが剥がれてきているという事なので歯ブラシでガシガシ強くこするとさらにメッキが剥がれてしまう可能性があるので注意してください^^;

汚れが詰まって固まっている場合は先端を重曹水に浸した爪楊枝を使って軽くこすると汚れが取りやすいです。

スワロフスキーやなにかしらのパーツがついている場合は力加減を間違えるとパーツを外してしまう可能性があるのでちょっとコツがいるので要注意です。

ちなみに私がお仕事で用意する時はこんな感じです。

水で溶いた重曹とメラミンスポンジ
水で溶いた重曹とメラミンスポンジ

私がお仕事で洗浄する場合は大きいものをお手入れをすることが多いのでメラミンスポンジを使っています。

※メラミンスポンジはダイソーなど100均で一袋に10個単位で売ってる白いスポンジです。

真鍮のアクセサリー程度のサイズであれば綿棒で充分ですが、真鍮のバングルぐらいのサイズになってくるとメラミンスポンジの方が効率よく洗浄できます。

ここまでが一番簡単な真鍮アクセサリーのお手入れです^^

続いてコットンなどを使用したちょっと青錆(緑青)の具合が深刻な真鍮アクセサリーのお手入れ方法を紹介します。

汚れがついて長期間放置している真鍮アクセサリーのお手入れ・洗浄方法

真鍮アクセサリーの全体に青錆(緑青)がガッツリついていて長期間放置している場合は、重曹などを適量混ぜた洗浄液をキッチンペーパーやコットンなどに染み込ませて青錆部分に乗っけておくなど、含浸法のような感じで青錆を浮かせた後に丁寧にふき取り処理します。

浸け置き洗いのような感じです。

キッチンの油汚れを取る時、キッチンペーパーにマジックリンを染み込ませて汚れの頑固な部分に張り付けたりしますよね?

そんなイメージですがちょっと違うのが、浮かせた汚れは「コットンに吸わせる」のがベストです。

基本的に長期間青錆(緑青)を放置していたアクセサリーは大体ダメになってます。

青錆(緑青)自体は銅を保護するために浮いてくるものなのでそこまで悪いものではないんですが、真鍮は銅と亜鉛の合金なので、銅が保護されていても亜鉛の成分が腐食してスッカスカになってることがあります。

極端に言うと表面は大丈夫っぽくても中が空洞になっている可能性があるという事です。

それを踏まえると汚れを浮かせた後はチョンチョンとコットンで汚れを吸わせたり軽く拭くのがベストです。

パワフルに拭くと指輪は折れたりします。

重曹は弱アルカリ性でベーキングパウダーの主成分で食用にも使われています。

人体に無害ですし、金属自体にもダメージを与えないので安心してオススメできます。

ただ浸け込んで長時間放置して何の問題もないかと言うとわからないのでほったらかしにするのはやめてくださいね^^

※過去に真鍮の板やスチールバーを重曹を溶かした溶液に2日間浸け込んで、どのような変化をするか実験したことがありますがその時は特に傷んでしまったというような変化はありませんでした。

しかしこれを読んでいる方がお持ちの製品の状態は私が実験したものとは当然違いますので、同じように放置しても全く問題がないと証明するものではありません。

真鍮のアクセサリーをお酢でお手入れするのは厳禁。

汚れが取れるか取れないかで言ったらお酢でも青錆(緑青)は取れます。

多少のお手入れにレモンの汁やクエン酸を使っても問題ありませんが、酢の中にドボンと漬け込むのはまずいです。

青錆(緑青)は取れますが真鍮自体にもダメージがあるので私はやりません。

強い酸ではないのでジュワジュワ溶けはしませんが単純に色が変わってしまいます。

しかもシミみたいな感じになるので見た目が汚くなります。

変色した部分は磨いたぐらいでは治らないので表面を削って「とれるかも?」という状態になります。

今回は特に「真鍮のアクセサリーのお手入れ」なので本体に、特に見た目に悪影響が出る可能性が高いものはそもそも選択肢に入ってこないです。

重曹であれば家に掃除用のものがあると思いますし、今回紹介したぐらいの濃度でお手入れすれば一般家庭で発生する青錆(緑青)ぐらい浸け置きしなくても簡単に取れるので重曹でやりましょう。

多分初めてやる方はお手入れが簡単すぎて「ファッ!?」ってなると思います。

【ちょっと汚いので閲覧注意】

私は仕事柄よく見るものなので気にしませんが、人によっては気分を害すると思いますので写真を小さくしておきます。

青錆(緑青)を処理した後の重曹の溶液
青錆(緑青)を処理した後の重曹の溶液

写真の通り軽くこするだけでこれぐらいしっかり青錆(緑青)が取れます。

これは青錆(緑青)が発生した真鍮製の製品を洗浄した後の様子です。

重曹でこれぐらいしっかり落ちるのでお酢を使うのはやめましょう。

あと真鍮アクセサリーのニオイが気になるという方がいらっしゃいますが重曹は消臭効果も多少あるので気休め程度にはニオイがとれます。

液体コンパウンドを使った真鍮のお手入れ

液体コンパウンド
液体コンパウンド

これは真鍮のアクセサリーと言うよりオーナメントとか金管楽器などが基準の話になりますが、ホームセンターで売っている洗車用の液体コンパウンドを使った研磨、お手入れ方法があります。

