こんにちはIMULTAの上谷です。
今回の読む彫金教室は久しぶりに片切タガネの彫り方を書いていきます。
今回は片切りタガネで模様を彫る際に一定の深さで彫る方法について解説します。
以前紹介した片切りタガネの練習方法が基本になっているのでご覧になっていない方はそちらもご覧ください。
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彫金の片切タガネの彫り方練習、一定の深さで彫る方法
片切タガネに限らずすべての彫金タガネで当てはまりますが、一定の深さで継続して線を彫れるようになるのが最初の入り口です。
以前の投稿では彫る筋をつなぐ(継ぐ)彫り方を書きましたが構図としての考え方として書いた部分もあったので今回は単純にどのように彫るかを書きます。
結論から言うと
彫る時に金槌を持つ腕の肘の高さを一定にする、右利きの時は右肘が大事。
簡単に言うと姿勢が一番重要という事です。
最後まで読むのがめんどくさい人はこれを意識して練習してください。
あとは基本的な三日月彫りと波線彫りを反復練習すれば必ず上達します。
前回の彫りの線を継ぐ方法を紹介した記事はこちらをご覧ください。
YOUTUBE動画で一緒に活用いただく内容になっています。
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彫金の基本的な練習に関しては電子書籍を参考にしてください。
初心者が一定の深さで彫れない理由
一定の深さで彫れない時は、まずは出来ない理由を考えないと解決しないので原因を考えます。
ただこれは非常に簡単で「一定の深さで彫るように腕と肩が動いてない。」という事に尽きます。
そんなことわかってるわいっ!!って聞こえてきそうですね。
しかし彫っている途中で実際に腕の動きや肩の動きを意識したことがあるでしょうか?
おそらくほとんどの方がないと思います。
言葉でわかっていても独学の方は周りで彫って見せて教えてくれる人もいないと思うので、どのような動きかイメージしづらいですね。
彫金教室ならお金を払っているんだから絶対に彫らせましょう。
「彫ってくれない先生は彫れないから実演しないだけです。」(※超重要)
15分もあれば簡単な構図は彫れるので線の一筋二筋ではなく、【ちゃんと模様や絵を彫ってもらいましょう。】
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。
では逆にできないという事は一定の動きをしていないという事ですが、出来ない動きはどんな動きなのか?
ここからは私の実体験に基づいた偏見を交えてお話します。
冒頭で「片切タガネの彫り方」と書いた理由にもつながります。
タガネの刃の動きから確認する
片切タガネで彫ったことがある人はわかると思いますが、片切タガネは刃の向きを模様の内側にするか外側にするかで刃の進み方が違います。
刃を外側にすると刃が逃げていくように浅く大きく進み、刃を内側にすると深く入って中々進まない。
これは片切タガネを使い始めた頃のあるあるです。
そして思った通りに彫れない最大の原因です。
好きな模様を彫りたいと思いますが、もっと思ったとおりに彫れるようになりたい人は三日月と波線の練習をオススメします。
波線の彫り方の練習方法に関して動画にまとめているのでどうぞご覧ください。
私は右利きなので例として金槌は右手で、タガネは左手で持つものとします。
深く入りすぎる時は右肘が下がって左手が上がってる。タガネが立ちすぎてる。
タガネの刃先が浅く逃げていくような感じになる時は右ひじが上がって左手が下がってる。タガネが寝てる。
慣れないうちは右肘が下がって金槌の先端だけを振って叩くような彫り方をしてしまいます。
すると一定の深さで彫れません。
彫金の基本的な練習に関してはこちらの電子書籍を参考にしてください。
YOUTUBE動画で一緒に活用いただく内容になっています。
典型的なうまく彫れない例
典型的な上手く彫れない例は片切タガネの刃先(先端)だけを意識して彫りの深さを調整しようとすることです。
また練習方法を紹介しているYoutube動画の中でも紹介していますが、彫っている時にタガネを摘まんだ指先が痛くなってくるのは完全に悪い癖で、これはタガネの刃先だけに意識がいっていて彫り進む方向に力が入っている状態です。
これは基本的な姿勢が出来ていない証拠なので直さないと絶対に上達しません。
彫金のやり方は色々とあるので普段「これが絶対」という書き方はしませんがこれは絶対です。
例えば曲線を彫る時は徐々に向きを変えていきます。
そこで指先に無駄な力が入っているといちいち自分の意図しない方向に力が流れるのでタガネに加わる力が一定になりません。
今回紹介した方法はすべての彫金タガネの彫り方・やり方として応用できますが「こうしたらこう彫れる」というのを認識してやらないと上達しません。
彫る時の肘の高さは一定に
興味のある方はお試しください。
今回使った工具
IMULTA(@imulta_jewelry)でした。
初心者の方が彫金の知識を増やすために役立つ電子書籍を用意しています。
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