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彫金、じっくりコトコト煮込むフラックス

こんにちは彫金師の上谷です。

今回の読む彫金教室はフラックスの煮込み方について書きます。

頻繁にロウ付けをする必要が無い人には不要な記事になると思いますが興味のある方はご覧ください。

フラックスの煮込み方を覚えると、粉末フラックスなりカチカチになったフラックスの再利用が出来るようになります。

またどの程度熱を加えたらフラックスがどのぐらい変化するのかという感覚を掴めるようになるので、ロウ付けに使うフラックスの濃度の調節が出来るようになります。

目次

彫金、じっくりコトコト煮込むフラックス

以前彫金のろう付けのやり方、安全対策と道具の紹介という記事でフラックスを煮込んで管理するといいという事を書いたので、今回はその内容を詳しく書いていきます。

フラックスは入れ物のフタを閉め忘れたりするとカチカチになってしまい、水に入れてもほぐれなくなるなどすごい使いにくくなります。

そんな時は煮込むことで使いやすい状態に戻します。

それでは使う道具など順繰りと書いていきます。

使うのはホワイトフラックスか粉末フラックス。

フラックスを煮込む時の道具

道具と基本的なやり方

・使う物

  • スチール缶
  • カセットコンロ

煮込めればなんでもいいので、あくまで一例としてご覧ください。

私は飲み終わったポッカ缶コーヒーの缶を切って、きれいに洗って使ってます。

私はキッチンでやりたくないなという事と火力の関係でカセットコンロを使っています。

注意点で書いてますがフラックスが吹きこぼれた時に掃除しやすいので専用のカセットコンロを用意しておくのがオススメです。

私の場合は松脂の硬さを調節する時もカセットコンロでやっています。

沸騰してはねたフラックスや、うっかり垂らした松脂はめちゃくちゃ汚れるので汚れてもいいカセットコンロを一つ用意しておきましょう。

あとは屋外でやることをオススメします。

フラックスをこぼしたことがある人は知っていると思いますが絨毯に付いたらほぼ取れません。

フローリングに垂らして「あとで拭~こう。」なんてやったらフローリングが変色したり表面が剥げたりします。

松脂がベターっとこびりついた場合はマジックリンで付けおきしてスチームクリーナーで時間をかけて取らないといけないのでやるなら本当に気を付けましょう。

・やり方

カチカチになったフラックスを水と一緒にスチール缶に入れます。

軽く攪拌して(かき混ぜて)火にかけます。

フラックスをコトコト煮る
フラックスをコトコト煮る

最初は水を大目にして、かなりシャバシャバな状態からに火にかけるのがオススメ^^

上の画像ぐらいから始めた方がいいのでシャバシャバというかジャブジャブ。

慣れないうちは中火でじっくりと煮込んで行ってフツフツと沸騰してきたら弱火(超弱火)にします。

その状態でのんびりと20分ぐらい煮込んでいきます。

画像の通り、缶の内側に乾いたフラックスが付着してくるのである程度かきとって溶液の中に戻します。

煮込んでいくうちに吹きこぼれるような感じで水面が上がってくるようになったら出来上がりです。

熱くなったフラックス溶液はそのまま少しだけ冷ましてから瓶に移します。

完全に冷えると固まって移しにくくなります。

気を付けた方がいい事。

煮込んだフラックス溶液は熱い状態だとかなり水っぽく見えます。

しかし煮詰め過ぎていた場合、冷える過程であっという間に固化するので慣れるまではかなり水っぽい状態で終了するのがオススメです。

冷ますのをめんどくさがって、加熱後すぐに冷たい耐熱瓶に入れたりすると本当にあっという間にカチカチになります。

その場合はやり直しになるので気を付けましょう。

慣れてきたら時短

初めからこのやり方でもいいです。

時短できます。

初めに水、もしくは薄~くなったフラックス溶液(これは粉末フラックスを使ってる人しか持ってないはず)を強火でガッツリと熱して沸騰させます。

沸騰した水の中にカチカチになったフラックスを少しずつ放り込んでいきます。

この時、めんどくさがって手元にあるカチカチになったフラックスを一気に入れるのは厳禁です。

量が少なければ大丈夫ですが、フラックスは沸騰した水に入れるとあっという間に溶けるので量が多かった場合、いきなり吹きこぼれます。

本当に気を付けてほしいので重ねて書きますが、入れるフラックスの量が多かった場合本当に一瞬で吹き上がるような感じで吹きこぼれます。

火傷もそうですが、最初に書いたようにフラックス溶液をこぼすと掃除が超大変なので気を付けましょう。

あとの工程は一緒です。

いい感じに煮込んだらちょっと冷まして耐熱瓶に移しましょう。

ちなみにこの方法の場合は最初に水の量をかなり多めにするのをオススメします。

私の場合、缶の限界ギリギリぐらいの水の量にしてそこから煮込んでいきます。

以前雑にやってやらかした経験があるので

「丁寧にやらないと吹きこぼれまっせ^^!!」

の状態にすることで慎重さを忘れないようにしています。

まとめ

最初はカチカチになったフラックスを何とか使えないものかと試した方法でしたが、今では定期的に行う重要な作業になっています。

フラックスの濃度を調節することでロウ付けの難度が一気に下がるのでロウ付けで苦戦している人は是非お試しください。

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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