液体コンパウンドで細かい傷を取って輝きを取り戻すのと同時に柔らかいタオルで拭きとって保護膜にすると劣化がかなり抑えられます。

洗車で使ったことがある方は知ってると思いますが液体コンパウンドで磨くとビックリするぐらいキレイになります。

ホームセンターで売ってるスポンジ付きのやつがお得ですよ。

銅色に変色した真鍮製品にもある程度対応できる強力な方法です。

肌に触れるものに使うかどうかはご自身の判断で行ってください。

一つ注意点としては液体コンパウンドは薄いながらも表面を削って磨くものなので、メッキ加工がされている真鍮アクセサリーに使用するとメッキが剥がれる可能性があります。

真鍮が汚れる原因

真鍮だけではなくシルバー・ゴールド・プラチナのジュエリー全部一緒ですが基本的に身に着けるものは人間の皮脂と汗が大体原因になります。

なので着けた後は最低限柔らかい布で拭くぐらいはした方がいいです。

今回取り上げた真鍮は水分、酸、皮脂で一気に汚れるので濡れた場合はドライヤーでカンカンに乾かしましょう。

青錆(緑青)はちょっとでも湿気があるとあっという間に復活するので重曹でのお手入れも水を使うので洗い終わったらしっかりと乾かしてください。

他のパーツが接着剤で付けられているアクセサリーは熱風で乾かすと接着剤が緩んで外れる可能性があるので冷風で乾かしましょう。

真鍮アクセサリーのお手入れに熱湯は使わない。

真鍮のアクセサリーのお手入れに熱湯の使用は厳禁です。

青錆(緑青)ではなくちょっとした汚れベタツキであれば熱湯で一気に取れるだろうと考える方もいると思いますが、真鍮のアクセサリーは熱湯に長時間入れるとめちゃめちゃ変色(銅色)します

※メッキされている場合はメッキのクオリティによっては変色しません。

ずっと入れていると隅々まで変色するのでそうなったら専門店に相談しましょう。

お湯は使ったとしてもお風呂ぐらいの温度(41℃)までがおすすめです。

お手入れした後はしっかりと乾かして空気の流れに反応して汚れないようにビニールのチャック袋に入れておきましょう。

こま目にお手入れすれば真鍮のアクセサリーでもかなり長く使えるので大事にしてあげてくださいね^^

以上が今回の真鍮アクセサリーのお手入れの案内でした。

ここからは「真鍮とは何か?」「彫金の技法でちょっと汚れにくくする方法」などの内容を書いていくので興味のある方だけご覧ください。

真鍮とは

真鍮は銅と亜鉛の合金です。ここにニッケルが加わると洋白(ニッケルシルバー)ですね。

加工しやすい金属で日本に入ってきたのは江戸時代、当時は時計のネジに使用されていたそうです。

当時のネジといえば鉄製なので錆びやすく、それに比べれば真鍮は圧倒的に錆びにくいので重宝されたそうです。

今現在も真鍮は加工しやすい金属として様々な分野で使われています。

日本では仏具や5円玉、金管楽器によく使われています。

真鍮は英語で「brass(ブラス)」なので金管楽器を使ったブラスバンドのブラスは真鍮の事です。

昔なにで見たのかは忘れましたが、ブラスバンド部の学生さんがチューバってでっかい楽器を一生懸命真鍮ブラシで擦ってるのを何かのテレビ番組で見たのですが、真鍮ブラシであんまり一生懸命磨くと黒ずむので気を付けてください。

中性洗剤つけながらやりましょう。それでもやりすぎると黒ずみます。

この記事で紹介した液体コンパウンドが一番おすすめです。

冒頭でお話した通りハンドメイドブームの影響かメッキ処理をしない真鍮そのままのアクセサリーが流行ってますが、正直アレルギー反応はでやすいです。

これもちょっと検索すればわかる内容ですが銅と亜鉛はアレルギー反応の出やすい金属なので肌の弱い人にはオススメできない素材です。

そういった方には金メッキのアクセサリーを提案してます。

ただメッキしてようがアレルギー反応が出る時は出るので気になる方は病院でパッチテストを受けた方がいいと思います。

彫金の学習に一番向いているのが真鍮

真鍮はホームセンターでも気軽に購入できるのでDIYにも人気がある素材です。

私は彫金のやり方を「読む彫金教室」という事でブログに書いていますが、

  • 糸鋸で切る
  • ロウ付けする
  • 叩いて成形する
  • 磨く
  • お手入れを通して金属に特性があることを覚える

以上のすべてで彫金の学習に向いていると思っているので彫金を独学でやりたい方は是非真鍮で練習しましょう。

コスト的にもお手ごろです。

真鍮のお手入れというよりも汚れないように保護する処理

彫金の技法のひとつで、真鍮のアクセサリーの表面を焼いてわざと酸化させて「酸化膜」というのを作ります。

そうすると空気中の湿気などに反応しにくくなるので青錆(緑青)の発生を抑止できます。

焼いた後は重めの黄土色になるので「着けているうちに育ってほしい」と考える方の理想の色かもしれませんね。

真鍮アクセサリーの簡単お手入れ方法、重曹で青錆をキレイにするまとめ

真鍮のアクセサリーのお手入れは基本的に重曹を使って洗浄するのをオススメします。

今回手順など書きましたが重曹は真鍮自体にダメージを与えることがないので重曹をジャリジャリする程度に水で溶いて綿棒で擦れば適当にやっても青錆は取れます。

さらに磨くとなると今回紹介した液体コンパウンドなどを使う事になりますが軽くならホームセンターで売ってる研磨布で充分です。

とりあえずお酢は使わずに『重曹で』擦ってみましょう^^

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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