彫金師のアクセサリーとかに使われる金属の知識~86

彫金銀商品
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こんにちはIMULTA(イムルタ)の上谷です。

 

こないだ書いたシルバーの種類についてのお話が意外に好評だったようなので似たような話をしてみたいと思います。

また「メッキの話を今度します。」という予告もしていたので一緒にしたいと思います。

 

前置き長いよ!

というご意見をいただいたので今回はすぐに本題始めます。

 

業者様などでお仕事の依頼などは下のアドレスからお問い合わせください。コメントからでも結構です。

handmade-jewelry@choukinyorozu.com

彫金萬(ちょうきんよろず)は屋号です。

普通に問い合わせフォームからお問い合わせいただいてもかまいません。

https://www.imulta.shop/

さて今回は金属についてということですが、私も彫金で使用する範囲のものでしかご案内できませんし、私の偏見を多分に含んだ内容になりますのでお含みおきください。

 

銀(シルバー)

彫金銀商品

彫金銀商品

私(上谷)が彫金師として一番使用している頻度の高い金属です。

以前のブログで書きましたがsilver925・silver950などで種類が分かれており加工のしやすい金属です。

詳しい内容ついては過去のブログをご覧ください。

シルバーはそこらへんにむき出しで放置していると酸化して劣化していくのでチャック付きのビニール袋に入れて保管しましょうね^^

お手入れは東急ハンズとかで売っている銀磨き用のクロスで磨けば日常的なお手入れは問題ないです。

↑一応この商品が質がいいんで載せておきますが、これちょっとお高めなんで。

多分家の近くのホームセンターにも500円くらいの研磨クロスはあるはずです、一枚持っておいて損はないですよ。

「漬け込むだけでしっかり汚れを取りたいわ。」っていう方はこれを使いましょう。

沈めちゃいけない宝石もあるんでしっかり商品説明ページを読むかメーカーに問い合わせるかしてくださいね。

東急ハンズにも置いてあるんで入れ物の後ろに漬け込んじゃいけない宝石とかめっちゃ書いてあるんで気になる方は現物を新宿高島屋に行ったついでとかにご覧ください。一時期ハンズで実演販売してたぐらいの商品です、多分今もあるはず。

純銀は思っているより白っぽいです。

研磨していると鏡面仕上げでピカピカなので白っぽくは見えませんが、アンティークショップにガチのシルバーカトラリーを見に行くでもしないと普通はお目にかからないと思います。

彫り入れの感覚

彫りを入れる時の感覚で言うと、状態にもよりますが他の金属より柔らかいです。

そのため手元がぶれるとすぐに線がゆがむので彫りの難易度は高めです。

彫りの練習は銅板で行いましょう。

ただ陰影をつけた際の表情が出しやすいので慣れてくると彫っていてかなり楽しいです。

私の彫りは和彫りという日本の彫金技術ですが平面に立体的な絵を彫り込んでいくのに多分銀が一番向いてます。

https://www.imulta.shop/

美術館・豆

ちなみにイタリアの銀器博物館やウフィツィ美術館が銀の美術品の収蔵で有名です。

近いうちに行きたいものです^^;

 

金(ゴールド)

18金リング

彫金18金リング

言うまでもなく世界的&歴史的に使われている装飾品の素材です。

身に着ける事がステータスになりますし、今はスマホの部品にも使われているので今ではレアメタルに入ってますね。

今後は値段が上がりっぱなしなので買っておくといいですよ。

過去に書いた金の種類に関してはこちらのブログをご覧ください。

金は放置していても空気中での劣化はしにくいので意外と管理は簡単です。

※注:【劣化しにくい】です、雑に使っていれば放っておくだけで汚れます、人間の脂で汚れるので着けた後は最低限布とかで拭いた方がいいですよ。

「やっぱり漬け込むだけでしっかり汚れを取りたいわ。」っていう方はこれを使いましょう。

純金(24金)は思っているよりも黄土色です。

インド近隣の国の方はお守り的な要素とステータス&文化として皆さんジャラジャラ着けてますね。

うちの近所のカレー屋さん(多分インドの方)もメッチャ着けてます。景気がいいですね~。

金の純度によって色合いが全然違うので好みが分かれますが、最近は14金アクセサリーが流行ってるっぽいですね。

個人的にオススメなのは18金アクセサリーです、日本人の肌の色に一番合います。

知り合いのスリランカ人の方が言ってました。

彫り入れの感覚

彫金で彫りを入れる難易度は一番高いです。柔らかいので。

手元のブレで変な跡を入れてしまうとその後のお掃除がめちゃ大変です。

 

