真鍮の指輪はつけっぱなしで大丈夫?アクセサリーを初めてつける方の着けやすいもの。

  • URLをコピーしました!

※当ページのリンクには広告が含まれています

こんにちはIMULTAの上谷です。

今回は彫金のやり方ではなくイベントで聞かれたことについて書きます。

「普段アクセサリーを付けたことがないんですけど…。」について

あくまで個人的な考えなのでご了承ください。

\IMULTAのオンラインショップはこちら/

目次

アクセサリー初心者の着けやすさ

7/20.21で開催されたハンドメイドジャパンフェスでお買い上げいただいたお客様の中で

「ネックレスとか着けたことないんですけど…。」

といったお話をされた方がいらっしゃったのでその時回答した内容を少し掘り下げて書きます。

\IMULTAの読む彫金教室のサポートをお願いします/

IMULTAをサポート

寄付する

真鍮アクセサリーはお手入れが大事

以前こんな感じでお手入れに関してブログでも書いた、最近ちょっと流行っている真鍮のアクセサリー。

デザインが凝っていてもお手軽なお値段で購入できるという事で一部で人気です。

メッキのかかっていない真鍮がむき出しのアクセサリーも多く見られるようになりました。

ただメッキのかかっていない真鍮のアクセサリーはお手入れが大変なので「初めてアクセサリーを買う。」という方には正直お勧めできません。

アクセサリーの風合いが「育つ」とは

シルバーアクセサリーを愛用されている方が「味が出てくる。育つ。」という表現をするのは表面が硫化して(黒ずんで)から自分でシルバー専用の磨き布(セーム革などの革でも可)で好みの具合に仕上げることを言います。

着けっぱなしでほったらかしにした風合いをそのように呼ぶ方もいるので認識は色々ですが、それはシルバーという金属が様々な表情で楽しめる金属だからです。

一応書いておくとゴールドも人間の脂で汚れはしますが、シルバーに比べて圧倒的に汚れにくいのでほったらかしでも大丈夫。

では話を戻して真鍮のアクセサリーはどうかと言うとシルバーに比べて圧倒的に汚れやすいです。

雑に扱うと汚れるを超えて青錆が出てあっという間に錆びます

つまりメッキがかかっていない真鍮のアクセサリーはかなりこまめにお手入れをする人向きです。

値段だけ見て安易に買うとお手入れの道具や手間でめんどくさくなる事があります。

もしお手入れの手間がかかる事を前提で購入するのであれば、お手入れ用の記事を読んでどのように掃除するかを確認してから購入しましょう。

ではお手入れに悩まされないためにはどんなものが良いか?

途中で触れた通り金メッキやロジウムメッキがしてあれば大丈夫です。

シルバーなどを育てるために自分で黒くする方法もあるので興味のある方はこちらをご覧ください。

真鍮にメッキがかかっているアクセサリー

お値段やお手入れに関して考慮するならメッキがかかっている真鍮アクセサリーが一番オススメ。

昔から「メッキが剥がれる。」なんて言葉あるのでメッキに関していいイメージを持たない方もいるかもしれませんが、最近のメッキ技術はすごいのでそうそう簡単に剥げません。(※毎日身に着けるなら剥げます。)

まぁ家庭にあるキッチン関係のものとか100均の金属製品とかほとんど何かしらのメッキかかってるんで「メッキかかってんのwww」とか馬鹿にした感じで言ってくる人、逆に大丈夫か?って感じです。