銅(カッパー)

銅板への試し彫り

銅板への試し彫り

ぶっちゃけアクセサリーやジュエリーにはほとんど使われないです。

合金の割金として使用はされますが

●割金って?

→銀や金の強度を上げるために混ぜ込まれる金属のことです。わかりやすく例えるとジントニックのトニックですね^^

銅はそのまま肌につけると汗と反応してアレルギー反応が出るので銅のアクセサリーは肌に接する部分は銀がロウ付けしてあったりします。またはメッキなどして色味を強めたりしたうえでアレルギー反応が出ないように加工がされています。

私は彫金のアクセサリー・ジュエリーで銅は使いません^^;

私自身肌が弱いのでちょっと使えないですね…。

銀と金もアレルギー反応が出る可能性はあるのですが銅はケタ違いにアレルギー反応が出る可能性が高いので。

最近は「緋銅」という古来伝統の加工をした銅を使用してアクセサリーを販売している方もいますが、私は緋銅にかんして知識がないのでわからないです。アレルギー反応を抑えるような加工でもしてあるのでしょうか?

彫り入れの感覚

銅板は彫りの練習でものすごい使います。

研いだ後の試し彫りは欠かせないので彫りの作業の前に必ず銅板に彫ります。

彫りの難易度は低めです。

硬いので彫った跡がパキッと出ますし、線がぶれることもまずないです。

これは完全にどうでもいい知識ですが、彫りはうまく彫れなかった時にバリ(ささくれみたいなもの)が出ます。

彫って切り飛ばせずにベロンとめくれたような感じです。

ある程度は出ても処理できるので問題ないのですが、銅ぐらい硬い金属でバリが出るようでは銀は金ではまず使えません。

研いだばかりのタガネはバリが出やすいのでその調整もかねて最初に銅板で試し彫りをします。

ちなみに象嵌をするときはわざとバリを作ります。その時は「アリ」と呼ばれ「アリを立てる」なんていいます。アリを立てる時はアリ立て専用の彫金タガネを使います。

 

後は型取りする時の原型を使うのにも銅はよく使います。

●型取るのはワックスで作るんじゃないの?

→きれいな平面を出すなら金属板から作った方が簡単ですし、ワックスの場合型取りの時に破損して作り直しってこともあるので金属で作るのが私は好きです。デザインによって使い分けてます。立体的で厚みがあってところどころ抜きなどの細かいデザインが入るものはワックスでやります。

 

真鍮(ブラス)

彫金真鍮リング「リムール」

真鍮リング「リムール」

実は真鍮という金属はなくて銅と亜鉛の合金の名前です。黄色い金属で五円玉とかに使われています。

金冠楽器のバンドをブラスバンドといいますがこのブラスは真鍮のことです。

最近は真鍮を使ったアクセサリーが増えているようです。

お手入れとしてはほったらかしにしていると青錆が出てきていしまうのでちょこちょこ磨かないとだめです。

ピカピカの状態をキープするのは一般の方には多分無理ですので金メッキされたものを買うのがおすすめです。

長く使って経年変化の味を楽しみたいという方はメッキされていないものを定期的に磨くなどしてお手入れしましょう。

少なくとも1週間に1回は磨いた方がいいです、3日に1回がおすすめです。

真鍮ブラシを使うと便利ですよ東急ハンズとかで売ってます、ピカピカに鏡面研磨するの無理ですけどね。

https://www.imulta.shop/

彫り入れの感覚

彫金としては彫りを入れるのは結構大変です、難易度が高いというよりも硬いので刃がなかなか入っていかないです。

あと合金で出来にムラがある時は彫ってる途中にいきなり割れたりします。

彫金の素材として使う方は変なところから買わないようにしましょう。私は一回やられました。

とは言っても買ってみないとわからないですけどね(笑)

余談:キャスト

真鍮でキャストをお願いしてバレル研磨もかけずにピンク色の状態で納品してくる所はレベルが低いので依頼しない方がいいです。ちゃんとしたところは真鍮の場合バレル研磨がセットになっているので言わなくてもやってくれます。

メッキ

さてここからメッキについて書きます。

昔から「メッキが剥がれる」なんて言葉があるせいか悪いイメージがあるようですが、最近のメッキの技術はすごいのであんまり悪いイメージがあるのもなんかなーって感じです。

そもそも前提としてメッキは鍍金と言ってものすごい昔からあります。

古代中国の王様の墓から出土した銅剣も金メッキでしたね、まぁそれは歴史オタクっぽい話になるので置いておきます。

その目的は耐久性を上げる・腐食から守る・変色しないようにする。というのが目的です。

私は彫金の仕事上メッキはロジウムメッキと金メッキしか使わないのでその2つについて書きます。

 

ロジウムメッキ

わかりやすく色で言うと銀色のメッキをかける加工です。色的には少し重めの銀色になります。

ロジウムメッキはそのまま表面にロジウムを付着させるメッキです。

メッキが剥がれない限り変色せずにとっても頑丈になります。

頑丈さではクロムメッキというメッキが上になりますがこれは工業製品などに使われるので貴金属のメッキにはあまり使われないです。

ポイントは変色に強く頑丈になることです、ちなみにわざと削って剥がそうとしない限りちゃんとしたところでやれば最近のメッキはめったに剥がれないです。

シルバーアクセサリー・ジュエリーの製作の途中では「ロウ付け」という工程でパーツを接合していくのですが

シルバーでロウ付けする場合「銀ロウ」という融点の低い金属片を使います。

ロウ付けした部分は他の部分と表面の状態が違うので長く使うとそこから変色していきますのでそれを隠すようにするためにロジウムメッキを使ったりします。

他には最近の銀食器(テーブルウェア)でも一般的に使われています。お手入れが大変ですからね…

私の彫金の作業に直結する部分では彫りを入れた溝の部分は一般の方でお手入れするのはまず不可能なので

そもそも汚れが入らないようにメッキする時があります。

頻度としては低いですがご希望があった場合は別途料金をいただいてメッキ処理しています。

 

金メッキ

 

18金メッキなどがありましてこちらは基本的に金色の色味を持たせるために使用されることがほとんどです。

たまにネット商品の表示などで18KGPという表示をしている商品がありますが

これは「18カラットゴールドプレーテッドまたはプレーティング」と読みます。簡単に言うと、金メッキのことですね。

金メッキは実際の18金・14金の色味に合わせたメッキができるのでとても便利ですし実際の金商品に比べればはるかに安価で購入できます。

ただ多少布で磨くぐらいの研磨しかできないので長く使うのは難しいかもしれません…。

最近は商品の一部分のみを金メッキして色味に変化を持たせたアイテムも増えてきてますね。

真鍮のアイテムだと細目に磨かないと最悪青錆が出てくるのでめんどくさい方は金メッキしたものを選んでください。

では最後にショップとかのお知らせです。

https://www.imulta.shop/

今後のスケジュール

4/27(土)

ハンドメイドメーカーズ@東京ビッグサイト

 

デザフェス当選しました!!!

2019.5/18~5/19

デザインフェスタ vol.49 @東京ビッグサイト

ブースはL151・152

ご来店お待ちしてます(^o^)/

遠方で見に行けないという方は
私の商品のオンラインストアもありますのでよかったらこちらからご購入ください。

オンラインストアへ

 

そして各有名サイトでも販売しているのでそちらからもぜひどうぞ。

Creemaはこちら

 

iichiはこちら

 

BASEはこちら

それぞれ作りが違うので是非ご覧ください。

IMULTAロゴ

 

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