メッキがかかっているアクセサリーのいいところ

  • 汚れにくい
  • 防さび(錆びる金属の場合)、本当は防錆(ぼうせい)といいます。
  • キレイな着色
  • 傷がつきにくい

簡単に思い付くだけでもこれだけあります。

これを見ただけでほとんどお手入れが必要ないというのがわかりますね。

デメリットはメッキが剥げた時に自分でメッキをかけなおせないという事。

あくまで【剥げにくい】なので、特に真鍮チェーンに金メッキしたものは毎日つけてたら剥げます。

IMULTAで販売したものなら私の方で磨いてかけ直しています(有料)。

真鍮アクセサリーのアレルギー反応について

メッキのかかったアクセサリーはアレルギー反応が出にくいと言われていますが、アレルギー反応は個人差があります。

筆者は正直あんまり関係ないと思います。

メッキされていようがアレルギー反応が出る時は出ます。

自家感作性皮膚炎(軽度)の症状を持っている私自身の体使って銅板に金メッキしたものとか色々試して今のところ大丈夫ですが100%とは言えません。

むき出しの真鍮や銅を着けるよりは全然いいと思いますよ。

購入しやすい値段

今回は真鍮に金メッキがかかっているアクセサリーという前提なのでお値段も手ごろでアクセサリー入門にはちょうどいいと思います。

アメリカの作家さんで金メッキをしていない真鍮アクセサリーを製作販売している方がいらっしゃいますが、使用して浮いてくる「緑青(青錆び)もアート」的な感じのものもあるのでメッキがかかっているかどうかはちゃんと確認することをオススメします。

筆者としては一日身に着けた後に汚れを取って最後にコンパウンドで磨くなどの最低限のお手入れがめんどくさくない方であれば金メッキのかかっていない真鍮アクセサリーも問題なく楽しめると考えています。

メッキがかかっているアクセサリーの注意点

メッキかかっている系アクセサリーをカーコンパウンドで磨くとメッキが剥げる事があります。

これはカーコンパウンドの容器の裏にも書いているので気をつけましょう。

シルバーアクセサリーが一番おすすめ

シルバーリング「embrace」
シルバーリング「embrace」

個人的にはシルバーアクセサリーが一番オススメです。

シルバーアクセサリーのおすすめポイント

  • お手入れを覚えられる。
  • 付いた傷、つけていく中での色合いの変化全てが風合いとして楽しめる。
  • それなりの値段がするから大事にする

シルバーアクセサリーの一番のおすすめの理由は「付いた傷、つけていく中での色合いの変化全てが風合いとして楽しめる。」

これに尽きます。

初心者でもめんどくさくならないペースのお手入れで問題ありませんし、多少の汚れはアクセサリーの表情として楽しめます。

日常的な使い方であれば錆びないので、磨き直すことで輝きを戻すことが可能です。(ものによってはコインシルバーとか合金の具合で錆びます。)

あとはお財布との相談ですね

最近は5000円代で販売されているシルバーアクセサリーも増えているので比較的手に入りやすいものが増えてきています。

ただあまりに安価なものはロジウムメッキをかけている真鍮アクセサリーの場合もあるので

通販の場合は商品説明欄をよく見て本当に素材がシルバーかを確認することをオススメします。

購入した後にお手入れをしたい方はシルバーアクセサリーのお手入れの記事をご覧ください。

まとめ

金銭的&お手入れ的なことを考えると初心者に一番オススメなのは真鍮に金メッキをかけたアクセサリー。

ただ長い目で見て一生レベルで使いたいのであればシルバーアクセサリー。

どの程度の頻度でお手入れができる性格かによってオススメは変わりますが、今回の内容が購入前の参考になれば幸いです。

見た目でカッコイイアクセサリーを付けるのもありですが何かしら幸運のお守りとしてのモチーフを探してみるのもいいかもしれませんね。

IMULTAでした。

\参考になった方は当ブログのサポートをお願いします/

IMULTAをサポート

寄付する

これからハンドメイドを始めようという方は真鍮以外のゴールドフィルドやシルバーを使用するうえで、金属の特性上のメリット・デメリットをまとめたこちらの電子書籍をご覧ください。

趣味で作る金属の本格的ハンドメイドアクセサリー、オススメな作り方と金属の種類! ハンドメイドアクセサリー入門

kindleアンリミテッドに無料体験で読めます。

kindleアンリミテッドの無料体験はこちらから

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

目次